私の株式分析法 (1)

私は、「投資の世界は理論と実践であり、その理論は、現実のデータによる裏付けがあってはじめて完結する」と考えています。これらには揺るがない自信を持っています。

私は、分析を行う前に必ず仮説を立てます。
その仮説には投資家の心理なども入ります。たとえば、買い付けした銘柄が急騰したら投資家はどのように心境になるだろうか。また、急落した場合はどうだろうかなど。買い付けした銘柄が、どの程度上昇したら利食いに入るだろうか、どの程度下落したら損切りを考えるだろうか、など。

おそらくこのような行動を取るだろうという仮説を立てて、これらの仮説を裏付けるために、データによる検証を行います。利食いや損切りは、それぞれの投資家により異なると考えられますが、平均すれば、ある一定の水準になると利食いや損切りが発生するということがわかります。その根拠としては「投資家の心理はいつも同じ」ということからくると考えています。

これらの現象は、信用取引の「評価損率」を見ればわかります。評価損率がプラスとなれば目先高値となり、評価損率がマイナス20%を超えてくると目先の安値となっていることを見れば「投資家の心理はいつも同じ」ということが証明できるのではないでしょうか。

私が常々申し上げています「投資家の心理はいつも同じ」という根拠は、膨大なデータの検証を行い、その裏付けを取った結果において考えついた言葉です。これらはほんの一例ですが、データの裏付けを取るために、実際には暗中模索の中、気の遠くなるような作業を続け、悪戦苦闘する日々を送っているというのが本当のところです。

仮説をもとに実際の株価で検証すると、一番多く買い付けした水準から○%下落すれば、一斉に損切りと思われる投げが発生していることがデータにより判明します。これらは、ローソク足で言う大陰線、またはマドを空けて下落して、明らかに今までの株価変動と異なる動きとなり、これらを立証することができます。これらを東証全銘柄で過去10年から20年にさかのぼって検証し、数値化してデータを取りまとめます。

つづく

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