売買がうまくいかないときに考えること(その1)

もちあい相場はなかなか儲からないという。相場がもちあいであるということがわかっていればそれなりの対応もできよう。しかし、もちあい相場はいつ始まって、いつ終わるかわからない。

かつて、株式市場は2004年の春から1年にも及ぶもちあい相場を展開した。このときは「儲からないなー」との声が多かった。そこで私は「今回は非常に長いもちあい状況であるが、もちあいが長ければ長いほどブレイクしたときの反動は大きい。今は辛抱のしどころだからがんばりましょう。」とコメントした。その後大きな上昇相場を演じた。辛抱のしがいがあった。

もちあいとは、前回の高値時のしこり玉の整理と次の展開のためにエネルギーを蓄積するためのものであり、相場においては当然であり不可欠な展開である。しかし、投資家にとっては、非常に厄介な相場展開であることは間違いない。

このようなもちあい相場が展開すると投資家はどのような考えになるのだろうか。一般に、売買においても持ち株の成績においても芳しくない。そこで悩み始める。そして、考え抜いた末に次の行動に出る。

そして、新しいシステムや売買法を探し回ることになる。今の売買法は間違っているのではないかなどと考え、何か別の儲かる売買法はないかと模索し始める。まず書店に行って、儲かりそうな投資法を物色する。すると儲かりそうなことが書いてある本が山ほどある。これはすばらしいと購入し実践してみる。

投資家は、株式投資において損が出ることは知っている。しかし、実践においては投資で損をすることが許せないのである。常に利益が積み上がらないと納得しない。誰でも損を認める、損を受け入れることは難しいものであるが・・・。

まず、上記のような投資家は相場全体の展開を理解していない。または見ていない。常に自分の売買、持ち株の成績の評価のみに終始し、銘柄の選択が悪いのか、仕掛けのポジションが悪いのかと考え悩み続けている。銘柄の選択や仕掛けポジションの良し悪しなどは、株式投資で儲けるための要素の20%にしか過ぎないのです。

株式投資で儲けるのは、相場全体の展開で儲けるものである。上昇相場であれば、どのような銘柄をどのようなポジションで仕掛けても儲かる。下降相場では、どのように綿密に銘柄選択しても、どのようなシビアなポジションで仕掛けても儲からない。(つづく)

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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