セオリー

投資においてはいくつかのセオリーがあります。これらのセオリーを理解し、投資手法に取り入れることにより、更なるパフォーマンスの向上につながるものと思います。

■投資のセオリー その1  「投資は継続運用」
利用を決めた投資手法は、多少成績のばらつきがあっても、ある一定期間は辛抱して利用すべきであると思います。それらの中で、現在の相場状況に応じて投資手法の多少の調整をしながらもじっくり利用すべきです。ちょっとかじっただけで、次から次へとシステムを変えたのでは、何も身につかないし、何も得るものはない。「継続は力なり」

■投資のセオリー その2  「利回りについて」
投資においては、市場が大きく変動し、結果的に大きな利回りとなる場合もありますが、それらは追い風であり、ビギナーズ・ラックでもあるのです。投資とは「長期間にわたり継続して運用」するものであり、これらの前提にたてば、投資家が考えているほど「利回り」は高くはありません。もう少し現実も見てほしいと思うところです。ジョージ・ソロスであっても年率20%前後です。

■投資のセオリー その3  「損を受け入れる」
損は誰でも避けたいところです。しかし、投資においては損は影のように付きまといます。損失を受け入れられない、その原因は、誰でも持っている「損をしたくないという人間の感情」です。感情が出れば、必ず負けます。

投資世界では「損失を容認する」「損を受け入れる」という考えでなければ、継続的な運用はできなくなります。投資においては、損失を容認し、受け入れるべきです。株式投資をいくら勉強しても損失を避けることはできません。

■投資のセオリー その4  「損切りについて」
株式投資で儲からない一番の原因は「引かされた銘柄をいつまでも持っている」ということにつきます。評価損は膨らむし、資金の回転も悪くなります。これらの問題を解決しない限り、いつまでたっても、株式投資で利益を上げることはできません。

損切りができない本音のところでは、「評価損には耐えられるが、実損には耐えられない」といったところでしょう。投資においては「損切り」は必須です。しっかりと実行していただきたい。

■投資のセオリー その5  「投資は損切りから始まる」
勝率50%で利益を生み出すには「損小利大」以外にないことはすでに承知しているはずです。「勝率50%」と「損小利大」は、投資家が避けて通れない道なのです。

これらの法則により、新しく売買をスタートした場合、その売買では「損切りから始まる」ということが、投資のセオリーとなります。しかし、「最初から儲からないと許せない」という投資家も多いようですが・・・。

■投資のセオリー その6  「明確な数値による判定」
株式投資を実践していると、どうしても「明日は上がるだろうか、下がるだろうか」と気になります。しかし、どのように考えても答えは出てきません。わからないことをいくら考えても正しい答えは出てきません、明日のことは考えず、現在の数値で判断・決断すべきです。

■投資のセオリー その7  「株式投資の世界は別次元の世界」
投資の世界では、常に暴落などのサプライズが起きます。そして投資家はパニックになります。パニックになった投資家は、理性を失い、感情的になり、そして、本能のままに行動してしまうという結果になります。

このような状況は頻繁に起こります。投資家の感情が、その判断を狂わせ、収益の足を引っ張ることになります。感情的な売買では、最後には負けるということになります。投資の本質を見極めることです。

シミュレーション

日経平均は今年に入ってボックス圏の動きが続いています。いずれ、どちらかにブレイクすると思われますが・・・。はたして?。

このような状況では儲けることは難しい。このような長いもちあい相場も珍しいが、これらの原因は、やはり対外的な問題であろうか。

このような相場展開では、投資家もうんざりし一時休戦、もしくは退場してしまうことになる。しかし、これも相場である。もちあい途中では、評論家達は、盛んに今後の展開をあれこれ述べていたが、ここにきてはトーンダウンしているようです。

このように、今後の相場展開など誰にも分かりはしないのです。分からないものに勢力を費やすのもいかがなものでしょうか。たとえある程度予想が当ったとしても、どこで仕掛け、どこで決済するかの判断までは難しいものです。

もし、その予想が外れたと判断した時点では(その予想がどの時点で外れたかが分からないが)、持株は大きくマイナスとなっているはずです。

このように相場の予想は、当るも八卦、当らずも八卦状態になる。このような意見を述べると、あちらこちらから反論がくる。「資格も持って評論しているのに、評論家を占い師呼ばわりするのは何事か」と。このような反論には、私は素直に「ごめんなさい」と言っている。でも、相場の実践キャリアは私の方が長いのに・・・。

そこで、相場は理論が上か、実践が上かとなる。もちろん、両方が必要なことは誰でも分かっている。要はバランスである。理論もなく実践のみでもダメであり、理論だけの頭でっかちでもダメである。車の両輪のようにバランスがとれていなければならない。

投資家であれば、このようなことは分かっている。しかし、理論と実践がバランスが取れているから儲かるかというと、そうでもないようです。更に何が必要なのでしょうか。

投資は人間が行うものです。人間は感情の動物です。ここまで話せば何を言わんとしているか分かるはずです。いつも述べていますので・・・。投資の世界で一番厄介で、一番難しいのは「感情のコントロール」です。

現在のようなもちあい相場では誰でもうんざりします。「うんざりする」のは感情です。これをシステム化されたコンピュータであれば、そのシステムに従い淡々と売買サインを出してくるはずです。機械には感情がありませんから・・・。

そこで、もし現在でも裁量的な売買をされている投資家であれば、それはそのまま続けて、一方では、シミュレーションで結構ですから、完全にシステムに従った売買を平行して、それらを記録してみてはいかがでしょうか。

これらは、ある程度の期間(1年以上)が必要かと思いますが、これらを比べてみたらどのような結果になるしょうか。まず、このような実験をしている投資家はいないと思います。これからも長く続くであろう投資活動の中で、このような実験は、資金もかからず、無駄にはならないと思うのですが、いかがでしょうか。

投資の世界では、投資の結果が投資家の感情を揺さぶり、そのストレスは計り知れないものとなります。ストレスやプレッシャーは、投資判断を狂わせ、決して投資においてプラスになるものではありません。

投資家は、これらを少しでも軽減するためにも多少の努力も必要なのではないでしょうか。努力は無駄にはなりません。その努力の過程で新しい何かを発見できるかもしれません。まんじりと株価を眺めていても、何の成長もありません。

現在、市場も混沌とした状況にありますが、ここはひとつ、気持ちを切り替えて新たなチャレンジをしてはいかがでしょうか。
『悩みは知恵の始まり』『困難は体験という大きな財産』『希望と絶望はシーソー』

彷徨う

対外問題や政局、景気の先行きが不透明で、個人投資家を中心に様子見姿勢が強まっているのか相場展開がいまひとつです。また、今年の関東地方の梅雨は長かので農作物も不作のようです。

はっきりしない天気に何事にも気力が沸かない。しかし、投資成績が良ければお天気なんか関係なく売買を続けると思うのだが・・・。ちなみに、パリでは観測史上最高の42・6度を記録したようです。

市場が低迷し、成績がいまひとつとなると投資家は何を考えるのでしょうか。一般的には「他に何か良い投資法はないものか」と考えます。そして、より良い投資手法を探し回ります。成績が良くないのは「投資手法」が原因と考えてのことのようですが、投資家自身に問題があるとは誰も考えていないようです。

統計によると、投資家が新しいシステムで売買を開始して、そして、そのシステムでの売買をやめるまでの期間は3ヶ月以内というデータがあります。なぜそのような短期間でやめてしまうのでしょうか。

その答えは明らかです。儲からないからです。ちょっとかじっただけですぐやめてしまう。儲からなければやむを得ないところでしょうが、何かが間違っているような気もするのですが・・・。しかし、私には分かっています。

前回もコメントしましたように、投資の世界の不変の法則である「勝率50%前後」「損小利大」により、利益より損切りが先にくることは説明いたしました。これらから考えると、新しい売買法で開始したものの損切りの連続となって、投資家は、3ヶ月以内に参ってしまってやめてしまうという構図が見えてきます。

分かりやすく説明すると、3ヶ月以内に損が続くシステムは、ある意味では正しいシステムであり、最初から利益の発生するシステムは反対に間違いであると言えないでしょうか。これらは投資家の望むところの反対の現象となるから続かないのでしょう。

投資の本質を理解している投資家は、当初は損切りが続くことを理解しているため継続して売買できますが、初心者や投資の本質を十分に理解してない投資家は、統計のとおり3ヶ月以内に撤退するということになります。これが「3ヶ月以内」にやめてしまうという理由です。

正しい分析システムであれば、3ヶ月程度を過ぎたあたりから利益が発生してくると思われますが、投資の本質を理解していない投資家は、「これから」という時にやめてしまう。これでは、いつまでたっても収益を上げることは難しくなります。

何事でも新しく始める時は、それなりの勉強や修行を積むはずです。しかし、相場の世界は、知識や経験がなくても投資金があれば誰でも参入できるため、ちょっと、かじっただけで止めてしまう。これでは勉強にもならないし経験を積むこともできない。

挙句の果てに、究極の投資法?をいつも捜し求めてさまよっている。まるでジプシーのように・・・。どのような投資法でも大差はないのです。もう少し足を地に付けて頑張ってみる気はありませんか。

 

損切り再考

相場の世界に「絶対はない」ということは、当欄で何度も解説しています。しかし、そのような世界でもいくつかの不変の法則があります。この不変の法則を無視しては、相場の世界で長く生き抜くことはできません。相場の世界を長く歩いてきた私としては、この法則は「絶対」であると確信しています。

その不変の法則とは、投資家であれば誰でも知っていることです。それは「投資における勝率は、長期になればなるほど50%の水準に集約されていく」、もうひとつは、常々申し上げています「損小利大」です。そのほかにもいくつかありますが、投資において大事なことはこの二つでしょう。

「もう、そんなことは知っているし、聞き飽きたよ」と言われるかもしれません。そのような投資家に私から質問したい。「あなたは、それを実践していますか」と。損切りの重要性は理解しつつも、その場になると実践できないということが現実ではないでしょうか。

相場に限らず、一般社会や生活においても「分かっているができない」ということは多い。禁煙しなければと思いつつ・・・。私もですが・・・。

「利は損切りにあり」「損切りなくして利益なし」と言われるように、リスクのある世界で損切りは絶対に不可欠なのです。これらについても投資家であれば誰でも知っています。

損切りは苦痛です。心が乱れます。しかし、避けては通れません。投資において、「儲からない」ということは、損切りができないことにつきます。損切りができないということが、すべての元凶です。現在、投資で頭を痛めている(結果)のであれば、それは損切り(原因)ができなかったことに起因します。「投資で儲からない」イコール「損切りができない」となる。

そこで、損切りについて少し突っ込んで考えてみたいと思います。そもそも、投資における勝率は50%前後であるため、2回に1回は損切りが発生します。2回に1回はキツイですよね。しかし、その1回の損切りを実行しなければ、取り返しのつかない塩漬けになります。どうしましょう。

もうひとつの不変の法則である「損小利大」における損切りについて考えてみましょう。勝率50%で利益を生み出すには「損小利大」以外にないことは承知しているはずです。「勝率50%」と「損小利大」は、投資家が避けて通れない道なのです。

概念的な考えからすると、たとえば、二銘柄を同時に仕掛けた(買い)とします。勝率50%とすれば、一銘柄は上昇し、他方のもう一銘柄は下降となります。そして、上昇するスピードと下降するスピードが同じだったとします。この状態で利益を出そうとするにはどうしたらよいでしょうか。

理屈の上では、そのまま放置しても利益は発生しないことになります。ここで利益を出すには、どうしても損となった銘柄を切る以外にはないわけです。そのほかの方法で利益を上げることは絶対にできない。投資において利益を上げるためには、その他の選択肢は全くないのです。逃げ場はないのです。

これらの法則からすると当初は損切りの連続となります。当然です。時間的に、利益のある銘柄より、損の出ている銘柄から先に切るわけですから・・・。投資家には苦痛です。しかし、それは理論的に正しいわけですから、投資家は受け入れざるを得ません。実際には、そこで理論と感情の戦いとなるわけですが、勝者は分かりきっていることです。

損切りは投資において必須項目であり、避けて通ることは絶対できません。勝ちたいなら損切りすることです。不変の法則「勝率50%」「損小利大」から考えると「損切り」なしでは絶対に勝てないという構図ができあがります。このことをしっかりと受け止めてください。理屈が分かれば、損切りのときも多少は気持ちも違うのではないでしょうか。

損切りの必要性はわかったとすれば、あとは損切りの方法である。一般的に言われている損切り方法に「10%下げたら切る」というものである。著名な評論家もこれらの手法を推奨している。

しかし、私はこれらの手法に反対の立場を取っています。なぜなら、その10%の根拠である。私は常々「根拠(原因)のないものは、いずれ破綻する」と申し上げています。10%に何の根拠があるのだろうか。もし、そこに根拠があるとすれば、「投資家がそれ以上損をしたくない」という感情(根拠)であろう。

投資市場は、誰でも考えつきそうな安易な根拠を受け入れるようなところではありません。大多数の投資家が負けているという現状からみても、それらを証明することができます。投資の世界は「少数派につく」ということでなければ勝てないことは知っていると思うのだが・・・。

損切りの具体的な方法については、また機会をみて解説したいと思いますが、上記で説明しましたとおり「損切りの必要性はわかっているのだが・・・」などと言っている間は、投資金が目減りしていくだけです。

投資市場に「利益を求めて」参入してきたのではありませんか。損切りができずに投資家の資格などありません。今後も長く投資市場にとどまり利益を上げていこうと考えるならば「損切り」なくしては投資市場で生き抜くことはできない。絶対に。

明日のために

株式市場は突発的なニュースなどで多少は変動するものの安値圏で推移し大きな展開とはなっていないようです。

最近の市場を裏付けするかのように、本来強気の業界誌も「損切り」や「リスク管理」についての記事が多いようです。個人投資家も元気がないようです。

このような状況下で、投資家は何をすべきでしょうか。困った困ったと嘆いていても何も始まりません。「明日のために」何らかの行動をしなければならないと思いますが、いかがでしょうか。

我々は日々投資活動をしています。投資とは将来に対して見返りを求める行為です。つまり、今日の行動は将来のためです。これらと同様に、自分自身への投資も図ることです。将来のために・・・。

私は、投資の世界で成功する要因は「投資の技術」と「投資家のメンタル面」にあると考えています。答えのない投資の世界で「投資の技術」云々と言っても始まらないかもしれませんが、投資の世界にも不変の法則があります。

たとえば、「勝率は50%前後である」「損小利大でなければ勝てない」など、多くの法則があります。これらの法則を基本とした投資技術であれば、大儲けはできなくても、市場から退場という状況にはならないはずです。

要は、このような誰でも知っている法則を守りつつ、いかに効率よく運用して行くかということですが、そこに立ちはだかるものは「投資家のメンタル面」です。皆さんも経験されていると思いますが、これが一番厄介な問題です。

初心者であったころ、損切りの重要性は認識しつつも、いざ損切り場面になると自分にあれこれ言い訳して損切りできなかったという経験はなかったでしょうか。自ら決めたルールも守れないで前に進めるはずもありません。

投資にはリスクが付いて回るため、分散投資を進めているにもかかわらず「この銘柄には○○の材料があるんですよ」と言って、その銘柄に集中投資をしてしまった。あるいは、ある程度の損切り基準を設けて、その水準になったら損切りしてくださいとアドバイスしても「この銘柄は・・・」と言われてしまっては、アドバイスする側はなすすべもない。

損切りできず、塩漬け銘柄をたくさん持っている投資家から「この銘柄は・・・」と相談を受け「損切りしなさい」とアドバイスしても損切りしない。最初から損切りなどするつもりもないのに・・・。「これから上がりますよ」というアドバイスでも期待していたのだろうか。

自ら決めたルールを守れなくても、誰も咎める人はいません。誰も注意をしてくれません。誰も助けてはくれません。その責任を負うのは自分自身です。

このように、投資技術の前に投資家自身の問題がある。これらを解決できずに先には進めない。現在のような相場低迷期には、気分も憂鬱になりがちですが、明日のために、自分自身のために何らかの決意を新たにしてはいかがでしょうか。

 

世界三大利殖法のひとつ

日本列島は猛暑となり熱中症による被害も出ているようです。暑さ対策には十分気をつけてください。一方、株式市場はヒートアップとはならず未だに梅雨が続いているような状況です。

先日、ある新聞社から取材を受けました。株式投資における「損切り」「リスク管理」について、記事を書いてほしいとのこと。ある程度、話が進んだところで、記者は私に「投資の世界で儲ける技法はあるのですか」と質問してきた。

私は、ロスチャイルドが一財を築いた、世界三大利殖のひとつである「サヤ取り」について説明をした。サヤ取りは、相場変動に左右されず、どのような相場展開でも安定した収益を生み出す投資技法であると。

その安定さゆえに「サヤ取り」は、世界三大利殖法のひとつとされ、ヘッジファンドのような、ビジネスとして投資をしている機関投資家の基本戦術となっている。これらの手法(サヤ取り)は、有名なところではジョージ・ソロスが活用していた、などの話をしました。

そのような話をすると、記者は感心したように「初めて知りました」と。投資の記事を書いている記者としては、もう少し勉強してほしいと感じたものでした。

すでにご存知のように、私の投資のベースとしては、このサヤ取りが基本となっています。売り(空売り)と買いをヘッジ比率に合わせながら両建て売買するという手法です。

今までに何度も解説していますが、投資とは「長期間にわたり継続して運用する」ことであり、これらを満たす条件として「ヘッジ」は不可欠な要素となります。つまり、ヘッジなしでは、長期間の継続運用が難しいということになります。

私の手法は、世界三大利殖のひとつである「サヤ取り」が基本となっており、その考え方や方向性は間違っていないと確信しています。方向性が間違っていないとすれば、あとは細かな技法や投資家の心理のコントロールなどが重要ではないかと考えます。

私も今まで、投資において大きな失敗を二度ほど経験しましたが、これらの失敗はいずれも片張りでした。しかし、両建てにしてからは、多少の失敗はあったものの市場から退場するということはなく、現在でも生き残って運用を続けています。

このように、両建て売買は、市場で生き残るための手法であり、生き残ることによって収益の積み上げができる投資の世界の必勝法となるのではないでしょうか。

投資家の中には、天性を持った投資家がいます。いわゆる「博才(博打に勝つ才能)」を持っている投資家がいます。これらは持って生まれた才能であり、一般人がマネをしてもできません。野球のイチローと同じ練習をしてもイチローにはなれないということです。

私を含めて、個人投資家には、そのような天性は備わっていないわけで、それらを承知でリスクのある投資の世界に参入し、勝ち続けていくにはどうしても、リスクに対する保険を掛けながら運用しなければなりません。そのようにしなければ「長期間にわたり継続して運用する」ことはできないからです。

つまり、結論的に言いますと、天性の才能を持ち合わせていない投資家は、ヘッジをしながら運用しなければ、投資の世界で:継続して成功するのは困難ではないかということになります。

リスクには保険です。ヘッジすることです。これら投資の世界で生き残る秘訣であり、ひいては、投資の世界で収益を上げ続ける必勝法なのではないでしょうか。

 

異なった考え

恋人と些細なことで喧嘩をしてしまった。付き合い始めて相手のことがいろいろと分かってきた。良いところもあるのだが、どうしても許せないところもある。昔から、相手の良いところだけを見て、悪いところには目を瞑ってと言うが・・・。

喧嘩をすると、つい昔の恋人との楽しかったことを思い出してしまう。そして、今の恋人と比較してしまう。今の恋人と楽しい時は、昔の恋人のことは思い出さない。なぜか今の恋人より、昔の恋人の方が良かったなどと思うときがある。昔の恋人と別れた原因も忘れて・・・。

人間は十人十色と言われます。それぞれ、持って産まれた性格や今まで育ってきた環境などにより人格が形成されます。それらによって考え方も異なってきます。異なった性格、異なった考えがあるから世の中が面白いのです。

異なった考えがあるから相場が形成されるわけです。時として、考えが同じになってバブルや大暴落を生むこともありますが、異なった考えがあるからこそ相場が変動するわけです。

考えが異なるということは、それは個人個人の価値観の違いであり、それを善悪、優劣で判断することは間違いであると思います。価値観は認め合うべきであると考えます。価値観は「持って産まれた性格や今まで育ってきた環境」などにより育まれるものであって、それらが個性として形成されるのです。

その個性の中から生まれてきたのが現在の私の売買手法なのです。私の手法に付いては賛美両論、多くの意見が寄せられています。ご意見は多岐にわたりますが、その内容は真剣な内容となっています。

しかし、私も長年培ってきた技術の蓄積もあるわけですので、反対意見には軸となる部分は譲れないところもあり、そのコアの部分を捻じ曲げて妥協するつもりはありません。

相場の世界には正しい答えはありません。そのため私の分析システムも、ある意味では正しいシステムであるとは言えないかも知れません。このようなことから、多くのご意見や批判を受けるのは当然であると考えています。

しかし、相場の世界に正しい答えがないにもかかわらず、その答えを求めて突き進むには、現在の自分の行っている行動が「正しい」と信じて行動しなければ、前に進むことはできないし、そこに価値を見出せなくなってしまいます。

答えのない世界で、それぞれ個人個人の価値観の違いもあるため、意見も食い違うことも多々あると思いますが、そこは、お互いの価値観を認め合い、正しいと信じる道を歩んでいきましょう。

昔を思い出し、郷愁に浸ることは結構なことですが、もうすでに終わったこと。昔の恋人は忘れることです。そして、新しい未来に向かって突き進むことです。

性格と投資

私は毎日寝るのが夜中の3時過ぎぐらいです。システム開発もしていますが、考え事や勉強もしています。心理学や歴史、経済、思想、文化、世界情勢など多岐にわたります。ひとりでいる静かな時間が好きなのです。これらが長らく習慣となってしまいました。この無理は、どこかでそのツケが回ってくると思いますが、老骨に鞭打って気力と気合で頑張っています。

ある人からは、「そんなに無理すると身体を壊すよ。もう歳なんだからいい加減にしたら」などと何度も言われました。心配してのことと思いますが、私がイライラしながら仕事をしている時にしつこく言われるものだから、つい私も「これは私の美学なのだからほっといてくれ」と言ってしまいました。

そしたら「バカじゃないの」とあきれていました。そんなこんなの毎日でしたが、ほとんど外出もせず、パソコンに張り付いて動かないため、もともとメタボであったのが、さらに大メタボとなってしまいました。何とかしなくては・・・。

そうこうしているうちに、株式市場も低迷し頭を抱えている投資家も多いと思います。ヘッジ比率(ポジション比率)に従って売買すればそう慌てることはないと考えますがいかがでしょうか・・・。

株式投資の世界では、その値動きが延々と継続されているため、決済や損切りした後でもその銘柄のその後を見ることができます。そのため「あの時決済しておけば、あの時損切りしておけば、あの時こうしておけば・・・」と後悔だらけです。ある意味では、投資の世界は後悔の連続であるとも言えます。

一般的には、後悔は反省と学習効果が働き、その積み上げにより正しい方向へ向かうものと考えられていますが、投資の世界に限っては、その効果も薄いように感じられます。何なんでしょうかね。

私は今まで多くの投資家とお会いしてきましたが、そこでつくづく感じることは、私を含めて、「投資の成果は、投資家の性格に回帰する」ということです。前述の「後悔」についても、いつまでもその後悔を引きずる人もいれば、あっさり忘れてしまう人もいます。

いつまでも引きずるのも、あっさり忘れるのもどうかと思いますが、これらはやはり、個人個人の性格に起因するものです。「性格と投資」は、非常に密接に関係していると私は考えています。「勝ち組、負け組」もこのあたりからきているのではないでしょうか。

たしかに、投資家を見ていると、いつも負けている人はいつも負けているようですし、勝っている人はいつも勝っているような気がします。これらは、投資技術云々という問題ではないようにも思えます。

では、性格に起因せず、投資の世界で勝ち組に入ることはできないものでしょうか。これらは何によって答えを見出せばよいのでしょうか。投資の世界は、本能が前面に出る世界でもありますので、本来、本人の持っている性格的なものを抑えて、投資の世界で勝ちに行くには・・・。

これらは難しいテーマですが、性格を抑える→感情を出さない→事務的→機械的→・・・、この先は皆さんはすでにご存知であると思いますが、今のところ私の答えは、このあたりにあります。しかし、正しい答えのない世界で悩みは続きます。

答えのない世界に答えを求めて、さまよい歩く、くたびれたメタボ中年より。

投資家心理とシステム

最近の株式市場は、安値圏でのもちあい状況にあり方向感のない展開となっています。これらに伴い、投資家の心理状態もあまり芳しくないようだ。

私の分析システムには「相場観測」指標が搭載されていますが、これらの指標で現在の相場状況はある程度把握できますが、それより、もっと明確に分かる方法があります。

それは問い合わせの数とその内容です。その特徴は、現在のような安値もちあい状況であれば「これから相場はどうなりますか」「持株は持続していても良いだろうか」など、どちらかと言うと後ろ向きな投資家の不安な心理状態が読み取れます。

相場の上昇初期においても同じような質問がありますが、声はやや明るく、どちらかというとやや前向きの不安な心理状態となっているようです。これらは、昔も今も変わっていません。

投資家は、いつも不安の中にいます。では、相場の天井や大底ではどのような状況になるかと言いますと、天井圏では、ほとんど相場の行方などの質問はありません。分析システムの問い合わせが多くなります。成績が良くなるため、投資家はウキウキ、イケイケ状態になり、誰にも相談する必要もなくなります。

大底ではどうかと言うと、これまた、ほとんど問い合わせはありません。ダンマリを決め込んで冬眠に入ります。誰かに相談する気力もなくなります。

天井や大底の期間はあまり長くないため、問い合わせのない期間は少ないのですが、その他の相場展開では、やはり、あれこれと質問がきます。若い人はメールで、年配者は電話できます。「損切りしなければいけないのは分かっているのだが・・」など。20年前と何一つ変わっていない。

私のところは「よろず相談所」ではないのですが、投資家の心理状態はよく理解していますので、できるだけ丁寧に、時には厳しく答えているつもりです。かつて、私が辿ってきた道でもありますので・・・。

相場の変動の要因には、基礎要因であるファンダメンタルズ、需給関係、そして投資家心理などがあります。相場の急騰、急落では、投資家心理がオーバーヒートして、予想も付かないような状況を作り出すのです。このようなことから、私は、投資家心理について、非常に関心を持っています。

私のオリジナル指標である「目標値」や「抵抗線」などは、統計上から算出した指標ですが、これらを見ると、大多数の投資家の心理状態がわかります。持株がどの水準になったら利食いするか、また、どの水準で損切りするかが統計上にはっきりと出てきます。これらの指標は、だいぶ昔に開発した指標ですが、今でも機能するということは、投資家の心理は、いつも変わらないという証明でもあります。

このようなことから、私は、世の中が、どのように進化しても、どのように変わっても、変わらないのは投資家心理であると思っています。これは非常に重要な意味を持っています。

投資の世界は、技術論だけでは勝てないのです。前回も説明しましたように、同じ分析システムを利用しても「勝ち組」と「負け組」に分かれてしまいます。その理由として、投資キャリアの差もあると思いますが、そこには、多分に投資家特有の心理状態が働いているものです。

投資技術書を読んでみても、私は、投資家心理の解説なしに、技術論ばかりの内容の書籍は、あまり関心をもたない。「最大ドローダウンは50%になるときもあるが、最終的にはこんなに利益が上がりますよ」的な内容では、実践で投資家は耐えられない。著者は実践していない。

時代が変わっても、そこに、変わらない投資家心理があることを忘れてはいけない。分析システムも、投資家心理を考慮したシステムでなければ続かない。

プロのシステムエンジニアは、その作成において素晴らしい能力を発揮します。私も今まで、このようなプロの作成した分析システムを見てきたが、とても素晴らしい。そのようなシステムを見た私は、自分の能力のなさにがっかりしたものだった。

しかし、そのような分析システムは素晴らしいものの、内容を見てみると「あれもできます、これもできます」の内容が多い。投資家に対するアピール度は高い。しかしながら、問題は、製作者が株式投資の本質を理解していないということにある。

投資家が本当に求めるものは「投資家にあまり心理的な負担をかけず、長期間の運用に耐えられるシステムにある」のではないかと考えますが、いかがでしょうか。

ネガティブな話ですが・・・

投資家であれば誰でも「株式投資で生活をしていきたい」と考えたことがあるでしょう。そのような大志を抱いて市場に参入してくる投資家も多いと思います。現在もそれらの目的で孤軍奮闘しているものと考えます。

しかし、その希望が失望に変わるのに時間を要しません。これから投資市場に参入しようと考えている方には申し訳ないのですが、「株式投資で生活をしていく」ということは、はっきり言って無理です。

私の周りを見ても、投資だけで生活している投資家はいません。中には、ひっそりと儲けていて、そのことは絶対に他人には話さないという人がいるかもしれませんが・・・。

私の知る限り、長いスパンで見れば99%の投資家は夢破れて退場していきます。投資の歴史は長く、江戸時代の米相場から始まったとも言われています。それなのに、一時はカリスマと呼ばれていた投資家も今はいない。

冒頭から非常にネガティブな解説となり、肩を落としている投資家もいるのではないでしょうか。しかし、そのような反面、私は、どのような仕事でも、やり方によっては生きる道はあると考えています。

なぜ、このような話をしたかと申しますと、これから投資市場に参入しようとしている方や投資初心者の考え方や、その心構えがまったくできていないというところにあります。

私から言えば「甘い」の一言です。投資の世界に、一般社会のような感覚で参入しようとしています。相場の世界は分からないので、やむを得ないところはあるのですが・・・。すでに投資キャリアの長い投資家であれば理解されていると思いますが、相場の世界は一般社会での常識や理屈は通らないところが多くあります。

教養があり、人付き合いの上手な人であれば出世も早いでしょうし、それなりの待遇や地位も得られるはずです。しかし、相場の世界はそうはいかない。まず、相場の世界は人付き合いがない。経済学を学んでも、やる気があっても、それなりの努力をしても勝てない。

であるから、当然ながら初心者が相場の世界に一般社会の常識や理論を持ち込んでも勝てることはない。「これから頑張って、投資の世界で生きていこう」と考えている投資家には怒られてしまいそうですが・・・。

投資家から「ぜひ、先生にお会いして、相場の話をお聞きしたい」との連絡がある。そのような時、「私は先生ではなく、個人投資家であり、私の顔を見ても儲かりませんよ」と、冗談交じりに返答する。

ある時、北海道から「ぜひお会いしたい」との連絡があった。何度も連絡があり、真剣そうなので会うことにした。お会いして3時間ほど会話をした。「今は、すでに仕事をやめ、株式投資で生活していこう」と考えているとの事。

家族を抱えているため、その話も真剣だった。私は「それになり準備をしているのですか」とたずねると「大丈夫です」と答えた。更に話を突っ込んで聞いてみると「投資金は150万円」と言う。私は絶句した。

相場の世界に夢を抱くのは大いに結構なことですが、あまりにも考えが甘すぎる。甘いというより勘違いに近い。私の歩んできた投資の世界には、なぜかしら、このような考えの人が多い。なぜなんだろうか・・・。

私は、これから投資を始めたいという人に相談を持ちかけられたときには、必ず、「やめなさい、その方が幸せに暮らせますよ」と言っている。本心でそう思っている。私自身も自分が選択した道ではあるといえ、その厳しさは身にしみている。

私は今でも、投資の世界に身をおいていますが、気持ちの上では毎日、崖の渕を歩いているという心境です。投資家には「明日の保障は何もない」という心構えで投資活動を行っています。

若い世代の人たちは、今後、年金制度の破綻などが予想され、これからの社会は国には頼れないという考えを持っているそうです。そのためか、若いうちから老後の心配をしているということも聞いた。また、多くの団塊の世代のリタイヤにより、老後が心配だという話も聞いた。

そのような人たちは、国や社会に頼らず自分自身で何とかしようと考え、投資の世界に足を踏み入れる人達も多いようです。このような人達が安易に投資の世界に参入し、大切な資金をなくしてしまうことのないように、ここに警鐘しておきます。

何度も申し上げていますが、投資の世界は甘くはありません。一般社会の十倍、いや百倍の努力をしても投資で生活していこうということは難しいものです。相場の世界は、白か黒か、丁か半かの世界でもあり、一般社会で培ってきたものは、ほとんど役に立たず、今まで経験もしたことのない世界なのです。

かなり暗い話題となって、私のネガティブさの本領を発揮したところですが、しかし、上記で申し上げたように生きる道はあると思います。何が正しいか分からない、答えのない世界ではありますが、その方向性だけ間違っていなければ、いずれその目的は達成できるのではないかと考えるところです。

相場に限らず、何事にも困難はつきものです。その方向性や目標を見失わなければ、その困難は体験という大きな財産となり、そのバランスは必ず取れるものです。

「成功しないのは、成功するまでやらないからである」