危険な傾向です(1)

現在、株式市場で売買を行っている個人投資家の年齢は30才から40才代が中心のようです。働き盛りの年代であるとも言えます。これらの年代の投資家は、将来に向けて資産を作るべき努力しているものと考えられます。その運用資金は200~300万円と聞いています。

これらの運用資金が多いか少ないかは別として、年齢的には妥当な資金ではないかと思います。株式投資においては、その投資資金量に応じて投資手法も異なってきます。資金が少なければ多くの銘柄に分散することは難しくなりますので、企業業績などをチェックして中、長期的なスタンスで運用することが良いのではないかと思います。

先日、ある投資家達の会合に出席しました。その出席者の多くは、やはり30才から40才代が中心でした。失礼にあたるので運用資金については聞きませんでしたが、あまり多くはないという印象を受けました。

その多くの投資家の話を聞いていると、その内容が以前と少し変わってきているように感じました。それは、その資金運用を株式投資だけではなく「為替保証金取引」や「商品先物取引」「日経225先物取引」、オプションやスワップ取引など多岐にわたっているようでした。

このように最近は運用もバラエティーに富んでおり、その投資行動はまさに資本主義経済の象徴のように感じます。これらは経済の発展とともに当然の成り行きであると思います。たしかに、最近は書店の投資コーナーで「先物」「オプション」などのタイトルの付いた書籍も多く見受けられます。このような傾向は今後ますます増えていくものと思われます。

話は戻りますが、投資家達の会合での話を聞いていると「いかに少資金を最大にするか」「いかにレバレッジを最大に活用するか」ということが話の中心のようでした。「買ってから上がるまでじっと待っているのはいやだよ」「投資はスピードだよ」「売買はスキャルピングに限るよ」などの話も聞いた。つまり、少資金での効率的な売買、回転を効かせた売買が主流のようです。

(つづく)

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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