相場観測はヘッジ比率(3)

私自身も最初は片張りでの売買が中心でしたが、その成果であるパフォーマンスが大きくぶれて相場に振り回される状態でした。そうこうするうちに、このような状況では精神的に疲れてしまい、これから先、株式投資を続ける自信を失いかけていました。

利益は大きく望まないが、何とか相場に振り回されず安定した収益を上げる方法はないものかと思案し続けてきました。相場にはリスクがある、そのリスクを軽減するにはどうしたらよいか。リスクが軽減できれば、その収益を上げるには大きな資金で運用すればよいのではないか、などと自問自答する日々を送っていました。

リスクがあるということは危険であるということです。世の中には危険なことはたくさんある。その危険自体も地震のように避けられないものもあり、危険に遭遇したときには保険というシステムがある。株式投資も危険であるので、そのための保険はないものかなどと思い巡らしていました。今では簡単なことですが、当時としてはサヤ取りなど思いつかなかったのです。

以前からサヤ取りという手法はあったのですが、そこまで気が付きませんでした。あらゆる株式指南書を読み漁り「つなぎ売買」という手法を発見し、これが保険として利用できないかと考え、いろいろと試行錯誤をしながら売買をしました。しかし、当時はつなぎを入れるタイミングなどはルール化されておらず、やはり投資家の技量にゆだねられる部分が多くあまりうまくいきませんでした。

その後、つなぎ売買を変形した形で買いと空売りをペアで組み合わせて売買する方法を考え、これらの売買を繰り返してきました。収益は多くはありませんでしたが、なんとか相場変動に振り回されない投資手法の完成??をみたのです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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