テクニカル分析

テクニカル分析指標について感じたことを解説したいと思います。

一般に出回っているテクニカル分析指標は、長期間の運用には耐えられず、長期間運用すると必ずマイナスになります。

しかし、これらの指標でも一時的には、利益を上げることができる時期があります。調子が良いので、そのまま運用を続けると、どんどんマイナスになってしまい、途中で断念してしまったという経験はなかったでしょうか。

何が原因なのでしょうか。テクニカル分析指標が当たる時は、分析指標に相場が合っている場合です。皮肉なもので、その分析指標で当てているのではなく、たまたま、その分析指標に相場変動の方がマッチして儲けることができるわけです。

これらは、テクニカル分析指標の最適化についても言えることです。最適化は、現在の相場展開に、分析指標を合わせているに過ぎないのです。ですから、最適化後に、相場が別の展開となって、結局外れてしまうという結果になるのです。そのため、私は短期的な最適化などは全く無駄であると申し上げています。

では、一般のテクニカル分析指標は全く利用価値のないものなのでしょうか。分析手段を持たない投資家は、やむなくチャート上に表示される指標で、ある程度の分析をせざるを得ない状況にあるのも事実です。

そこで、一般のテクニカル分析指標の利用の方法を考えてみたいと思います。上記のようにテクニカル分析指標は、たまたま、その分析指標に相場変動の方がマッチして儲けることができるわけですから、そのマッチした時の株価変動を記録しておき、これらと同様の株価変動のときに、それらの分析指標を利用するという考えはいかがでしょうか。

「同様の株価変動のとき」とは、まずボラティリティ(株価変動の変動の大きさ)を記録しておくことです。その他、株価変動をいくつかの角度から分析して記録しておきます。そうすることにより、これらと同様の株価変動となった場合に、それらの分析指標を利用すればよいのではないでしょうか。

一般のテクニカル分析指標で収益が上がらないのは、どのような相場展開でも同じ分析指標(分析設定期間)で利用しているからです。移動平均であれば、25日とか75日とか・・・。

突き詰めるところ、一般のテクニカル分析指標の正しい利用の仕方は、株価のボラティリティにより、分析設定期間を変化させるということです。どのような相場展開でも、一律の分析設定期間では、ギブスをはめて歩っているようなものです。

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株式投資は生き残りゲーム

株って難しいですね。ここは大底と判断し買い付けしたものの若干の上昇後に急落となり参った、参ったとなる。思い込みや入れ込みによる売買では、このようになってしまいます。このようなことはよくあることで今も昔も変わりません。

「何をどうすればよいのか」と自問自答する日々を送っている投資家も少なくないのではないでしょうか。たしかに個人投資家の半分は市場から退場して行ったわけですから当然と言えば当然かもしれません。

株式投資はサバイバルゲームであり、生き残れなければ収益を上げることはできません。相場急落のたびに一時撤退では継続した運用はできません。株式投資は利益を得るために行うわけですが、散々苦しんだ挙句、損を重ねてしまっては元も子もありません。

相場急落でも生き残っている投資家はどのような投資スタンスを取ったのでしょうか。まず、買い一辺倒では生き残れないと思います。塩漬けにして頑張るという投資家もいるかもしれませんが、塩漬け銘柄を持続していること自体が投資家失格ではないでしょうか。塩漬けからは何も得ることはできません。

一般に相場下落時には、買いを縮小して資金をキャッシュポジションにしておくという方法もありますが、これらでは資金効率の点で若干問題があります。また、相場下落と判断したなら日経先物などにつなぐという方法もあります。

しかし、これらの方法で対処するにしても「相場下落」をどのように判定するのでしょうか。投資金をキャッシュポジションにする、また、日経先物につなぐという判断は何をもってするのでしょうか。

株式投資は継続して運用することにより収益を上げることができます。その「継続して運用する」ためには買い一辺倒では運用が継続できないことがわかった。しかし、資金をキャッシュポジションにする、日経先物につなぐにしてもそれらの判定が必要となってきます。

株式投資で継続的に運用して収益を上げ続けて行くには「相場の判定」が絶対必要になってきます。「相場の判定」こそが、株式投資で利益を上げることのできる必須のアイテムとなるわけです。このことをしっかりと理解してください。

分析指標に「ヘッジ比率」「ポジション比率」がありますが、これらに忠実に売買したからといって必ず儲かるとは申しませんが、少なくても売買の中断ということにはならないはずです。

「ヘッジ比率」「ポジション比率」を利用し、買いと空売りを織り交ぜながらの売買が、いま私が考えるベストの売買手法です。投資の世界で生き残るにはどうしても「相場の判定」が必要です。「相場の判定」なしでは生き残れません。

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