市場で生き残るために(2)

自由市場の中では、どのような売買を行っても自由ですが、そこにルールがなければなりません。株式投資は多くのリスクもはらんでいるのです。「自由」という言葉はすばらしい言葉ですが、「自由」というのは我々の社会と同様、ルールがあっての自由であり、何でもやって良いということではないのです。

ルールなき自由は⇒暴走⇒崩壊を辿ることになります。株式投資で重要なことは「自分なりの売買ルール作り」にあります。株式投資は他のビジネスと異なり、非常にメンタルであり、また感情的になり自分を忘れパニックに陥りやすいものです。確固たるルールを持たず市場に参入すると、いずれ暴走⇒崩壊となり市場から追放されることになります。

硬い決意を持って「ルール厳守」で売買をスタートしたものの、そのルールが破られるのに時間は要らない。すぐにルール通りの売買ができなくなってしまいます。なぜでしょうか。

そのひとつには、それらのルールの根拠や裏付けの不明確さにあると思います。もし、そのルールに絶対の信頼を寄せているのであれば、たとえどのような状況になっても実行できるでしょう。10%損切りなどの投資家の都合のルールでは、その継続的な実行も危ぶまれます。

しかし、これらのルールに信頼できる明確な根拠をどのように求めるかという問題もあります。これらについては、一般の投資指南書などを参考にするのではなく、自分の目で確かめて判断するべきです。これらには時間と労力を惜しまず、バックテストなどで確証を得るべきです。

次に、決められたルールの実行にあります。持ち株の評価損が膨らんできた場合などには、感情面からそのルールの実行ができないという現象が起こります。これらは、上記の信頼できるルールの採用と投資家自身の考え方に委ねられることになります。考え方だけは投資家自身の問題となります。誰も助けてくれません。投資家の性格に起因する部分もあり大きな問題でもあります。

たくさんのルールは必要ありません。当欄で何度も申し上げていますが、裁量的な売買では勝てません。それぞれの投資家自身が必ず実行しなければならないルールを「裏付けを取って」実行することです。それが市場で生き残るための最小限の努力ではないでしょうか。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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