思い込み売買の禁止

株式投資に長く関わっていると、株式全般について多くの質問が寄せられます。

その中で、すでに仕掛けた銘柄に対し「持続した方が良いのか、損切りした方が良いのか」等の質問がかなり多く寄せられます。

しかし、仕掛けの理由を尋ねると、非常にあいまいな返事が返ってきます。「買い」の場合は、「もう底値だと思ったから」「反転すると思ったから」、また「空売り」の場合は「もう天井だと思ったから」など。

もっともひどいのは、「なんとなく」と言う返事が返ってきます。これでは回答のしようもありません。物事はすべて「原因結果の法則」で動いています。そのため、仕掛けの根拠があいまいでは、その結果はさらにあいまいなものとなります。

相場で勝つためには、「相場の方向を確認してから行動せよ。思いこみや思いつきで行動してはならない。」と言う教えがあります。

たとえば、相場が高値圏にあったとしても、相場観測指数やその他のテクニカル指数が上昇となっていれば、たとえ相場が高値圏にあったとしても、「買い」はあっても「空売り」はないという判断になります。

「新値を取ったから」「高い位置にあるから」など主観的な判断は良くないと言うことです。これらの判断は、現在の相場観測指数や他のテクニカル指数を見て今後を予測することなく、現在の数値で判断するべきであると考えます。

株価は変動を伴って推移します。その中の最高値の一点、最安値の一点での仕掛けは不可能に近いことになります。しかし、株価がそれらの最高値、最安値からある程度反転してくると、おぼろげながらも「最高値ではないか、最安値ではないか」の判定は容易になります。

これらを確認してからの仕掛けが確率も高くなるはずです。つまり「相場の方向を確認してから行動せよ」と言うことになります。これらの手法が「トレンドフォロー(トレンド追従型)」の売買法です。

特に初心者の場合、常に不安を抱え、売買の判定をその他の情報や主観にたよることが多いと思います。これらによる売買は、さらに不安を募らせる結果になります。相場の方向や売買のポジションの判定は、主観を入れず必ず数値による判定を下す習慣を付けていただきたいと思います。

現在は情報化時代とも言われています。情報が多いことは良いことであると思いますが、情報過多は選択肢が多く迷いを生ずる原因となります。情報収集は、ある程度信頼できる情報に絞込み、あまり手を広げないことです。

株式投資における判断は、主観を入れず「数値」により判断するものです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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