投資成果が悪いときに考えること

株式の公開された指標を見てみますと、現在、投資家の多くが、成績が振るわず思い悩んでいるようです。

株式投資においては常に右肩上がりの成績を望みます。しかし、実践してみるとそうでないことがすぐ分かります。客観的に考えれば、相場は常に変動しているわけですから、スムーズな右肩上がりの成績を望むものの、なかなか思い通りにはいかないものです。

一般に、成績が悪くなると今の分析手法が悪いのではないか、このシステムが良くないのではないかと考え始めます。これらは成績が悪くなると誰でも考えることです。その原因を分析手法やシステムの問題だけに転化してよいものでしょうか。

当然ながら、分析手法やシステムに問題がある場合もあると思います。しかし、現在の相場展開も勘案しなければなりません。特に、急落から切り返しの急騰、またはその反対にと。このような場合にでも、何事もなかったように右肩上がりの成績を収めることは難しいのではないでしょうか。

分析手法やシステムにも、すべての相場展開に対応できるようなものがあるでしょうか。私が常々申し上げています「株式投資は長期間にわたり継続して運用する」というスタンスで見れば、一時的に成績がへこんだとしても、右肩上がりの傾向を維持できれば良いのではないでしょうか。

短期売買であっても長期運用であっても、継続して運用していくわけですから、成績においては、一時的な現象にとらわれず長期的な視野で見ていく必要があるのではないでしょうか。

投資の世界では、その成績は毎日デジタル的に評価が出ます。これらの結果に言い訳はできません。問答無用の世界でもあるのです。

投資成果が悪くなると、上記のように今の分析手法が悪いのではないかと考え始めます。しかし、どのような手法を使おうと成績の上がらないときはあるものです。相場の世界には完璧などないわけですが、それらを理解しつつも考え込んでしまいます。

何事も成就するまでには、いくつもの壁があるものです。いくら壁のないところを探し回っても、いつかはその壁を乗り越えなければゴールにはたどり着けないものです。この手法はダメだから次の手法へと探し回っても、戻ってくるのはまた元の位置です。

相場の世界に「これは絶対」という手法などないのです。苦しいときにこそ、その人の真価が問われるときです。苦しいときこそ、冷静になって自分の足元を見つめるべきです。

あれこれ迷わず、現在利用している分析手法を再検討し、改良を加え自分の投資手法として確立させるべきです。

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相場の循環

信用取引の追証水準は評価損率が20%以上になると発生するわけですが、実際には評価損率が10%前後で発生しているようです。その要因は、多くの投資家の信用での売買において、その担保を株券で差し入れているとに起因しているようです。

相場が下がった場合、信用で買い入れている株式の時価評価が下がります。それと同時に担保に入れている現物の株式評価も下がります。これらにより評価がダブルパンチとなり、信用評価損率が10%にもなると追証となり、一気に相場下落に拍車をかける結果となるのです。相場の急落はこのような要因により発生するのです。

このような理由により、通常の相場では評価損率が10%前後から投げが入り、評価損率が20%以上になると相場は目先の底を打つと言われています。反対に信用評価損率がプラスとなれば、おおむね目先の天井を打つことになります。このように、信用評価損率を検証するだけでも相場の大局観は掴めるものです。

信用取引の担保に持ち株の株券を差し入れることは、買い方においては相場上昇期には非常に効率的ではあるのですが、いったん相場が下降となれば分母がぐらつくことになり非常にリスクの高い売買となってしまいます。よって信用取引の保証金(担保)には債権や現金を担保にすることをお奨めします。

相場変動を別の角度から見てみましょう。一般に相場の大底圏では商いが極端に減少し、天井圏では大出来高が続き活況を呈します。これらは出来高による相場循環となります。株価チャートなどを見れば歴然です。

そこで、大底から先行して上昇となる銘柄はどのような銘柄でしょうか。大底圏では商いが少ないため、発行株式の少ない銘柄や浮動株の少ない銘柄などの小型株が少ない出来高でも反応するため先行して上昇となります。一方、天井圏では相場活況となり、すでに上昇してしまっている株は避けて出遅れ株などが物色されます。

つまり、相場の大底圏では小型株が先行して上昇し、順次、中型株、大型株の順で買われるようになります。天井圏では大型の鉄鋼株や造船株が買われフィナーレを迎えるということになります。この時点では小型株などの先行した銘柄は、すでに下降トレンドに入っていることになります。

相場はこのような展開で循環しているのです。

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出来高における理論的根拠 ②

「出来高」について、もう少し突っ込んで考えてみましょう。

<<最高出来高>>
最高出来高は一番取引が活発になったところです。たとえば1万株の出来高ができた場合、1万株の買いと1万株の売りで成立したということになります。1万株の売りの中にはもちろん空売りもありますが、一般には1万株を売ってその銘柄から撤退したということになります。一方、1万株の買い方は、そのままその銘柄を持続してこれから儲けようとする投資家の株数です。

この買い方の1万株が今後の株価の変動に大きく影響することになります。この買い方の1万株の投資家の動向を分析することにより、今後の株価の展開を読むことができます。これが出来高による分析ということになります。

最高出来高の水準は「買い仕掛け」が一番多いところですから、その水準より株価が上昇すれば、その後どこかの水準で利食いが出てくるはずです。その利食い水準がわかれば的確に利食いも可能となるわけです。また、株価がその水準より下降となれば損切りが出てきます。どこで損切りが出るかということがわかれば絶好のタイミングで仕掛けもできるというものです。

<<最低出来高>>
株価が天井を付け、その後調整に入ります。株価が下げる過程で、売り方と買い方の攻防戦が始まります。株価の損益分岐点となる水準から株価が下回ると売り方有利となり、株価は下降線をたどります。こうなると、株価の損益分岐点となる水準近辺で買った多くの投資家がどこで損切りするかということになります。

その後、株価がどこまで下げるかと言うと、売り買いの攻防戦がなくなったところ、買い方の損切りが終わったところ。つまり、商いのなくなったところ、出来高が一番少なくなったところということになります。

これらの出来高の根拠として利食いや仕掛けを判断するとなると。利食いは、過去の最高出来高水準近くになったら利食い体制に入る。仕掛けは、過去の最低出来高をクリアしたのちに出来高増加を待って仕掛け体制に入るということが言えます。ただ、実際にはこの出来高による判断のみで売買するわけではありませんが・・・。

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出来高における理論的根拠 ①

現在起きている現象(結果)に対しては、必ずその原因があるものです。株式投資で結果として儲けた、損をした。これらについても原因はあるはずです。原因なくして結果はありません。私は株式投資において、基本的には根拠のない指標は使わないという考えです。

株式投資は理論と実践であると考えています。理論的裏付けがなければ実践においてもうまくいかないということです。皆さんは、現在利用している分析指標に理論的な裏付けがありますか。「儲かりそうだから」「ただなんとなく」などで利用していないでしょうか。

しかし、「株式投資における理論的根拠」と言っても絶対のない株式投資の世界では、その答えを求めることは難しいものがありますが・・・。

これらの根拠について「出来高」で考えてみましょう。
出来高は売り方と買い方の株数が一致して初めて出来高となります。出来高が多いということは、売り方、買い方の双方の攻防が活発化しているところです。また、出来高が少ないということは、売り方、買い方が少なく商いが閑散している状況です。一般に出来高は株価が上昇すればするほど出来高も増加すると思われているようですが、実際はそうではないということを知っている人は少ない。

確かに短期的な上昇では出来高が増加すればするほど株価は上昇します。しかし、株価変動をもう少し長いスパンで見た場合少し違ってきます。一般に株価が大きなうねりで上昇して行った場合、前回の高値時の最高出来高とその後の高値時の最高出来高はほぼ同程度の出来高になるということです。

ちょっとおかしいと思いませんか。株価を上げるにはそれなりの出来高が必要となるわけですから、さらに株価が一段高となる場合、今まで以上の出来高が必要になってくるはずではないでしょうか。なぜでしょうか。

これは、株価が上昇する過程で、浮動株が吸収されていくため株価がさらに上昇することになっても、市場には浮動株が少なくなっているわけですから、少ない株数でも株価が上昇するということになります。これも出来高の理論です。

すべての銘柄にこれらの理論が当てはまるというわけではありませんが、これは不変的な理論です。株式投資を長い期間にわたり運用することにより、その効果は発揮されることになります。小型株が少ない出来高で急騰するということと同じようなことです。

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テクニカル指標は役に立たない?

昨年からのサブプライムローン問題で、株式市場および為替市場は大きく揺さぶられました。その余震はまだ続いているようで、今後もしばらく注視していかなければならないでしょう。

相場が大きく下げると損失が発生します。一般に損失が発生するとその損失を埋めようとして、利益のあるものを処分することになります。これらにより更に下げが加速して売りが売りを呼び急落します。信用買いにおいても担保を割り込むようなると、現物株などを処分して追証を避けようとします。

これらの行動が株式の理論価格から大きく乖離させる原因となります。これらも長期的に見れば是正されて理論価格に近づくことになります。よって長期投資を行うのであればファンダメンタルズを重視して投資を行うことになります。

株式投資を短期的に見れば、その変動を需給関係で捉えることができます。需給関係とは株価、出来高、信用残などで、これらを中心に分析することにより短期的な変動を捉えることが可能となります。

テクニカル分析は株価、出来高、信用残等を中心に分析しますので、その分析手法としては、あまり難しく考える必要はないと思います。テクニカル分析手法は数多くありますが、実際に採用できる指標は少ないものです。

投資家の皆さんも多くのテクニカル指標を利用し売買されたと思いますが、これらの指標も一時的には良い時もあるのですが、継続して利用するとうまく機能しなくなります。すると、他にもっと良いテクニカル指標はないものかと探し回ることになるのではないでしょうか。

これらはテクニカル派の投資家であれば誰でも辿る道でもあるのです。しかし、結果としてどの指標も続けて利用すると全部ダメということになっていないでしょうか。何が原因なのでしょうか。

現在のテクニカル指標は、売買ポイントを探る指標なのです。つまり、どこで買ってどこで売るかという・・・。

相場で儲けるための要因は、相場観測80%、銘柄選択15%、売買タイミング5%であり、これらから判断すれば売買タイミング(売買ポイント探り)などは、どうでもよいウェイトでしかないのです。その収益を左右するものではないということです。

相場では、よく今後の見通しを語られることが多いようです。投資とは将来に対して行うものですが、現在のような情報化社会では景気サイクルも短期間化して、なかなか今後の見通しを立てることは困難なものです。

相場の世界はサバイバイルゲームです。生き残れなければ相場で勝つことはできません。生き残るためには何か必要であるかもう一度考えてみてください。

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リスクマネージメントをしっかりと

このところ株式市場および為替市場は乱高下しています。これらの変動により、喜ぶ者、悲しむ者など悲喜こもごものようです。投資の世界とは、このようなものであり、投資家はこのような荒波を乗り越えながら歩んでいかなければなりません。

現在の投資市場に参加している投資家の年齢層は非常に若い世代が多い。若いということは、それなりに貯蓄も少ないと思います。少ない資金で投資市場に参入するとなると、その行動は投資利回りではなく、短期間で資金を何倍にもしたいという心理が働くようです。

たしかに、100万円を5%に回したとしても5万円にしかならない。5万円では儲けた気がしない。しかし、投資金10億円となれば5%でも5000万円である。少資金で投資市場に参入すると、やはり一発大儲けしたいという心理が働くようです。

このように心理背景から、最近はFX、つまり外国為替証拠金取引が活況を呈している。これらを裏付けするように、統計に「11年度に約87億円だったFXの市場規模(証拠金残高)は、18年度に約6677億円(推計)と、7年で70倍以上に跳ね上がった」とある。

外国為替証拠金取引(FX)は、業者に証拠金を預け、その数倍から数十倍の外貨投資ができる金融商品。たとえば為替が1ドル=100円のとき、100万円を証拠金として10倍の1000万円で投資すると、その後円安が進んで1ドル=105円になれば元手は1050万円に膨らむ。5割の儲けである。逆に円高に向かえば損失を被ったり、元本割れのリスクもある。

投資初心者が夢を抱き、これらの外国為替証拠金取引に参入する気持ちはわかる。また、最近のブームにより業者がFX取引を盛んに煽り立てている。

私が考えるに、若い年代ということは、いろいろな面で経験が少ない。また、投資資金も少ない。失礼な言い方になりますが、投資資金が少ないということは、それだけまだ器が備わっていないということです。これは年齢に係わらずですが・・・。よちよち歩きの状態で、いきなりリスクの高い市場に参入するということは、いかがなものでしょうか。

私は外国為替証拠金取引は行っていません。外国為替証拠金取引は市場流動性が高く、その売買には適している市場であると思います。しかし、その投資対象は、対ドル、対ユーロなどで、その投資対象が少ないためです。つまり分散対象が少ないということです。リスクマネージメントの関係上、また税制面においても証拠金取引は行っていません。

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投資の真髄

多くの投資家は、どこまで下げるのだろうか、どこで下げ止まるかなどに注目しているようですが、そんなことは誰にもわかりません。そんなことは評論家に任せとけばよいのです。相場が今後どのようになるかなど考える必要がないのです。無駄です。どうせ分からないのですから・・・。

大儲けした投資家は浮かれていないで、その大儲けが偶然であったか自分の判断であったか自己分析しなければなりません。もし、偶然であったらそれは自分の実力ではないと悟り天狗にならないことです。偶然の儲けなどすぐに消えてしまいます。

もし、大損した投資家はその原因を詳しく分析しなければなりません。勉強不足であった、損切りができなかった、など自分の投資技術の未熟さを悟り、今後はこれらを改善すべく努力しなければなりません。

しかし、熟練した投資家でもキャリアのある投資家であっても急落時で大きく資産を減らした投資家も多いのではないでしょうか。それらの多くは、投資に対する考え方やその技法に問題があるのではないかと思います。

たとえば、カイリ率による逆張りなどですが、急落時では下げ止まり点がわからず心理的に不安な状態に陥るのではないでしょうか。さらにナンピンなどしようものならさらに不安が増大してきます。投資には不安はつきものですが、不安が続くと投資判断を狂わせるということになります。これは重要なことです。

私にも経験がありますが、持ち株が大きな評価損となり散々悩んで考え抜いた結果、「すべてを処分する」という結論に達し、すべての持ち株を処分したものの、その処分したところが底値だったという経験があります。思わず頭を抱えて「なぜだー」と叫んでしまいました。

しかし、現在ではそのようなことはまったくなく、急落時でも平然としています。逆に利益を伸ばしています。なぜ平然としていられるのか、なぜ急落した時でも利益を伸ばせるのかは賢明な読者であれば理解していただけると思います。

相場では、急落などよくあることです。急落するたびにオロオロしていたのでは、神経か磨り減ってしまい、これからの長い投資活動などできません。

以前のコメントでも解説しましたように、相場急落時には小手先の売買タイミングや銘柄選択、企業業績などすべて無視され下げてしまいます。企業業績など詳細に検証調査したにもかかわらず・・・。相場とはこのようなものです。今までの相場に対する考え方を変えなけれはならない時期ではないでしょうか。

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危険な傾向です(2)

「為替保証金取引」や「商品先物取引」「日経225先物」などの取引は、少ない資金で大きく儲かる可能性があるため、このような取引に向かっているのではないかと考えます。しかし、先物などは本来単独で売買するものではなく保険(ヘッジ)などに利用するもので、その趣旨を間違って利用すると、とんでもないしっぺ返しを被ることもあります。

冷静に考えれば、投資の世界でその投資金が一年で何倍にもなるということはありえないことです。その会合に出席した投資達は、まるで投資金が何倍にもならなければ投資ではないと言わんばかりでした。

しっかりした投資知識を身に付け、これらの売買を行うのであれば問題はないと思いますが、キャリアが2~3年の投資家が行う売買ではないような気がします。

また、このような話をしている投資家もいました。「今は、日本株はダメだから、中国株やインド株に投資しているんだよ」と。現在は経済もグローバルな時代ですので、おおいに結構なことですが、投資の基本に「目の届かないところには投資をするな」という格言があります。そのあたりは大丈夫なのでしょうか。

投資金が少なければ一発大儲けを狙いたいものです。また、今の市場でうまくいかなければ他の市場に行きたくもなるものです。これらは誰でも抱く感情です。私は常々申し上げています。「相場の世界は、みんなと一緒では儲からない」と。

最近、証券会社なども盛んに「為替保証金取引」や「商品先物取引」「日経225先物」を奨めています。書店の投資コーナーでも同じです。私は、これらについても申し上げています。「儲かるのは奨める側であって、奨められる側ではない」と。

このようなことを安易に受け入れてしまうと「貧する者はさらに貧する」ということになるのではないでしょうか。これらが、最近の「二極化現象」の根底にあるのかなー、などと考えたりします。

相場の世界は奥の深いものです。そう簡単に儲かるものではありません。安易にブームに乗ったり、人の奨めで売買するものではありません。しっかりと足を地につけて雑音に振り回されることなく、あせらずコツコツと勉強して投資知識を身につけていくものではないでしょうか。

修羅場を潜り抜けてきた一投資家が、ここに警鐘を鳴らすものです。

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次回は「投資の真髄」をお送り致します

危険な傾向です(1)

現在、株式市場で売買を行っている個人投資家の年齢は30才から40才代が中心のようです。働き盛りの年代であるとも言えます。これらの年代の投資家は、将来に向けて資産を作るべき努力しているものと考えられます。その運用資金は200~300万円と聞いています。

これらの運用資金が多いか少ないかは別として、年齢的には妥当な資金ではないかと思います。株式投資においては、その投資資金量に応じて投資手法も異なってきます。資金が少なければ多くの銘柄に分散することは難しくなりますので、企業業績などをチェックして中、長期的なスタンスで運用することが良いのではないかと思います。

先日、ある投資家達の会合に出席しました。その出席者の多くは、やはり30才から40才代が中心でした。失礼にあたるので運用資金については聞きませんでしたが、あまり多くはないという印象を受けました。

その多くの投資家の話を聞いていると、その内容が以前と少し変わってきているように感じました。それは、その資金運用を株式投資だけではなく「為替保証金取引」や「商品先物取引」「日経225先物取引」、オプションやスワップ取引など多岐にわたっているようでした。

このように最近は運用もバラエティーに富んでおり、その投資行動はまさに資本主義経済の象徴のように感じます。これらは経済の発展とともに当然の成り行きであると思います。たしかに、最近は書店の投資コーナーで「先物」「オプション」などのタイトルの付いた書籍も多く見受けられます。このような傾向は今後ますます増えていくものと思われます。

話は戻りますが、投資家達の会合での話を聞いていると「いかに少資金を最大にするか」「いかにレバレッジを最大に活用するか」ということが話の中心のようでした。「買ってから上がるまでじっと待っているのはいやだよ」「投資はスピードだよ」「売買はスキャルピングに限るよ」などの話も聞いた。つまり、少資金での効率的な売買、回転を効かせた売買が主流のようです。

(つづく)

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相場観測はヘッジ比率(4)

私自身もサヤ取りを実践していたのですが、たしかに安定性はあったのですが何か物足りなさを感じていたのも事実です。

それは、相場上昇時、下降時にも買いと空売りの同等金額でのペアによる売買であったため、相場上昇時には、空売りがなければもっと儲かっていたのになあ、相場下降時には、空売りだけだったらもっと儲かったのになあ、と思っていました。誰でも抱く思いでもあるわけです。

またまた、これらの問題を解消できないかと考え始めました。今後の相場展開は誰も分からないため、また、今まで散々苦しんできたため、買いのみ、空売りのみでの売買は考えていませんでした。そこで相場上昇時には買いを多く、相場下降時には空売りを多くすればこれらの問題も解消できるのではないか・・・、と。

どうすればこれらの問題を解決できるかと研究に没頭することになりました。相場全体の変動は個々の銘柄の集約であり、個々の銘柄の損益分岐点を出して、それらを集計すれば相場全体の変動を捉えられるのではないかと考え、これらの研究に励みました。これらの詳細については、拙著「システム売買・プロのノウハウ」に記載されています。

現在では、これらをヘッジ比率(ポジション比率)として利用しています。前回もコメントしましたように、一般にはどの株が上がりそうか、どの分析指標を利用すれば儲かるかなどと論じているようですが、このような考えも暴落にでもあったらすべてご破算になってしまいます。

相場で一番重要なアイテムは相場観測であるということを自覚していただきたい。相場観測は一番難しいテーマではありますが、これらの判断ができないから株式投資で儲けることができないのです。枝ばかり見ていて森を見ていないから儲からないのです。

しかし、個人投資家ではこのような相場の判定は難しいものがあるのも事実です。ヘッジ比率(ポジション比率)は、独自の指標であり他社ではマネのできない指標です。同等の指標は見たことがありません。ぜひこれらの指標を活用していただきたいものです。以前からご利用されている投資家の方には、これらの指標の有効性がご理解いただけていると思います。

株式投資では、投資家によりそれぞれ投資スタイルを持っているものです。その売買は、投資家自身の投資スタイルで売買し、相場全体の動向をヘッジ比率(ポジション比率)に合わせながら運用するのであれば、株式投資の基本である「長期間にわたり継続して運用する」ということにも耐えられ、相場に振り回されることなく、破綻することなく株式投資を続けられることを確信するものです。

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次回は「危険な傾向です」をお送りいたします。