損切りができない二つの理由(その1)

株式投資で負けないということはない。ハイリターンの銘柄はハイリスクである。

ローリターンの銘柄はローリスクである。投資で利益を上げるということは、利益が損失を上回ることである。これらのことは周知の通りであり、投資家であればこのような投資の基本は誰でも知っていることです。

しかし、実践となるとなぜかこれらの基本を忘れてしまいます。何かが邪魔をしているのでしょうか。株式投資の利益と損失は表裏一体の関係にあります。概念的に、株式投資で損失を蒙らないということはありえないし、利益を上げるためには、その利益が損失を上回らなければなりません。

一般に投資家は利益を上げようと市場に参入してきます。投資家の考えは皆同じです。いかに大きな利益を上げるかに集中し、その売買手法を模索し続けているようです。株式投資の利益と損失の関係はシーソーのようなもので、相対的に損失が増えると利益が減り、利益が上がれば損失は減少する傾向にあります。

このように、利益と損失は表裏一体の関係にあるわけですから、いかに利益を上げようと模索することも結構ですが、反対に、いかに損失を減らすかという努力も必要となってきます。損失を減らすということは、翻れば結果的に利益を上げるということにほかならないと考えますが、いかがしょうか。

ほとんどの投資家は、常にいくらまで上がるだろうかと上だけしか見ていない。下は見ていない。株式投資の必勝法は「損小利大」にあるわけですから、いかに損を少なくするかということも必須の項目となるはずです。

私は、現在も引き続きシステム開発に取り組んでいますが、その内容はいかに利回りを良くするかということも重要なテーマですが、それ以上に重要なことは、いかに損失幅を少なくするかということに重点をおいて開発を進めています。(つづく)

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