私の株式投資考(1)

私は相場の世界から多くのことを学んだ。相場には上昇相場、下降相場があり、また突然のサプライズもある。人生にも上り坂、下り坂があり、また「まさか」ということもある。相場も人生と同じように「喜怒哀楽」の世界である。

資本主義経済の行き着く先は極端な「二極化」であり、日本におけるこれまでの中流意識は姿を消し、今後、このような二極化現象傾向はますます顕著になってきます。相場の世界においても同様であり、勝者は100人中3人と言われています。

人は皆、勝者になるべく日々努力し、奮闘しています。しかし、その努力が報われることは、そう多くはありません。しかしながら、努力を怠れば敗者となります。

私は相場の世界は人生の縮図と考えています。相場の世界は、一般社会をシンプル化した世界でもあるのです。株式市場では、その展開を大局的に見た場合、経済の基礎要因(ファンダメンタルズ)を中心に株価が上げ下げしています。一時的に買われすぎ、売られすぎの乖離が起こり、そこにキャピタルゲインが発生してきます。

一般社会においても、本来あるべき正しい社会の姿(これは誰もわからないところですが)から、乖離したところが現在の社会の姿でもあるのです。現在の社会がどちらの方向に乖離しているか分かりませんが・・・。

つづく

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過去の成功体験は「夢」である

株式投資において、過去の成功体験をいつまでも忘れられない。夢をもう一度と何度もチャレンジするものの、いつも夢を砕かれてしまう。そして、こんなはずではないのになあとなる。

たいした投資技術も持たずとも、誰でも儲かるときがある。株式投資とは、その儲けたときが、株式投資の本来の姿であると大きな勘違いをしている投資家が多い。相場の世界は、その道のプロであっても儲けることは難しい。ファンドの成績を見れば良く分かる。

人生に二度や三度は、誰がやっても儲かる時期がある。過去においては、2003年から2006年の期間であろう。この時期であれば、どの銘柄を買っても、レバレッジを何倍掛けても儲かった。新聞の株価欄を壁に張ってダーツの矢を投げて、当たった銘柄を買っても儲かる。「大儲けした」「こうすれば儲かる」という書籍が多く発売されたのもこの時期である。

投資家は、そのような誰でも儲かった時期の成功体験を引きずり、その体験と比較して現在の成績を憂い嘆く。過去の成功体験は自分の実力であったと誰もが思っている。しかし、過去の成功体験は「偶然」であったと反省する者は誰もいない。

「あの時はこんなに儲かった」と、過去の成功体験を話すことは実に楽しい。しかし、もう、夢から覚めるときです。過去の幻覚から解放されるべきです。現状を受け入れるべきです。そして、今の成績があなたの実力であることを理解するべきです。

「株で儲ける方法を教えてくれ」という問い合わせが多い。私もそれなりの話はするが、そのベースがあまりにも違いすぎるためか理解されない。キャリアという問題もあるが、株式投資の本質を理解していない投資家が非常に多い。とにかく「考えが甘い」。相場の世界に「濡れ手に粟」は存在しない。

たまたま儲けた投資家と、どん底から這い上がってきた投資家では話がかみ合わないのも当然かもしれない。本業を持っての投資家と専業の投資家では、おのずと、その考えに違いもあるだろう。本業を持っての投資家には「本業」という逃げ場がある。専業投資家には逃げ場がない。

私の投資に対する考え方は万人向けではない。どちらかと言うと私の考え方は、アウトローに近いかもしれない。一度も就職もせず、塀の上を歩いてきたような投資人生を歩んできた投資家は、誰にも理解されないことを自覚している。そして、孤独である。

紆余曲折の投資人生を送ってくると、その投資スタイルも考え方も「生き残る」ために保守的になる。そして、意識する、しないに係わらず自然と危機管理意識が身についてしまう。生き残るために・・・。

現在、投資活動をしている投資家も、これから10年、20年と投資経験を積めば、きっと私と同じような心境になると思います。それまで、生き残っていればの話であるが・・・。

過去の成功体験は「夢」であったとして、目を覚まして、心新たにして株式投資にチャレンジしていただきたいと考えるものです。

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株式投資は生き残りゲーム

株って難しいですね。ここは大底と判断し買い付けしたものの若干の上昇後に急落となり参った、参ったとなる。思い込みや入れ込みによる売買では、このようになってしまいます。このようなことはよくあることで今も昔も変わりません。

大手の投資会社で綿密に分析し検証されて売買しても、昨年の成績はマイナスであったという結果を見ても、株式投資は難しいものであることが実感できます。

「何をどうすればよいのか」と自問自答する日々を送っている投資家も少なくないのではないでしょうか。

株式投資はサバイバルゲームであり、生き残れなければ収益を上げることはできません。相場急落のたびに一時撤退では継続した運用はできません。株式投資は利益を得るために行うわけですが、散々苦しんだ挙句、損を重ねてしまっては元も子もありません。

今回の相場急落でも生き残っている投資家はどのような投資スタンスを取ったのでしょうか。まず、買い一辺倒では生き残れないと思います。塩漬けにして頑張るという投資家もいるかもしれませんが、塩漬け銘柄を持続していること自体が投資家失格ではないでしょうか。塩漬けからは何も得ることはできません。

今回のような相場急落は長い運用の中ではよくあることです。と言うことであれば、買い一辺倒の売買ではダメであるということになります。では、買い一辺倒でない方法とはどのような方法があるでしょうか。

一般に相場下落時には、買いを縮小して資金をキャッシュポジションにしておくという方法もありますが、これらでは資金効率の点で若干問題があります。また、相場下落と判断したなら日経先物などにつなぐという方法もあります。

しかし、これらの方法で対処するにしても「相場下落」をどのように判定するのでしょうか。投資金をキャッシュポジションにする、また、日経先物につなぐという判断は何をもってするのでしょうか。

株式投資は継続して運用することにより収益を上げることができます。その「継続して運用する」ためには買い一辺倒では運用が継続できないことがわかった。しかし、資金をキャッシュポジションにする、日経先物につなぐにしてもそれらの判定が必要となってきます。

株式投資で継続的に運用して収益を上げ続けて行くには「相場の判定」が絶対必要になってきます。「相場の判定」こそが、株式投資で利益を上げることのできる必須のアイテムとなるわけです。このことをしっかりと理解してください。

「ヘッジ比率」「ポジション比率」を利用し、買いと空売りを織り交ぜながらの売買が、いま私が考えるベストの売買手法です。投資の世界で生き残るにはどうしても「相場の判定」が必要です。「相場の判定」なしでは生き残れません。

今後も相場急落などは必ずあります。常にこれらに対応したスタンスで売買されることを希望します。

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