失敗の原因は三つある

相場急落時には、投資家の投資に対する適正度が判明するときでもあります。「困った、困ったどうしよう」「新聞の株価欄を見るのもいやだ」「明日の相場が気になり仕事が手につかない」などと、うろたえているようでは投資家としての資質が問われることになります。

投資家であれば、相場急落時には誰でも多少なりのショックを受けるものです。株式投資を実践中であれば、そのようなことはいつでもあることで、儲けることばかり考えていないで、その対策は常に考えておく必要があります。

自分なりの売買ルールを構築し、もし、このラインより株価が下回ったら損切りするなどと決めておいたが、急落のすごさにあっけに取られて、その損切りルールも実行できなかったという経験のある投資家もいるのではないでしょうか。せっかくルール厳守でスタートしたにもかかわらず・・・。

人間は誰でも失敗する。その失敗の原因は三つある。「間違った判断」「決まりを守らない」「不注意」の三つである。これらを解説するまでもないが、株式投資において考えてみれば。

「間違った判断」・・・株式投資の知識が少なく、儲けたいという欲だけで売買している。また、投資に対する考え方が基本的に間違っている場合、たとえば、株式投資は情報の先取りであるとか、株価は材料によって変動するなどと考え、その材料探しに躍起になっているなど。このような基本的な間違いをしている投資家は何十年投資活動をしても報われることはない。

「決まりを守らない」・・・自ら作った売買ルールを守れない。投資経験が浅いというか、意思が弱いというか、欲と感情が優先し、構築したルールがすべてご破算になってしまう。分析システムを利用しても同じである。決められた売買ルールを素直に実行できないということも同様です。これらは、株式投資以前の投資家自身の性格に依存する部分が多いので、投資家自身が解決しなければならない。誰も助けてはくれない。

「不注意」・・・これは誰でもあることです。株式投資の場合は、銘柄選択や仕掛け時、決済時のルールをノート等に書き出しておいて、それらの実行時に毎回必ずノートに書き記したルールに照らし合わせ実行すれば、うっかりミスなどは避けられるのではないでしょうか。

失敗は誰でもします。失敗から得られるものは、成功から得られるものより多いのではないでしょうか。失敗は多くの教訓を与えてくれます。その教訓をいかに生かして今後の判断や決断に役立てて自分のものにできるか。資質が試されるところではないでしょうか。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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