出来高における理論的根拠 ②

「出来高」について、もう少し突っ込んで考えてみましょう。

<<最高出来高>>
最高出来高は一番取引が活発になったところです。たとえば1万株の出来高ができた場合、1万株の買いと1万株の売りで成立したということになります。1万株の売りの中にはもちろん空売りもありますが、一般には1万株を売ってその銘柄から撤退したということになります。一方、1万株の買い方は、そのままその銘柄を持続してこれから儲けようとする投資家の株数です。

この買い方の1万株が今後の株価の変動に大きく影響することになります。この買い方の1万株の投資家の動向を分析することにより、今後の株価の展開を読むことができます。これが出来高による分析ということになります。

最高出来高の水準は「買い仕掛け」が一番多いところですから、その水準より株価が上昇すれば、その後どこかの水準で利食いが出てくるはずです。その利食い水準がわかれば的確に利食いも可能となるわけです。また、株価がその水準より下降となれば損切りが出てきます。どこで損切りが出るかということがわかれば絶好のタイミングで仕掛けもできるというものです。

<<最低出来高>>
株価が天井を付け、その後調整に入ります。株価が下げる過程で、売り方と買い方の攻防戦が始まります。株価の損益分岐点となる水準から株価が下回ると売り方有利となり、株価は下降線をたどります。こうなると、株価の損益分岐点となる水準近辺で買った多くの投資家がどこで損切りするかということになります。

その後、株価がどこまで下げるかと言うと、売り買いの攻防戦がなくなったところ、買い方の損切りが終わったところ。つまり、商いのなくなったところ、出来高が一番少なくなったところということになります。

これらの出来高の根拠として利食いや仕掛けを判断するとなると。利食いは、過去の最高出来高水準近くになったら利食い体制に入る。仕掛けは、過去の最低出来高をクリアしたのちに出来高増加を待って仕掛け体制に入るということが言えます。ただ、実際にはこの出来高による判断のみで売買するわけではありませんが・・・。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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