トレンドの重要性

トレンドとは、傾向、大勢、流行という意味であり、相場においては相場の方向性と捉えます。前回のコメントにも記載致しましたが、これらのトレンドを捕らえることが相場で勝つ確率の80%前後のウェイトを占めることになります。

一般に投資家は、上がりそうな銘柄や仕掛けポジションに重きを置いているようですが、これでは投資成果もいまひとつと言ったところではないでしょうか。
しかし、一言でトレンドを判定すると言っても困難なことも事実です。

「酒田五法」によると、買い仕掛けは「三本陰線連続」後に仕掛けると記されています。また売り仕掛けは「三本陽線連続」後に仕掛けると記されています。
「三本陰線連続」や「三本陽線連続」はチャート上に頻繁に発生します。これらを信じて闇雲に仕掛けてもうまくはいかないと思います。

これらの利用法は、相場の方向性を確認してからの仕掛け手法であり、これらを無視して売買を行なっても売買回数が増えるだけです。

例えば、相場(個別銘柄)が上昇トレンドであったと仮定した場合、その上昇過程において「陰線一本から三本陰線連続まで」後に買い付けした場合、直近の高値(陰線一本から三本陰線連続の前の高値)を抜いて上昇する確率はどのくらいあるかご存知でしょうか。その上昇確率は75%前後に達します。これは相場のなかで、これだけの高確率となる指標は無いと思います。

これらも上昇トレンドであるという条件下での確率ですが、いかにトレンドの判定が重要である理解頂けると思います。

一般的に日本の投資家は、突っ込み安での仕掛けを得意としているようです。
しかし、下降トレンドにおいての突っ込み安の仕掛けでは、底無し沼に突っ込む可能性が高くなります。

よく、買いは「押し目買い」であると言われています。これらの買いは、どのポジションでも良いと言うわけではなく、正しい「押し目買い」とは、上昇トレンド内での押し目買いであって、下降トレンドでの押し目買いではないことを十分理解しなければなりません。

以上のようにトレンドの重要性はご理解頂けたと思いますが、株式投資で仕掛けに入る場合は、現在相場はどちらに向いているかの判定を行ない、買いで入るか空売りで入るかを決定します。その後に銘柄の選定に入ります。

つまり、「相場観測(トレンド)」「銘柄選択」「仕掛けポジション」の順で仕掛けの体制に入ることが株式投資の基本です。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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