魑魅魍魎(その1)

魑魅魍魎は、「ちみもうりょう」と読み、その意味は「山の怪物や川の怪物。様々な化け物、妖怪変化」などです。相場の世界もある意味では魑魅魍魎の住む世界であると言えます。

相場の世界は絶対的な世界ではなく、経済理論と人間の欲の絡み合うつかみ所のな世界でもあるのです。このような世界で個人投資家が収益を上げ続けていくことは非常に困難であり、また大変な努力が必要なものです。

ある話を聞いた。「ある銘柄を事前に大量に仕掛けておいて、その後噂を流す。これらを聞きつけた一般投資家は、よってたかって買い付けする。黒幕は一般投資家が買い付けしたところで素早く売り逃げる。」

このようなことは今始まったことではなく、昔から仕手筋の手口としてよく使われていた手法です。最近は当局の監視も厳しく、あまり表面には出てきませんが、その手口は旧態然としたものであり、相場の世界は今でも何も変わってないのです。

よくセールスの電話がかかってきます。「これはお得ですよ」「これは儲かりますよ」などの内容で執拗に売り込んできます。株式投資においても、これは極秘情報ですよなどと、あたかも自分だけが大儲けできような情報を売り込んできます。

これらについて、私はいつもこのように考えています。これらのセールスは勧める側が儲かるだけであって、売り込まれる側は一切儲からない。だから私は、これらの売込みには一切応じない。ほしい物は自分から取りに行く。

一般社会では、このようなことは日常茶飯事です。冷静になって考えれば誰でもわかることですが、「儲かる・・・」という言葉にいかに弱いことか。結局、欲得が絡めば見えるものも見えなくなってしまうということです。(つづく)

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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