大暴落でも対応できる手法は?

失敗の原因の多くは、他人の勧めや噂、メディアの情報を鵜呑みにして、ついつい売買してしまったという。失敗体験から多くの問題点について学習した投資家も多かったのではないでしょうか。ファンダメンタルズもテクニカルも通用しない相場局面で、投資家はどのようなスタンスで相場と対峙すればよいのでしょうか。冷静になって考えれば分かることではあるのですが、ここに、ひとつだけ昨年のような大暴落でも通用する手法があります。それが何であるかお分かりでしょうか。

それは「順張り」、この手法ただひとつです。私が常に申し上げている「流れに沿った売買」である順張りだけです。順張りこそが、相場必勝法である「損小利大」を実現させるための唯一の方法であるということです。「流れに棹させば流される」ように、大暴落では逆張りは通用しないことも学習したのではないかと思います。これらについて反対意見もあるでしょうが、私は固く信じるものです。

テクニカル派を自認する私は、トレンド・フォロワーであり、トレンドが崩れないうちはずっとそのトレンドに付くという正統派のテクニカル投資を実践しているつもりです。つまり、モメンタム(株価の勢い・方向性)を重視する投資手法であるということです。

テクニカル分析とは、その多くは過去の膨大なデータの分析により、ランダムといわれる市場から数少ない確率のある指標を探し出し、これらを基に運用を行う手法であると考えます。つまり、テクニカル分析は過去の歴史から学ぶということでもあるのです。これらと同様の考え方から、昨年の大暴落も過去の歴史から学ぶことはできないものでしょうか。

1990年代半ば以降、米国は世界中から資金をかき集めてそれを世界に再投資し、収益を上げるということにより、米国そのものが巨大な投資銀行と化していったが、その時代の終焉は、米国のドル支配の終わりの始まりを告げているようです。

人間は必ず失敗するものです。しかし、失敗したらその責任を取るべきである。投資の世界の失敗は、損失という形で責任を取ることになる。

失敗を市場にゆだねるということは、一時的にパニックを引き起こす可能性もある。しかし、倒産する企業は倒産させるべきです。1965年の日本の証券不況時に山一證券が危機に陥り政府の援助を得て立ち直った。しかし、その後も体質は変わらず、結局多くの人々に迷惑をかけて倒産してしまった。

市場の問題の解決は市場に任せるべきであって、安易に公的資金投入などのてこ入れはするべきではないと考えます。クラッシュ・アンド・ビルト。つまり破壊が行われることにより再生することになるはずです。てこ入れは、それらの企業を甘やかすだけで、一時の延命措置に他ならない。我々は歴史から学ぶべきだ。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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