システム売買に集約される?(その1)

もちあい相場で収益を上げるには急落時などでの逆張りが効果的ではありますが、相場が大きくブレイクした場合などには、大きくやられてしまうという欠点もあります。いずれにしろ、膠着相場では忍耐も必要となってきます。

システム売買については、一般にはあまりなじみのない売買手法ですが、私は今後、投資の世界では、その投資手法はシステム売買に集約されていくのではないかと考えています。投資先進国ではこのような傾向が顕著に見られます。情報や材料による売買、証券会社からのアドバイス、根拠の薄い売買手法などの従来型の売買は衰退していくものと考えます。

現在、株式投資を実践している投資家においては、株式投資を専業したいと思いつつも株式投資を専業としている方は非常に少ないと思います。会社勤めなどをする傍ら株式投資を実践している方がほとんどではないでしょうか。つまり、本業を持ち、それらを主たる収入として株式投資を行っているというのが現実かと思います。

しかし、いずれはリタイヤする時期が来ると思います。リタイヤ後の収入は年金頼みとなりますが、その年金も今後どのようになるやら・・・。もし、今後も株式投資を続けていく考えであれば、リタイヤ後も株式投資を続けることになります。

現在は主たる収入があるため、株式投資もスリルに満ちた売買も可能ですが、リタイヤ後もそのような売買が続けられるでしょうか。虎の子の退職金を大きなリスクにさらすことはできるでしょうか。

本来、株式投資においては常にリスクを抑えて運用しなければなりません。とは言うものの、相場の世界で損を避けることはできません。要は損をしないということではなく、損を小さくするということになります。株式投資では、損切りせず持続しておいたほうがよかったというケースも多いと思います。しかし、これらの考え方は間違いです。これらは結果論であり、もし、その反対の方向に相場が展開したとしたら目も当てられないことになります。やってはならないことです。

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大きなギャップ(その2)

投資家はいつまでもこれらの殻を破れないでいます。これらの思い込みを破るには大負けするなどの大きなショックがなければ打開できないでしょう。それでも打開できないかもしれません。なぜなら、投資家を取り巻く環境や株式情報は上記(業績が上昇予想の・・・)などの解説がほとんどを占めているわけですから。

このような投資環境の中で、投資家はさらに思い込みを強くしていくのです。かつての私もこのような環境から抜け出すのに相当の時間を要しました。しかし、今は迷いはなく、淡々と売買を繰り返しています。

私の株式投資に対する考え方はハッキリしています。それは、パソコンを「金のなる木(機)」にすることです。パソコンから出てくる売買の指示に従い売買を行い右肩上がりの利益を上げるということです。つまり、システム売買(機械的売買)で利益を上げようということです。

上記のごとく株式初心者と私の考え方には大きなギャップかあることは十分承知しています。株式投資の手法は、それぞれ投資家に合った手法で行えばよいわけであって、システム売買がすべてに優るとは申しません。しかし、株式投資を実践する以上は利益を上げなければなりません。

利益を上げる過程において、多くの時間を要し、散々苦しんだ挙句ジタバタしなからわずかの利益ではあまり意味のないものとなります。勉強する過程ではこのようなこともやむを得ないことかもしれませんが、投資歴が5年も10年もありながら今でも右往左往しているようではいかがなものでしょうか。

ストレスを金額に直すことができたら大きなマイナスとはなりませんか。それらに要した時間も貴重な時間です。株式投資の損益はトータルで考えたいものです。

利益を上げるために株式投資を行うわけで、利益を上げるということはとても楽しいことです。ワクワクするものです。しかし、お金を使うことも楽しいものです。

見えないバリアから抜け出し、株式投資をもっと楽しいものにしたいですね。

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大きなギャップ(その1)

人間は「思い込みの中で生活している」と言われています。これらは「自己催眠の中で・・・」と言ったほうが正しいかもしれません。特に株式投資では、これらのことが顕著に現れます。

株式投資を始めたときに学んだことは、いつまでも忘れず、その殻から抜けられずにいるものです。一般的に株式初心者が株式投資にあたって考えること、思い巡らすこと、それは。

・業績が上昇予想の銘柄は上がる。
・長期に持てばいつかは上がる。
・安いところで買って高くなったら売る。
・情報を早くキャッチすれば儲かる。
・自分は儲ける自信がある。

などなど。考え方としては間違いではないが、これらは誰でも考えることであり、相場では誰もが考えるようなことはほとんど通用しないことは実践してすぐわかります。実際に株式投資で儲けている人はほんのわずかです。これらのことから株式投資では、自分の考えたことの反対の行動をとれば利益を上げることができるかもしれない・・・。

これらは極論ではありますが、相場格言に「人の裏に道あり、花の山」とあり、相場では少数派に付かなければ利益を上げられないということを物語っているのではないでしょうか。つまり、誰もが考えるようなことは相場では通用しないということです。

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絶対リターン(その2)

「絶対リターン」を確保するためには、どうしても今後の相場展開を当てなければなりません。しかし、現実的にはムリです。何回か相場の見通しを当てて投資金が膨れ上がったとしても最後に外れてしまえば大きな損失になります。実際に、私の知り合いの投資家は、巨大に膨らんだ資金が、今では3分の1以下になってしまったようです。

株式評論家達は、もっともらしく今後の相場展開を予想していますが、もしその予想が当たるのであれば、自分で投資したらいかがでしょうか。昔からよく言われています。「評論家はいろいろ知っているが、実際にやらせたら下手」と。評論家などの解説を聞くより、自分自身で判断したほうが良いと思います。たとえ失敗したとしても、それは経験として積み上がってくるからです。

もし、強い気で買い進み、そこで暴落にでもあったらどうしますか。もし、相場が今の水準から大きく急落したらどうしますか。その可能性は常にゼロではないと思います。新興市場などを見るとよくわかるのではないでしょうか。投資家は、どのような状況におかれても投資金は死守しなければなりません。そして収益を上げなければなりません。

相場が下落するときには投資を減らし、キャッシュポジションを高くしておくと言われています。これは正しい考えです。しかし、「相場が下落するとき」は何によって判断するのでしょうか。もし、それらの見通しが正しかったとしても、キャッシュポジションが高ければ資金効率は落ちます。相場の見通しは、後になれば誰でもその理由付けはできます。我々投資家は評論家ではないのです。

絶対リターンを求めるのであれば、ポジション比率などにより持ち株を売りポジション、買いポジションに分けて、相場変動に伴いこれらを変化させる売買以外にはないと思います。リターンはヘッジするため多少減るものの、絶対リターンを求めるのであれば、この方法がベストであると考えます。これらによりヘッジ機能が働き大きなリスクは回避されることになります。ヘッジファンドのように。

一般に投資家は、上がりそうな銘柄やその業績云々に神経を尖らせているようですが、投資の本質から考えますと、まず投資金の資金配分や資金効率という大きな視点から判断していく必要があると考えます。

私の分析システムでは、短期であれ長期であれ、それぞれに相場観測指数やポジション比率が表示されます。これらの指標はおおむね相場展開を捉えていると思います。今後の相場展開を予想することはムリですが、少なくとも現在の相場状況が理解できるだけでも、投資金に対する大きなリスクは避けることは可能です。

投資金を減らさず、右肩上がりの収益を確保するには、やはり相場観測指数やポジション比率などの助けが必要となってくるのではないでしょうか。

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絶対リターン(その1)

投資家が株式投資をスタートするにあたっては、右肩上がりの収益を望み、その収益を再投資して複利的な利益を期待するものです。投資家であれば誰でも願うところです。

しかし、実際の売買においては、その収益が安定せずやきもきします。収益が安定しないのはまだ良いとしても、大きく元金を減らしては元も子もありません。現実は現実として、投資家は右肩上がりの収益になるよう努力しなければなりません。

株式投資では、そのリターンを大きくすることもさることながらリスクに対しては最大限の注意を払わなければなりません。リスクとリターンは天秤のように、リスクが下がればリターンが上がり、リスクが上がるとリターンは下がります。

投資家はもう少しリスクについて敏感にならなければなりません。大きなリターンを得るにはリスクを最小限にとどめることです。そうすることにより、理想である右肩上がりの収益も可能となるはずです。

現実問題として、もちあい相場ではその収益が上がらないことは事実です。私の運用しているファンドも持ち合い相場では相場同様もちあい状態です。しかし、その評価を大きく下げるようなことはありません。評価益が多少増減する程度です。投資家にとって投資金および収益が大きく減少することは絶対に避けなければなりません。

投資家は、相場がどのような状況になろうとも投資金(元金)が割り込むようなことがあってはなりません。「相場がどのような状況になろうとも」です。相場がもちあいであろうと、急落しようと、急騰しようと、どのような状態であっても「絶対リターン」を確保しなければなりません。(つづく)

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分析期間の設定は難しいものです(その2)

分析における期間の設定では、その期間を短くすれば短期売買用になり、期間を長くとれば中、長期売買用になるはずです。

シミュレーションにおいて、たとえば、短期売買で1回あたりの売買で、1ヶ月で平均5%の利益があったとします。一方、中期売買で3ヶ月で平均10%の利益あったとします。これらを年率で換算しますと短期売買が60%、中期売買が40%となります。

どちらが有利かとみれば、当然ながら短期売買の年率60%のほうが良いということになります。しかし、売買回数における売買手数料やその他の諸経費を考えてみた場合どうでしょうか。ネット取引で手数料が安くなったといえ、それらの費用もバカにはなりません。一度これらを計算してみてはいかがでしょうか。

私の分析シミュレーションの結果では、投資スパン(分析設定期間)が短くなればなるほど、そのパフォーマンスは下がるという結果が出ています。利益が小幅でも回転を効かして売買すれば問題ないという投資家もいるようですが、そこには売買手数料等の壁があることも認識しておかなければなりません。

いずれにしても、分析期間の設定は難しいものです。これらについて根拠のある書物はほとんど見かけません。25日や75日といった期間は、経験則や以前から利用されているからなどの理由により利用されているようですが・・・。

私は、これらの根拠の乏しい指標等については、シミュレーションを通して、その分析結果を信頼して利用するようにしています。

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分析期間の設定は難しいものです(その1)

私自身は新システムの開発に没頭しており、そろそろ仕上げの段階に入っています。

開発に当たっては、シミュレーションの結果を見ながら自問自答する日々が続いています。これらの中から感じたことは、テクニカル分析における期間の設定の問題です。

テクニカル分析においては、ほとんどの分析指標に設定期間が設けられています。

たとえば、移動平均線であれば25日とか75日などです。しかし、その根拠は何なんでしょう。これらの根拠について考えてみると、以前は1ヶ月間の立会いは土曜日も売買がありましたので25日となります。75日であれば3ヶ月となり、ある程度納得します。

しかし、現在は1ヶ月間の立会いは20日程度です。相場に絶対はないわけですから多少の誤差は容認すべきなのでしょうか。それとも皆が25日で利用しているからそれはそれで良いのでしょうか。75日を利用する場合は、おおむね3ヶ月のスパンとなり、この根拠を考えてみました。

3ヶ月、つまり四半期ということになります。と言うことはすでにお分かりと思いますが、四半期とは四季報や会社情報が発売される時期でもあります。これらの発売に伴い、企業業績等を再確認し心新たにして投資活動を行うということになります。つまり、3ヶ月が一区切りということになるのでしょうか。

シミュレーションにおいても、その分析内容にもよりますが効率的なスパンは75日というデータもあります。このようなデータからも四季報や会社情報が発売される四半期という根拠があるのかなーと考えたりしています。

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リスクはヘッジで防ぐ(その3)

ポジション比率は、買いの資金量と空売りの資金量の比率を定めた指数であり、ヘッジ機能を有しています。

もし、このようなポジション比率に合わせた売買を行うときには、守らなければならないルールがあります。それは、買いと空売りのポジション調整するときに、決済する銘柄は必ず損の大きい銘柄から処分しなければならないと言うことです。

株式投資で絶対防がなければならないことは、投資資金の目減りです。相場急落でも耐えられるような売買の仕組みを作らなければなりません。投資資金が三分の一以上目減りするような投資法では、今後は破綻への道をたどることになります。まずは、これを防ぐことです。

そのためにはヘッジは有効な機能となります。通常の相場での売買では、ヘッジは重石となって効率的ではなく、時にはうんざりすることもあるかもしれません。しかし、相場では万が一ということが必ず起きます。投資資金を守り、その目減りを防いで安心して安定した収益を上げるためには、やはりヘッジは必要不可欠な要素となるのではないでしょうか。

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リスクはヘッジで防ぐ(その2)

システムトレードは、人間の感情を排して機械的に取引する売買の技法であり、歓喜や恐怖もほとんどなくなる。株式投資をしているという実感もなくなる。非常に面白くない刺激のないトレードになってしまいます。裁量トレードが良いかシステムトレードが良いか、これらは投資家個人個人が決めることです。

裁量トレーダーの多くは、欲と迷いに支配されその判断に疲れ果て、更に多くの損失に頭を抱えてしまうことになりかねない。損失が続くと自己嫌悪と自信損失によってトレードを続けることが難しくなってしまう。そこで、投資家はこれらから逃れるためシステムトレードに向う。システムトレードは、機械的に売買するため精神的にも安定し、しかも短時間で売買が完了できるのではないかと考えるが・・・。

システムトレードを実践するとすぐにそれは甘い考えであったことに気づく。裁量トレードで勝つことのできない投資家は、それが簡単なルールであっても、その実行ができない。システムトレードは、その厳格なルールに基づくシステムにおいては無条件でシグナルに従うことこそが全てです。欲と迷いに支配された裁量トレーダーには、システムを使いこなすことは不可能という結果になります。

かつての私がそうであったように、このような状況は多くの投資家を悩まし、苦悩のスパイラルから抜けられず、もがき苦しみ続けることになります。そこで私は、そのような状況から脱するためにサヤ取りを考えました。その後、更に研究を重ね、ヘッジ比率(ポジション比率)を考え出しました。(つづく)

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リスクはヘッジで防ぐ(その1)

先日「あなたはテクニカル分析を中心に株式投資を行っているようだが、P&F(ポイント&フィギュア)は分析指標として使えるかね。ストキャスティックスはどうかね。MACDは・・・」と矢継ぎ早に質問された。「時期を選んで利用すれば使えるかも・・・」と、差し障りのない返事をした。

自分で検証手段を持たない投資家であれば実践者に尋ねて、その効果のほどを確かめる程度しかないのかもしれない。確証のない分析指標を利用し、大きな資金を投入して相場を張るのは不安が残る。不安の中で売買するから迷う。迷うから失敗するという悪循環が始まる。

裁量的トレーダーの多くは、それなりのテクニカル分析などのルールを持って売買に入るものの、その最終判断には体験的、主観的、勘などにより下される場合が多い。一般的な投資家のほとんどが裁量トレーダーであると言われています。

自己裁量のトレーダーとして成功するには、どのような状態におかれても平静に売買ができる強靭な精神、自分の能力に対する絶対的な自信、そして自信を裏付ける豊富な経験、感覚的に相場を判断できる持って生まれた類いまれな才能が必要となります。投資家の皆さんには、このような自己裁量のトレーダーとしての自信がありますか。

豊富な経験もないし、研ぎ澄まされた感覚も持ち合わせていないとすれば、裁量でトレードしても成果は上がらないことになる。また、株式投資を別な角度から見れば、トレードとはジェットコースターに乗っているような歓喜と恐怖の連続となるため、この興奮や感覚がたまらない。だから株式投資はやめられないと言う投資家もいるかもしれない。それはそれでよい。(つづく)

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