出来高における理論的根拠 ①

現在起きている現象(結果)に対しては、必ずその原因があるものです。株式投資で結果として儲けた、損をした。これらについても原因はあるはずです。原因なくして結果はありません。私は株式投資において、基本的には根拠のない指標は使わないという考えです。

株式投資は理論と実践であると考えています。理論的裏付けがなければ実践においてもうまくいかないということです。皆さんは、現在利用している分析指標に理論的な裏付けがありますか。「儲かりそうだから」「ただなんとなく」などで利用していないでしょうか。

しかし、「株式投資における理論的根拠」と言っても絶対のない株式投資の世界では、その答えを求めることは難しいものがありますが・・・。

これらの根拠について「出来高」で考えてみましょう。
出来高は売り方と買い方の株数が一致して初めて出来高となります。出来高が多いということは、売り方、買い方の双方の攻防が活発化しているところです。また、出来高が少ないということは、売り方、買い方が少なく商いが閑散している状況です。一般に出来高は株価が上昇すればするほど出来高も増加すると思われているようですが、実際はそうではないということを知っている人は少ない。

確かに短期的な上昇では出来高が増加すればするほど株価は上昇します。しかし、株価変動をもう少し長いスパンで見た場合少し違ってきます。一般に株価が大きなうねりで上昇して行った場合、前回の高値時の最高出来高とその後の高値時の最高出来高はほぼ同程度の出来高になるということです。

ちょっとおかしいと思いませんか。株価を上げるにはそれなりの出来高が必要となるわけですから、さらに株価が一段高となる場合、今まで以上の出来高が必要になってくるはずではないでしょうか。なぜでしょうか。

これは、株価が上昇する過程で、浮動株が吸収されていくため株価がさらに上昇することになっても、市場には浮動株が少なくなっているわけですから、少ない株数でも株価が上昇するということになります。これも出来高の理論です。

すべての銘柄にこれらの理論が当てはまるというわけではありませんが、これは不変的な理論です。株式投資を長い期間にわたり運用することにより、その効果は発揮されることになります。小型株が少ない出来高で急騰するということと同じようなことです。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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