危険な傾向です(2)

「為替保証金取引」や「商品先物取引」「日経225先物」などの取引は、少ない資金で大きく儲かる可能性があるため、このような取引に向かっているのではないかと考えます。しかし、先物などは本来単独で売買するものではなく保険(ヘッジ)などに利用するもので、その趣旨を間違って利用すると、とんでもないしっぺ返しを被ることもあります。

冷静に考えれば、投資の世界でその投資金が一年で何倍にもなるということはありえないことです。その会合に出席した投資達は、まるで投資金が何倍にもならなければ投資ではないと言わんばかりでした。

しっかりした投資知識を身に付け、これらの売買を行うのであれば問題はないと思いますが、キャリアが2~3年の投資家が行う売買ではないような気がします。

また、このような話をしている投資家もいました。「今は、日本株はダメだから、中国株やインド株に投資しているんだよ」と。現在は経済もグローバルな時代ですので、おおいに結構なことですが、投資の基本に「目の届かないところには投資をするな」という格言があります。そのあたりは大丈夫なのでしょうか。

投資金が少なければ一発大儲けを狙いたいものです。また、今の市場でうまくいかなければ他の市場に行きたくもなるものです。これらは誰でも抱く感情です。私は常々申し上げています。「相場の世界は、みんなと一緒では儲からない」と。

最近、証券会社なども盛んに「為替保証金取引」や「商品先物取引」「日経225先物」を奨めています。書店の投資コーナーでも同じです。私は、これらについても申し上げています。「儲かるのは奨める側であって、奨められる側ではない」と。

このようなことを安易に受け入れてしまうと「貧する者はさらに貧する」ということになるのではないでしょうか。これらが、最近の「二極化現象」の根底にあるのかなー、などと考えたりします。

相場の世界は奥の深いものです。そう簡単に儲かるものではありません。安易にブームに乗ったり、人の奨めで売買するものではありません。しっかりと足を地につけて雑音に振り回されることなく、あせらずコツコツと勉強して投資知識を身につけていくものではないでしょうか。

修羅場を潜り抜けてきた一投資家が、ここに警鐘を鳴らすものです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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