機械的売買法

コンピュタの株式分析ソフトで自動的に売り、買いの指示が出て、投資家はそれに従い売買を行なう。しかも利益が出る。いわゆるシステム売買です。

「このようなシステムがあったら楽で良いのになー」と投資家であれば一度は考えたことと思います。

このようなシステムはあることはあるのですが、実際にこれらのシステムを継続的に利用することはできないようです。機械的に売買ができ、あれこれ考えず利益も上がる。まさに投資家にとっては夢のようなシステムなのですが・・・・。

なぜでしょうか。

機械的な自動売買システムは、実際にその売買を行なってみると苦痛に満ちた非常にハードな売買となり継続が困難となります。

どうしてそのような結果になるのでしょうか。

その自動的売買システムの指示してくる売り、買いが、ことごとく投資家の考えと反対の指示をしてくるからです。

また自動的売買システムでは損切りを連続して指示してくることがあり、投資家はこれらの指示に従うことが困難となるためです。

たしかに連続して損切りの指示があった場合、そのシステムに絶対の信頼を寄せていない限り、その指示に従うことができなくなることも事実です。

アメリカの有名な投資家「ラリー・ウィリアムズ」も言っていましたが、「私がある投資手法を指導しても、3回続け負けるとほとんどの投資家はやめてしまう」と。

投資は「負けの続くゲームである」とも言われています。

投資家は常に不安の中で売買を繰り返しています。信頼できる自動売買システムの後押しがあっても実際に継続的な売買は不可能となります。

しかし、統計を取ってみると、たとえ結果的にマイナスの成績に終わったとしても自動売買システムの指示通り売買した結果と、自己判断による売買の結果を比較すると、自己判断による売買より自動売買システムの売買のほうが成績が良いという検証が得られています。

つまり、自己判断による売買は、どのような簡単な自動売買システムにも勝てないということです。これは投資家の感情(欲)が災いするためです。

株式投資で一番難しいことは、投資知識や投資技術ではなく、本当は投資家の感情のコントロールなのです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
無断転載厳禁