ブラックマンデー

1987年10月19日(月)、ニューヨーク証券取引所で平均株価が508ドルも下がる(22.6%)という史上最大の大暴落があった。これがブラックマンデーでした。当時、私自身も株式で運用を行っていましたが、そのすさまじさには驚きました。ほとんどすべての銘柄が値付かずのストップ安の売り気配。今でも鮮明に覚えています。

ブラックマンデーを引き起こした大きな要因としては、当時アメリカの財政赤字や貿易赤字が拡大傾向にあり、更にはドル安でインフレ懸念があった事などがあります。しかし、それにしてもそこまでの下げ幅になるほどの要素は無かったといえます。このブラックマンデーが起きた最大の原因は、大口投資家の「プログラム売り」でした。

大口投資家は投資している株式の銘柄をコンピュータで管理していますが、万一どれかの銘柄が一定の幅を超えて価格が下落した場合、損失を最小限に抑える(損切りする)ため、その銘柄を売りに出すというシステムを組んでいるのが普通です。

ところが、みんながそういうシステムを使っていると、いったん株価が下がり出すと、全員が一斉に自動的に全ての株を売り始めることになり、売りが殺到して株価の下げ圧力が強まり、一気に大暴落を起こしてしまうのです。

また、他にも株価が下がり出した場合、投機筋がまだ株価が高い内に空売りをして、下がりきった所で買い戻して利益を得ようとするので、このような暴落に拍車を掛けてしまう面もありました。

このように、投資の世界ではあらゆるリスクが存在しています。投資家は常にリスクに対しては、細心の注意を払い運用していかなければなりません。

現在、株式市場に参加している投資家の平均キャリアは5年程度と言われています。これらは、2003年の大底からの上昇期間と一致します。つまり、現在市場に参加している投資家のほとんどは、ブラックマンデーのような体験はしていないということではないでしょうか。

投資の世界はサバイバルゲームであり、生き残らなければ収益を上げ続けることはできません。リスク管理、つまり分散投資、ヘッジ、ロスカットや資金管理などのマネーマネージメントをしっかりと行っていかなければなりません。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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