リスクマネージメントをしっかりと

このところ株式市場および為替市場は乱高下しています。これらの変動により、喜ぶ者、悲しむ者など悲喜こもごものようです。投資の世界とは、このようなものであり、投資家はこのような荒波を乗り越えながら歩んでいかなければなりません。

現在の投資市場に参加している投資家の年齢層は非常に若い世代が多い。若いということは、それなりに貯蓄も少ないと思います。少ない資金で投資市場に参入するとなると、その行動は投資利回りではなく、短期間で資金を何倍にもしたいという心理が働くようです。

たしかに、100万円を5%に回したとしても5万円にしかならない。5万円では儲けた気がしない。しかし、投資金10億円となれば5%でも5000万円である。少資金で投資市場に参入すると、やはり一発大儲けしたいという心理が働くようです。

このように心理背景から、最近はFX、つまり外国為替証拠金取引が活況を呈している。これらを裏付けするように、統計に「11年度に約87億円だったFXの市場規模(証拠金残高)は、18年度に約6677億円(推計)と、7年で70倍以上に跳ね上がった」とある。

外国為替証拠金取引(FX)は、業者に証拠金を預け、その数倍から数十倍の外貨投資ができる金融商品。たとえば為替が1ドル=100円のとき、100万円を証拠金として10倍の1000万円で投資すると、その後円安が進んで1ドル=105円になれば元手は1050万円に膨らむ。5割の儲けである。逆に円高に向かえば損失を被ったり、元本割れのリスクもある。

投資初心者が夢を抱き、これらの外国為替証拠金取引に参入する気持ちはわかる。また、最近のブームにより業者がFX取引を盛んに煽り立てている。

私が考えるに、若い年代ということは、いろいろな面で経験が少ない。また、投資資金も少ない。失礼な言い方になりますが、投資資金が少ないということは、それだけまだ器が備わっていないということです。これは年齢に係わらずですが・・・。よちよち歩きの状態で、いきなりリスクの高い市場に参入するということは、いかがなものでしょうか。

私は外国為替証拠金取引は行っていません。外国為替証拠金取引は市場流動性が高く、その売買には適している市場であると思います。しかし、その投資対象は、対ドル、対ユーロなどで、その投資対象が少ないためです。つまり分散対象が少ないということです。リスクマネージメントの関係上、また税制面においても証拠金取引は行っていません。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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