空売りができて一人前

ある銘柄を500円で空売りしたとします。その銘柄が業績悪化で倒産してしまった。当然ながら株価は紙くず同然となります。仮に株価が0円になったとすると、その空売り銘柄の利益は500円となって、利益率100%になります。

大儲けとなります。しかし、ここで重要なことは、空売りでは、どんなに頑張っても100%以上の利益は望めないということです。

一方、買いの場合ですが、株価チャートなどを見れば分かると思いますが、株価が安値から2倍も3倍も上昇している銘柄はいくらでもあります。任天堂などは、4倍も5倍もの値上がりしている。新興市場などでは、それ以上の上昇をする銘柄もあります。

このように空売りの利益は最大100%まで、買いの場合は、極論すれば無限大となり、空売りにハンディがあるのも事実です。このようなことから、一般に、「空売りの利益は買いの半分」と言われています。

しかし、昨年のような大幅な下落に対して、買いで立ち向かうことは無謀であり、負けることは必至です。また、相場を休むにしても、資金効率の点などから、やや問題もあります。このようなことから、相場下落時には、買いのように利益が上がらずとも、空売りを仕掛けることは正しい選択です。

一般に、「空売りは青天井」などと言われ、投資家によっては怖がって手を出さないようですが、きちんとした理論武装して取り掛かれば、何も怖がることはありません。知識の欠如が恐怖を生むのです。

昔から「空売りができて一人前」と言われるのは、このようなことからだと思います。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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