三勝七敗のディーリング

書棚を整理していましたら興味深い文章がありましたのでご紹介いたします。書籍は「生き残りのディーリング」、著者は矢口新氏。彼はアメリカで為替などのデーラーをやっていたようです。

彼の著書の一節を要約して紹介します。

『相場の上げ下げは五分五分なのだと前提して、私は三勝七敗のディーリングを目指していました。なぜ負けの方が多いのでしょうか。七敗のうち、買ってから下がったら、すぐ損切っての五敗です。あとの二敗は買って上がったのにもかかわらず、利食いに失敗しての二敗です。利食えるときに利食わないで結局損を出す。まるでバカのようですが、それほど利食いとは難しいものなのです。利食いをできるだけ引き延ばそうとすると、五回のうち二回くらいは失敗するものです。その代わり、残りの三勝が大きいのです。一勝で他の九敗をカバーすることだって、まれではありません。勝てるときに大きく勝っておかないと、ネットで結局損を出すことになる。勝てるときはそれほど多くはないと気を引き締め、貧欲に利益を追求する。小さな評価益を確定せず、より大きな期待利益のためにそれを捧げる。そして逆に行った場合の損切りを徹底するようにする。これが三勝七敗の意味なのです』

これは実践者の偽らざる実態であると思います。

私のシミュレーションデータでも勝率は35%前後です。これが株式投資で利益を上げるための勝率となります。勝率が35%前後ではやってられないよと言う投資家もおられると思いますが、これが現実なのです。現実から目をそらしては株式投資での収益もおぼつかないのではないでしょうか。

相場は長期スタンスで見れば勝率は五分五分ですので、損小利大にするためにはどうしても勝率は下がってきます。上記の実践者の実態と私のシミュレーションデータの「勝率35%前後」は合致するものです。

これらに違和感を覚える投資家も多いと思いますが、これが株式投資で勝利するための現実であることを理解していただきたい。

ただ、上記の「一勝で他の九敗をカバーする・・・」ことについては、利益を最大限に伸ばさなければなりません。これらは非常に難しいテーマになります。

一般にプロのデーラーの間では「勝率」という言葉は出てきません。勝率が云々と言っているのは株式初心者やアマチュアだけです。

一般に出まわっている株式投資の常識と言うのは、すべてとは言いませんがほとんど間違っています。考え方や手法が間違っているから収益が上がらないのです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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