相場師親子の話

これは実際の話です。もうだいぶ前の話ですが。

ある相場師がいました。彼は最初はある会社に勤めていましたが、考えるところがあって退社。相場で生活していこうと考えました。もちろん会社に勤務していたころから株式投資は実践していました。どうして相場師を志して行こうと考えたのか、それは教えてくれませんでした。何かあったのでしょうが、その件に付いては心を開きませんでした。

退社後、投資活動を開始しましたが、成果は思わしくなく資金は目減りして最後には退職金をすべて失ってしまいました。生活は奥さんの実家から援助を受けながらの惨めな生活でした。しかし、彼はあきらめず、毎日相場の研究に明け暮れていました。しかし奥さんも偉かったと思います。主人に対し「あなたは必ず成功します。自分信じ最後までやり遂げなさいと・・・」と言ったそうです。これは後日談です。

その後、徐々に成果が現れ、やっと生活できるぐらいの投資技術を身につけました。彼には一人息子がおりました。息子は子供のころ父親が毎日家にいるのが不思議に思っていましたが、生活が苦しいのは父親のせいであると思い、父親に対しては非常に反感を持っていました。

その後は、株式投資も順調に進み、当時で年間収入が二千万円あったと聞いています。

あるとき、息子は母親から父親のいきさつを聞かされ、父親に対する反感も解け理解できるようになりました。その後息子も成長し、あるとき息子は父親に対して「自分も相場師になりたい」と言って、懇願しました。

父親は「絶対ダメだ」と反対しました。しかし息子の執拗な願いに父親も折れ、条件を出しました。その条件とは、向こう三年間「損切りだけを行なうこと」、これができれば相場のノウハウを教えてあげよう、と言ったそうです。

息子は、三年間ひたすら「損切り」だけの練習をしたそうです。
相場師親子は、現在でも現役で相場を張っています。

ちょっとドラマのような話ですが実話です。現在、株式投資を実践している投資家の皆さんも、これらの話しの中から学ぶことが多いのではないかと思います。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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