オールラウンド・プレイヤー

相場の変動を大きく分けると上昇期、下降期、もちあい期となります。もし、買いのみでの売買の投資家であった場合、上昇期では大いに利益を上げることができますが、下降期では利益を上げることはなかなかできません。または休むしかありません。もちあい期では収支トントン程度でしょう。

上昇期、下降期、もちあい期、それぞれの期間は、その期間の取り方にもよりますが、仮にそれぞれの期間が三分の一ずつであったとしますと、買いのみの投資家の収益のチャンスは相場全体の上昇期の三分の一になります。これでは収益機会が少なく、それ以上に、それらの転換期を見極めることは非常に困難となります。これらの要因により、多くの投資家が相場から利益を得られないでいるのではないでしょうか。

そこで、もちあい期はともかくとして、相場下降期で収益を上げる方法を考えなければなりません。相場下降期では当然ながら「空売り」を実践することになります。しかし、「空売り」は怖いと多くの投資家は決め込んでいます。実際に株式市場で空売りを実践している投資家は非常に少ないという現実があります。

空売りは「青天井」になるから怖い、などと言います。確かに空売りは、高値圏の株価変動の激しいところで行うわけですから多少勇気も必要となるでしょう。しかし、「天井三日、底百日」ということわざがあるように、株価は一旦下げ始めると早いものです。それ以上に、空売りを行うことによって、その収益機会が三分の二に増えるわけですから、こちらのメリットのほうが大きいのではないでしょうか。

5年、10年という長期スパンで売買するのであれば空売りも必要ないかもしれませんが、短期、中期的な売買を目的としている投資家であれば、空売りは必要不可欠な売買手段になると考えます。

空売りを必要以上に怖がることは、勉強不足や無知からくるものです。空売りにも基本はあるものです。

上昇期には「買い」を主体に、下降期には「空売り」を行うオールラウンド・プレイヤーになることです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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