投資家哀歌

車を運転するには免許がいる。免許なしで運転することは違法であり、非常に危険である。

株式投資にはリスク(危険)はあるものの免許はいらない。

お金があれば今日からでも売買は可能です。

株式投資は自由経済の象徴でもある。

しかし、投資知識や経験のない投資家は危険極まりない。株式投資は自己責任であるから私がとやかく言う必要もないが・・・。

車を買うときは各メーカーのパンフレットを取り寄せ、その性能などの比較をする。

また、販売店に行って試乗などをする。細部にわたり検討して購入を決定する。

しかし、株式投資の場合は「この銘柄にはマル秘情報がありますよ」とささやかれると何も検討しないですぐ買い付けしてしまう。何をか言わんやである。

株式投資は細部にわたり検討したからといって儲かるわけでもない。

でたらめに買い付けしてもすべて損するわけでもない。

非常につかみ所がないのも株式投資の一面である。

ある投資家から「こんなに勉強したのに一向に儲けが出ない。何が悪いのでしょうか」と質問を受けた。

詳しく説明を受けたが、その考え方に根本的な間違いがあった。

つまり、「儲からない」ということは結果であり、結果にはその原因がある。

「原因」が間違っているから儲からないのです。

何が間違っているかというと、まず投資に対する考え方にある。これらは何度も説明してきました。

また、ある投資家からは「あまり損はしないが儲けも出ない。何が原因なのでしょうか」と質問を受けた。

答えは簡単です。それは「利益を伸ばせない」の一言です。

「利益を伸ばす」ということは、損切りより難しいものです。

ある投資家がシステムに従うのをやめた。

彼いわく「分析ソフトは良いと思うが、その売買の指示通りにできないんだよなー。指示通り売買してれば儲かったと思うが、情けないよ。」と。

誰でも自分なりの投資スタイルを持っているものです。システムと自分の判断が食い違ったときは、どうしても自分の感情が優先するものです。

ある投資家から「バブル期に買い付けした銘柄が現在は五分の一、十分の一になってしまっている。どうしたらよいものか」と質問を受けた。私にもわからん。彼は「損切り」という言葉を知らなかったらしい。

ある投資家から「今までいろいろな投資手法を試みてきた。しかし、結果はトータルでマイナス。どうしたものか」と。簡単に儲かる方法などどこにも無いと返事した。

ある投資家が「どこの投資顧問に入会しても儲からない。証券会社の推奨銘柄も全部ダメ。御社の分析ソフトでは儲かりますか」と、訪ねてきた。

「自分で努力せず、他力本願的な考えでは、この先いくら株式投資をしても儲けることは絶対できません。株式投資はもうやめることですよ」と答えた。

投資家は株式投資で儲けるために、悩み苦しみ必死で努力しているものです。

しかし、いま何かを正さなければ、将来は現在の継続でしかないのです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
無断転載厳禁