リスクはヘッジで防ぐ(その1)

先日「あなたはテクニカル分析を中心に株式投資を行っているようだが、P&F(ポイント&フィギュア)は分析指標として使えるかね。ストキャスティックスはどうかね。MACDは・・・」と矢継ぎ早に質問された。「時期を選んで利用すれば使えるかも・・・」と、差し障りのない返事をした。

自分で検証手段を持たない投資家であれば実践者に尋ねて、その効果のほどを確かめる程度しかないのかもしれない。確証のない分析指標を利用し、大きな資金を投入して相場を張るのは不安が残る。不安の中で売買するから迷う。迷うから失敗するという悪循環が始まる。

裁量的トレーダーの多くは、それなりのテクニカル分析などのルールを持って売買に入るものの、その最終判断には体験的、主観的、勘などにより下される場合が多い。一般的な投資家のほとんどが裁量トレーダーであると言われています。

自己裁量のトレーダーとして成功するには、どのような状態におかれても平静に売買ができる強靭な精神、自分の能力に対する絶対的な自信、そして自信を裏付ける豊富な経験、感覚的に相場を判断できる持って生まれた類いまれな才能が必要となります。投資家の皆さんには、このような自己裁量のトレーダーとしての自信がありますか。

豊富な経験もないし、研ぎ澄まされた感覚も持ち合わせていないとすれば、裁量でトレードしても成果は上がらないことになる。また、株式投資を別な角度から見れば、トレードとはジェットコースターに乗っているような歓喜と恐怖の連続となるため、この興奮や感覚がたまらない。だから株式投資はやめられないと言う投資家もいるかもしれない。それはそれでよい。(つづく)

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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