相場雑感 1

投資には知識、経験、感情のコントロールの三つの要因が必要となります。一般に、投資家は欲という感情(本能)に引きずられ衝動的な売買をしてしまう。不安や迷い、恐怖感などでヒステリックなってしまうことも多い。

投資家は、上昇相場では貪欲になり暴走し、下降相場では恐怖でパニックを起こしてしまう。投資の必勝法である「損は早めに切って、利は伸ばす」を忘れ、常に脅迫的な心理状態に陥ってしまう。己を失っては負け戦となる。

「よく当たると言われるエコノミスト」「大儲けしたと言われる投資家」「大儲け必勝法」などには多くのファン(信者)が集まる。ところが、これらを統計的な手法で検証すると、過去においてはパフォーマンスが良かったものの、次の期間も続けてパフォーマンスが良いという検証データはない。これらはほとんど偶然に過ぎない。

これらの問題への対策は「一貫した運用システムの採用」にある。過去の検証や分析から、やはり投資方針の一貫性が有効だという見解が得られています。

株式市場は、市場参加者の楽観度合いと悲観度合いの変化を心理的にあらわしたものであり、投資において心理的要素を無視する投資家は、最終的に敗者になってしまう。

投資においては、市場の分析以前に投資家自身の分析を行わなければいけない。知識や経験の度合いを理解しておかなければならない。また、間違いを犯すことを恐れず、その間違いの原因を追究し理解することに意義がある。株式投資は、この間違いの是正の積み上げにより上達するのだが・・・。

「空売り」は「買い」より難しいと言われている。一般的に「空売り」は反体制的であり、氾濫している情報も「買い」に偏り、「空売り」に対しては大きな障害となる。

投資家は、この「空売り」に非常にネガティブになっているようだが、運用というスタンスで見れば、「空売り」は運用の継続性と安定性を保つ可能性が高い。

投資に限らず、何事でも一人で考えていると必ず曲がってしまう。その考え方は必ずマイナスの方向に曲がりやすい。株式投資は投資家自身が判断し実践します。これらの作業は、多くは一人で行うので、その判断には注意が必要となる。

投資では、負けが込むほど更に負けてしまうという「負のスパイラル現象」が起きます。しかし、このような時に誰も相談する人がいない。相談したからと言って解決するものではないが、その判断に注意すれば大きく曲がることは避けられるかもしれない。

Copyright(C)SPS研究所 照沼佳夫
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