投資家必修 三題(2)

もうひとつは、皆さんも体験されていると思いますが、「株式投資の世界は、一般社会とは異なる別次元の世界」であると言うことです。

株式市場に参入すると、一般社会で経験したことは、ほとんど役に立たないことを痛感します。会社でトップまで上り詰めたキャリアでも、株式投資の世界では、その経験は、ほとんど通用しません。

知識や常識がある人が儲かるかと言うと、そうではありません。逆に、知識や常識が邪魔をするという皮肉な結果もあります。投資に抱く感情は誰でも同じです。「儲かれば嬉しい」「損すれば悔しい」。

儲かれば誰でも嬉しいし、損となれば誰でも悔しい思いをします。突き詰めていけば、投資家の抱く感情は、これだけしかないのです。社会的な地位や年齢に関係なく、そこに抱く感情は皆同じであるということです。

なぜそうなるかお分かりであると思いますが、株式投資では、人間が本来持っている「欲」という感情が前面に出てきてしまうからです。特に、投資の世界では、人間の本能がむき出しとなります。しかし、投資に感情(本能)が出ると必ず負けます。そこに矛盾が生まれます。この矛盾が投資家を苦しめます。

それともうひとつ。投資においては必ず「損」が発生します。投資家は、その「損」に拒絶反応を示します。それはなぜか。それは「損」を受け入れるという経験がないからではないかと考えます。一般社会では、給料をもらって、それらを消費するということが通常ですから、そこに「損」という概念がないのです。頭では分かっていても、その損の処理方法が分からない、だから拒否するということになります。

投資家は「損」というものをどのように自分の中で受け入れ、処理していくか、これらの処理方法によって勝敗が分かれることになります。

以上のように、投資の世界では、一般社会と異なった世界であるということを認識しなければなりません。

これらをまとめると

「株式投資は長期間継続して運用する」
「株式投資の世界は、一般社会とは異なる別次元の世界」
「損に対する処理方法」

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