株式投資の実態(その3)

投資歴についてですが、株式市場は昔から存在し、そこで長年売買しているとすれば投資歴の平均が20年、30年となってもよいと思うのですが、平均で4年程度とは何を意味しているのでしょうか。

これは「株式投資は長年続けられない」と解釈できないでしょうか。株式投資は、特に体を使うわけでもなく、年をとっても売買は可能であると思うのですが・・・。

投資歴の平均が4年程度ということは、株式投資は長く続けられず常に新しい投資家が参入してくるという構図になっているようです。つまり、株式投資は何らかの理由により「長期継続はできない」という結果になります。

「株式投資は長期間にわたり継続して運用するものである」ということは、私が常々申し上げています。これらことができなければ株式投資で収益を上げることはできません。

多くの投資家が「何らかの理由」で長期間にわたる継続的な運用ができなくなり市場から退場していくのです。儲けはこれからというときに脱落してしまうのです。「投資歴の平均が4年程度」という数値が如実に表しています。

「何らかの理由」については、すでにご存じてはあると思いますが、株式投資で資産形成を行いたいというのであれば、まずこれらの問題(継続運用ができない理由)の解決に当たるべきではないでしょうか。売買技術などは、その後の話です。

これが株式投資の実態であるということを十分理解していただきたいと思います。

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株式投資の実態(その2)

投資期間についてみると、3ヶ月以内の短期売買が50%を超えているようです。

デイトレードは、わずかに5.7%に過ぎません。あれだけデイトレブームであったにもかかわらず意外な結果です。一時はブームに乗ってデイトレードを始めてみたものの結果は思わしくなく、現在はやめているといったところでしょうか。ちなみに長期投資は20%弱となっています。もう少し長期投資が多いと思いましたが。

資金量については、投資資金が500万円以下が60%、1000万円以上は20%となる。意外に少ない気もしますが・・・。また、信用取引は24%となっており、思っていたより少ないものです。

利用証券会社については、ネット取引が82%、対面取引は1%と少ない。やはり売買手数料の問題でネット取引が主流となっています。ネット取引は、売買手数料のコストの低減、利便性、システムの安定性などにより今後も引き続き利用されると思います。

投資家の男女の構成比をみてみますと、男性84.4%、女性15.6%であり、年齢は10代から70代以上まで幅広く、中心は30~40代が6割弱となります。

職業については、会社員が55%と過半数で、つづいて自営業10%、公務員8%、専業主婦6%、年金生活者3%などとなっています。専業主婦の6%は以外に多いと思います。投資のすそ野が広がったのでしょうか。

証券税制については、76%の投資家が不満であると回答しています。その理由は「税率が高い」とのこと。株式投資をビジネスと考えれば、他の税率と比べてても高いとは思わないのですが・・・。

以上が現在、株式市場で売買されている個人投資家の実態です。

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株式投資の実態(その1)

金融自由化がスタートしてから久しくなります。金融自由化後には、ネット取引が盛んになり、売買手数料の自由化に伴いデイトレードが行われるようになりました。

しかし、その後の株式投資の実態について知る人は少ないと思います。ここに個人投資家についての資料がありますので報告したいと思います。

まず投資歴ですが、現在投資歴が1年未満の投資家は30%弱となっています。10年以上の投資家は20%弱。平均では4年程度です。投資歴が1年未満では儲けもおぼつかないでしょう。平均で4年程度でも儲けはこれからとなります。

キャリアが長ければ良いというわけではありませんが、一人前になるにはやはり5年以上は必要となってきます。現在、株式市場で売買している投資家の平均が4年程度ですから、レベル的には初級の上といったところであり、株式投資での収益はいまひとつではないでしょうか。

そして、株式投資の目的は「資産形成」が87%ともっとも多くなっています。少なからずも「趣味で、勉強のため」というデータもありますが、本音ではないような気もします。

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投資スタイルの究極は・・・(その2)

長年投資活動している投資家は、意識するしないに関わらず、またその収益に関わらず自然と自分の投資スタイルができ上がってくるものです。もし、この時点で収益が上がらないようであれば、残念ながら今後投資活動を続けても望むような収益を上げることは無理です。

なぜなら、すでに自分の投資スタイルができ上がっており、他の売買手法など受け入れない体質となっているからです。年を取って頑固親父になるように・・・。このような体質になった投資家が、儲からないからといって新しい分析システムにチャレンジしてもすぐに「これはダメだ」となってしまいます。

典型的なのはシステム売買です。投資家の判断を一切受け入れないシステム売買では、数回売買すると苦痛を感じてきます。苦痛を感じる売買など続くわけがありません。

私は以前、老相場師に「相場で儲ける秘訣は何ですか」と質問したことがあります。その答えは「自分の型を持つことだよ」ということでした。重みのある答えでした。

実際に相場師といわれる投資家は、確固たる自分の投資スタイルを持っているものです。「確固たる投資スタイル」の究極は「システム売買」となるのではないでしょうか。

そう考えるのは私だけでしょうか・・・。

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投資スタイルの究極は・・・(その1)

株式投資を志す者にとっては、市場でコンスタントに収益を上げたい気持ちは一致するものです。しかし、投資経験やその考え方には大きな開きがあります。初心者であれば、その投資手法も定まらずあれこれ試行錯誤するものです。一方、相場熟練者はどうでしょうか。

以前に、初心者の定義は「損切りができない。塩漬け銘柄を1銘柄でも持っていれば初心者」と述べました。分かっていてもできないのが損切りですが、分かっていないで損切りできないのであればいざ知らず、知っていてできないのは投資家自身の問題であり、アドバイスにも限界があります。

投資の世界では、まず損切りからスタートします。ある程度上達してきますと、投資手法を探しも求めます。テクニカル分析であれば、どの指標が効率的であるか実践しながら検証することになります。これらの指標もある程度の期間は有効に働くのですが、ある時期からピタリと効力を発揮しなくなります。そこでまた他の分析指標を探し回ります。まるでジプシーのように・・・。

ある程度、投資経験を積んでくると自然に自分の投資スタイルというものができ上がってきます。収益もそこそこ上がるようになります。ここまでくるには通常、5年から10年かかります。しかし、その収益には納得するものではありません。

一般には、このようなプロセスを踏んでそこそこの投資家のなるわけです。そこには個人差もあり一律というわけにはいきませんが、これらが今まで私が見てきた投資家の一般的なスタイルです。(づづく)

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相場をデジタルで捉える(その2)

私は株式投資をビジネスと考え、その投資判断をデジタル的に捉えています。相場自体はつかみ所のない曖昧模糊としています。これらのグレーゾーンをできるだけ排除してすっきりした状態で把握したいと考えます。

株式投資には、基本的には「買い」か「売り」しかありません。これらはサイコロで言う「長」「半」であり、デジタルの世界では「1」と「0」となります。コンピュータでは高度な作業ができますが、コンピュータも元を正せば「1」と「0」の組み合わせで動いているにすぎないのです。

つまり、株式投資の「買い」と「売り」、コンピュータの「1」と「0」は基本的に同じであり、株式投資の判断はコンピュータでの判断が最適であるという結論になるのではないでしょうか。これらの考え方は強引すぎるでしょうか・・・。

これらの考えは大げさではありますが、相場をデジタルで捉えるということは、私の投資に対する考え方の基本となっていることも事実です。このような考えから株式投資をシステム的(機械的)に売買することは間違いではないと思います。

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相場をデジタルで捉える(その1)

株式市場を取り巻く環境は常に多くの情報や材料があり、投資家はこれらの情報、材料をどのように捉え、またどのように解釈して投資判断をすればよいのでしょうか。

投資家には常に万年強気派と万年弱気派が存在します。これらの情報、材料が同じ内容であっても、その捉え方は投資家により異なります。だから相場は変動し、キャピタルゲインが発生するわけです。しかし、時として皆が同じ考えになるときがあります。それが大暴騰や大暴落です。

相場では「万が一」ということがよく起きます。そのためにも常にヘッジするなどのリスク管理には十分注意を払い、日ごろからその対策をしておかなければなりません。株式投資は「長期間にわたり継続して運用する」ということを考えておかなければなりません。

投資家は、市場を取り巻く多くの情報や材料の相場に対する影響度や持ち株に対する影響度を分析し、それらにより的確に判断していかなければなりません。これらは主観の入る難しい判断となります。これらの情報、材料は常に正しく報道されているとは限らないことも理解しておかなければなりません。

情報、材料による投資判断を否定するわけではありませんが、私はこれらの情報、材料があまりにも漠然として、今後の投資方針や持ち株の処理に具体的にどのように取り込んで判断したらよいのかわかりません。勉強不足なのかもしれませんが。

情報、材料による判断は、投資家の置かれている現在の状況に大きく左右されます。利益があれば好材料と判断し、損が多ければ悪材料と判断しがちではないでしょうか。

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システム売買に集約される?(その2)

システム売買を実践すると非常に損切りが多いと感じると思います。実際には勝率は50%前後ですが、投資家は儲けたいという気持ちが強いため、損失には敏感になります。そのため勝率50%であっても、実際には勝率が30パーセントぐらいに感じるものです。そして続けられないのです。

システム売買では損失回数が多い。もし、一般的な売買とシステム売買を同資金量で平行して売買したらどうでしょうか。一般的な売買では裁量的な売買が多いためその売買に納得しながら売買します。一方、システム売買は投資家の意思に反した売買となるためいらいらしながら売買することになります。これらの売買を閉めてみると、一般的売買では、納得しながら売買したものの損が大きい。システム売買では、かなり損切りしたと実感したものの実際には損が少ないという結果に・・・。

株式投資は、どのような売買手法であっても「長期間継続して運用する」ということは変わらないはずです。たとえリタイヤ後であっても・・・。このような視点で株式投資を考えた場合、まず、その長期間にわたる運用の過程で一時的であっても大きな損失を蒙ってはならない。特に将来のために蓄えた資金であればなおさらです。継続不可能になるような損失は絶対避けなければなりません

システム売買においては、ルールに従った売買では大儲けはできないかもしれませんが、株式投資の継続ができなくなるような大損することはありません。

株式投資は年をとっても目が見えて手が動けば運用できます。株式投資家は年を取ってもボケないで長生きすると言われています。毎日が刺激的だからです。私の場合はメタボリック症候群のため例外かもしれませんが・・・。

私は、このような考えの下にシステム売買を構築しています。

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