世界で一番簡単な売買手法(その1)

当ブログには賛否両論がある。考え方や精神論ばかりではなく、もっと売買技術的な解説をして欲しいという意見も多い。これらの意見に対しては十分承知しています。たしかに、どのような売買手法であれば儲けることができるかということは誰でも興味があり、知りたいところであると思います。

長い投資歴があり相場の修羅場を潜り抜けてきた投資家には、当欄はおおむね好評を得ていることも承知しております。投資歴の長い投資家には、株式投資においては売買技術以外にもっと大きなハードルがあることを体験しています。株式初心者も、いずれこれらを体験する時期が必ずくることになります。

株式投資で何が一番大切なことか、これらを認識し長期間にわたる運用に生かしていかなければならないと考えます。

ここに非常に簡単な売買手法があります。

まず、買い仕掛けの場合、注目している銘柄の株価チャートを出して任意に右肩上がりの直線を引きます。その右肩上がりの直線は、短期売買の場合は角度を急に、例えば45度程度に。中長期売買の場合は30度などにしてラインを引きます。これらのラインの角度はどのような角度でも良いのですが、一旦決めたラインは売買中には絶対変更しないという条件が付きます。

このラインによる売買法は非常に簡単です。株価がこのラインを上に抜けたら「買い」、下に抜けたら決済する。これだけです。これらを繰り返し売買するだけです。

また、空売り仕掛けの場合は、反対に右肩下がりの直線を引きます。同様に短期売買の場合は急角度に、中長期売買の場合は、その角度を緩やかに引きます。株価がこのラインを下に抜けたら「空売り」を、上に抜けたら決済する。これだけです。

このような売買を繰り返して行った場合、どのような結果になるでしょうか。まず、ラインを抜けては戻り、戻ってはまた抜けるという繰り返しになり、これらに投資家は閉口してしまうと思います。いわゆる「だまし」が多いということになります。

しかし、このだましの損失幅を考えてみてください。その角度にもよりますが、理論的にはせいぜい1~3%程度でしょう。実際には、株価のことですから上げすぎ、下げすぎがありますが、それでも平均して10%以下には収まるはずです。

だましが多いため勝率は上がらないでしょう。しかし、損失幅は小さくなるはずです。一方、うまくトレンドに乗った場合、その利益幅は大きなものとなるはずです。利益幅は限定せずトレンドに沿った売買が可能となります。

これらの売買法をまとめると、勝率は上がらないものの「損失限定、利益無限大?」の売買法となるのではないでしょうか。実際には銘柄選択等の問題もあり、すぐさま売買可能とはいかないかもしれませんが、この考え方が株式投資で利益を上げ続ける売買手法の原点であると考えます。

(次回につづく)

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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