100人中、3人(その2)

このような厳しい世界で勝ち抜き、勝ち続けていくには並大抵の努力ではできないことは、これらの数値で証明されると思います。このような修羅の世界で利益を上げていくには、その解説も当然ながらネガティブになってしまいます。この点をご理解いただきたいと思います。

株式市場には、プロのディ-ラー、証券会社の自己売買部門、機関投資家、ファンドなどに加え、我々個人投資家が入り乱れて競い合っているわけです。しかし、これらの状況はあまり一般社会では見られないことです。

サッカーなどを見ますと、J1とJ2に分かれて試合をします。野球でも一軍と二軍に分かれています。このように通常では、そのレベルにあった同士で試合を行います。

しかし、株式市場おいて個人投資家は、膨大な資金を運用するファンドやプロと言われるディ-ラーなどと対等に戦わなければなりません。草野球の選手が大リーガーの選手と戦うようなものです。結果は100人中、3人ということになってしまいます。(つづく)

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100人中、3人(その1)

現在、株式市場で投資活動している投資家のキャリアは平均で4年程度と言われています。投資レベルで見れば初級者です。こちらの欄でも、そのような投資家に夢を与えるような解説をしたいと常日頃から考えているのですが、実際に書き始めると、どうしてもネガティブな解説となってしまいます。これらにつきましては、誠に申し訳なく思っています。

いつもネガティブな解説になってしまう要因としては、個人投資家において、あまりにも儲けている投資家が少ないということが挙げられます。儲けられないということは、投資に対する考え方やその手法が間違っているということ、それに決断力のなさにあると考えます。

株式投資には、この手法が絶対というものはありませんが、少なくとも完全に間違っているという考え方やその手法を正さない限り株式市場で収益を上げ続けることは困難であることはすでに述べてきました。

ある証券会社の報告によると、個人投資家で儲かっている人は100人中、10人であると報告されています。これらの報告書は、ある一時点での集計であり、儲けている10人の中には「たまたま。偶然に。」という投資家も入っていると思います。私は、個人投資家で継続的に、しかも安定した収益を上げている人は100人中、3人程度であると考えています。(つづく)

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魑魅魍魎(その2)

株式投資において、少資金であれば一時的に何倍かになることもあるかもしれません。しかし、その継続性には疑問を持たざるを得ません。ある程度大きな資金になればそうはいきません。トップクラスのトレーダーでも、そのパフォーマンスは年率20~25%程度であることを自覚していただきたい。

確定的なものなど何もない相場の世界では、噂や情報が氾濫しています。特に現在は情報化社会であり、その情報が洪水のように溢れています。これらの中から有用な情報を選択することは困難です。おいしい話にはご用心。

情報や材料で売買されている投資家は非常に多いものです。これらを否定することではありませんが、個人投資家の範疇ではこれらを正しく判別することは至難の業です。これらを利用した売買では、たまには当たることはあるがトータルすれば負け、ということになってはいないでしょうか。

私の投資手法は、情報や材料を一切利用しない投資法です。手元にあるデータを信頼して運用するだけです。投資の世界全体から見れば、これらの手法や考え方は少数派に位置しているのではないでしょうか。私はアウトロー投資家を自認しています。

株式投資は少数派に付かなければ儲からないということはすでに述べています。投資の世界は妖怪の住む世界であり、時として、何を信じて、何を心のよりどころにして売買してよいのか分からなくなるときがあります。

このようなときは、あまり答えを外部に求めようとするのではなく、今まで自分が歩いてきた道を振り返り、その体験や経験から学び取ることも必要ではないでしょうか。案外、その答えは自分の手の中にあるものです。

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魑魅魍魎(その1)

魑魅魍魎は、「ちみもうりょう」と読み、その意味は「山の怪物や川の怪物。様々な化け物、妖怪変化」などです。相場の世界もある意味では魑魅魍魎の住む世界であると言えます。

相場の世界は絶対的な世界ではなく、経済理論と人間の欲の絡み合うつかみ所のな世界でもあるのです。このような世界で個人投資家が収益を上げ続けていくことは非常に困難であり、また大変な努力が必要なものです。

ある話を聞いた。「ある銘柄を事前に大量に仕掛けておいて、その後噂を流す。これらを聞きつけた一般投資家は、よってたかって買い付けする。黒幕は一般投資家が買い付けしたところで素早く売り逃げる。」

このようなことは今始まったことではなく、昔から仕手筋の手口としてよく使われていた手法です。最近は当局の監視も厳しく、あまり表面には出てきませんが、その手口は旧態然としたものであり、相場の世界は今でも何も変わってないのです。

よくセールスの電話がかかってきます。「これはお得ですよ」「これは儲かりますよ」などの内容で執拗に売り込んできます。株式投資においても、これは極秘情報ですよなどと、あたかも自分だけが大儲けできような情報を売り込んできます。

これらについて、私はいつもこのように考えています。これらのセールスは勧める側が儲かるだけであって、売り込まれる側は一切儲からない。だから私は、これらの売込みには一切応じない。ほしい物は自分から取りに行く。

一般社会では、このようなことは日常茶飯事です。冷静になって考えれば誰でもわかることですが、「儲かる・・・」という言葉にいかに弱いことか。結局、欲得が絡めば見えるものも見えなくなってしまうということです。(つづく)

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まさか、まさか(その2)

株式投資には明日の保証は何もありません。今日仕掛けた銘柄が上記のような結果にならないという保証はありません。「まさか」ということが起きるのです。株式市場は何があってもおかしくない世界なのです。

別に脅かすつもりで説明したわけではありませんが、株式投資の世界はこのようにシビアな世界であるということを理解していただきたいのです。そのためには投資家は常日頃どのような対策をするべきか考えておかなければなりません。

上記のようなケースを回避するには、まず集中投資を避けること。分散投資を心がけること。リスクヘッジをすること。新興市場のようなマニア向けの市場は避けることなどが上げられます。投資には必ずリスクが付いて回ることを理解し、常にその対策を講じながら売買することです。

株式市場で売買している投資家の中心キャリアは4~5年と言われていますので、特に、そのような投資家に対しては、これらの点(リスク回避の考え方)を強く認識していただきたいと思います。

まず儲けることより、リスク回避を先に考えるべきです。
人生には、上り坂と下り坂、そして「まさか」があると言われています。

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まさか、まさか(その1)

以前、ある新聞に下記のような記事があった。

『信用取引の代金未払い、10億円損失の恐れ・・・・大和證券・・・・・・・・

大和證券グループ本社の鈴木茂晴社長は6月23日、都内で開いた定時株主総会で、東証マザーズ上場の電気検査装置メーカー「 6726 オー・エイチ・ティー」株の信用取引を巡り、子会社の大和證券に顧客8人から代金が支払われず、最大で10億円の損失が発生する恐れがあることを明らかにした。 

オー・エイチ・ティー株を巡っては、5月中旬の株価急落で信用取引の代金未払いが大量に発生し、東京や大阪などの10社以上の証券会社で総額数十億円の損害が出ている。』

これらの記事を読んで、投資家の皆さんはどのようにお考えになったでしょうか。

当銘柄を信用で大量に買い付けしたものの、株価急落で追証(追加担保)が払えなくなり、証券会社ではその代金が焦げ付いてしまったということです。

6726 オー・エイチ・ティーの株価推移を見てみますと、5月の120万円台から6月には15万円台まで急落しています。その急落場面では当然ながらストップ安の連続です。逃げるに逃げられない状況にあったと思います。

その下げ幅は90%近くにもなります。しかも、1ヶ月程度の短期間です。通常、これらの銘柄を買い持ちしていた場合は、手の施しようもありません。

上場されている数多い銘柄の中には、このような銘柄もあるのです。もし、これらの銘柄に集中投資していたら即破産です。(つづく)

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スムーズな損切り(その2)

もし、損切り10%とした場合に、株価チャートを見る前に終値の数値だけ見て損切りをするのです。そうすることにより、視覚的な株価チャートの変動から離れ、事務的に損切りができるのではないでしょうか。「そんなの見ても見なくても同じだよ」と言われるかもしれませんが、案外効果的だと思うのですが・・・。

また、最近は証券会社によっては「逆指値」ができる証券会社もありますので、損切り値をあらかじめ出しておくという方法が一番良いかもしれません。ただ、指し値を出すということは、その値が気配値として表示されるため、証券会社のデーラー達に狙われるという危険もありますが・・・。

私自身の体験で恐縮ですが、私も初心者時代にはやはり損切りは苦痛が伴い、その判断に躊躇したものです。散々考えた挙句、投げたところが大底だったという経験は何度もあります。

これではいけないと考え、その後、徐々に売買をシステム化して、株価チャートより時系列の数値を見るようになると損切りがあまり苦痛にならなくなりました。私は、テクニカル派を自認していますが、売買をシステム化していることもあり、最近はあまり株価チャートは見ないようになりました。

株式投資において損切りは必要不可欠なものであり、今後長く続くであろう投資活動において、投資家自身がそれぞれ「損切り」について考えていかなければなりません。

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スムーズな損切り(その1)

株式投資で儲からない原因のひとつに「損切りができない」がありますが、たしかに損切りは重圧を伴い決断が鈍るものです。しかし、損切りができずに株式投資で収益は望めないことは周知のとおりです。

そこで、何とか損切りがスムーズにできないものでしょうか。一般に、テクニカル派は株価チャートを見ながら売買します。ローソク足を見て「このラインが抵抗線だから、このラインを切ったら損切りしよう」などと考え売買しますが、実際に、そのラインを切ってしまうとあれこれと考え始めます。

当初の損切りを忘れ「業績は良いのだから切り返すだろう」「相場も上昇傾向なので戻るだろう」「材料があるから大丈夫だ」「その下に強い抵抗線があるからここは辛抱だ」などと考えをめぐらします。

そのような期待に反し株価は奈落の底へ。下値抵抗線であったものが、今度は上値抵抗線に変わってしまう。マイナス幅が大きくなり「いまさら切るに切れない」となる。これらは誰でも経験することです。これらは誰でも通る道ではあるのですが、このような状態を続けていては株式上達もおぼつかない。

そこで、損切りをあまり抵抗なくできる方法を考えてみましょう。

一般に、テクニカル派は株価チャートを見ながら売買をしますが、損切りの場合は株価チャートを見ないで損切りしてはいかがでしょうか。株価チャートを見ると、どうしてもローソク足の型や次の抵抗線などに目がいってしまい迷いが生ずることはないでしょうか。

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