すばらしい国、日本

今回は少し話題を変えて、私の感ずるところを書いてみました。

私は普段はテレビは見ませんが、スポーツ番組だけはよく見ます。特にサッカーは大好きで欠かさず見ています。

少し古い話で恐縮ですが、サッカーに限らず、スポーツの世界大会などでは、どうしても「日本」を意識してしまう。そう感じるのは私だけでしょうか。

ところで、私は今回の開催国であったブラジルはサッカー王国と思っていました。ブラジル国民すべてが今回のブラジル大会を応援していると思っていました。しかし、ニュースなどによると、ワールドカップで盛り上がるブラジルで、W杯に反対するデモが行われたと聞いています。

なぜサッカー王国でW杯への反対が起きたのだろうか?。デモ隊の要求は地域によって多少異なるが、おおむね、公共交通機関の値上げ反対とサービスの向上、教育システムの改善、医療サービスの向上などであり、同時に長年の財界の癒着の解消と汚職根絶も求めていたそうです。要は、貧困層が苦しんでいるのに、W杯へ莫大な公的資金を使うなと怒っていたようです。

つまり、ここに格差社会の問題が潜在しているのです。このようなことは、ブラジルだけの問題ではないのです。深刻な不況からなかなか立ち直れないアメリカでも富裕層と貧困層の格差が史上最大に広がっているという。自由主義、資本主義国家であるアメリカのいわゆる「1%」の金持ちと、残りの「99%」の低い所得者の格差である。ウォール・ストリートを占拠せよというデモは、こういった現実に対する人々の怒りが現われたものだと言えます。現在は、ウォール・ストリートがアメリカを牛耳っているといっても過言ではない。

現在、アメリカでは上位1%が、約40%の金融資産を独占しており、これは2008年のリーマン・ショックまで拡大傾向にあった。また、CEOと従業員との格差もこの20年間、急速に拡大した。ピークの時には、従業員とCEOで報酬に500倍ほどの格差があった。一方、日本は、CEOの報酬が世界的に低く、10倍ほどの差しかない。東証一部上場企業の社長の平均年収はわずか3000万円程度だ。

このような格差社会は世界各地に広がっており問題化している。そこで、私の考えるところの「資本主義」について述べてみたい。資本主義は能力主義、実力主義であり、努力したものが報われるというすばらしいシステムである。しかし、物事には必ず二面性があるものです。

私は資本主義の最終的な到達点は、富の「二極化」ではないかと考えています。その最たるものが、現在アメリカで起きている「1%」「99%」の二極化現象です。富める者と貧しい者との格差の拡大です。これが資本主義の最終地点ではないかと考えます。

この二極化がさらに拡大していくとどのような現象が起こるか?。それは反乱であり暴動である。貧しい者が富める者からの略奪行為です。これは歴史が証明していることでもあります。中国における暴動もこれに近いものがあります。中国では、暴動、騒動、抗議デモが、年間20万件も起きているという。

実際、アメリカでは、この格差による暴動や略奪に対抗するために、富裕層だけのコミュティが形成されつつあるという。富裕層だけが一区画の町に住み、その中には学校もあり、病院もあり、スーパー・マーケットもある。教会もあります。治安の悪さから、町全体が外敵から守るため塀で囲まれて要塞化しています。夜になるとガードマンがその入り口を閉ざして、住民以外は出入りができなくしてしまうそうです。

自由主義、資本主義はすばらしいと言っても、このような環境では暮らすのはいかがなものでしょうか。日本においては、小学生が夜10時ごろ塾からの帰りだろうか、一人で電車に乗っている姿を見たことがある。しかし、アメリカではこのようなことはありえない。もし、小学生が夜10時ごろ一人で電車に乗っていたら、親は児童虐待で逮捕されてしまう。

ここにも格差社会の拡大による影響(治安の悪さ)が出てきている。現在、資本主義先進国であるアメリカがこのような状態にある。「1%」「99%」と聞けば、アメリカ以外にどこかの国を思い出さないだろうか。そうです。中国です。

中国の現在の政治経済システムは、実質的には社会主義市場経済であり、資本主義的手法による共産党という名前の一党独裁による政治経済運営体制です。

中国では「1%」の特権階級と「99%」の身分制度のある農民工をはじめとする低所得者階級。中国は共産主義国家である。アメリカと中国は主義主張のまったく異なる国家でありながら、経済的には「1%」「99%」の二極化。この二極化は、結果として同じようなものになってしまっている。

つまり、資本主義と共産主義は同類?、ファシスト国家?・・・。なんと皮肉なことなのだろうか。

日本はアメリカと同様の資本主義国家である。よって、日本も将来は現在のアメリカや中国と同じような国になってしまうのだろうか。受け入れがたい現実ではあるが・・・。

資本主義の最終的な行き着く先は、究極的な二極化となってしまうことである。これでは問題が生ずる。ではどのような経済主義が良いのだろうか・・・。私が考えるところの資本主義は、最終的に一部の人に富が集中してしまうというところ問題がある。これを解消するには、富の再分配が必要であろう。

その再分配も消費税のような、一律的な徴収によって再分配するのではなく、多くの富を有する者が法律的(税制)ではなく、自発的に自ら弱者に対して社会還元をするようなシステムが理想的な資本主義ではないかと考えます。たとえば、財団などを設立して社会還元を行う。また、現在あるNGOやNPOなどをさらに発展させるべきでしょう。はたしてそれは可能だろうか。

これらの「法律的ではなく、自発的に自ら」となると、これまた難しい。自発的な還元を実現するためには「人間は共存、共栄して行くものである」という、人間が本来生存していくための原点を立ち返らなければならない。このような深い考え方、つまり、レベルの高いイデオロギーが必要となってくる。そのためには、より人間的で高度な文化を作り上げなければ「自発的に自ら」とはならないと考えます。

私は、この理想的と考えられる資本主義のベースは現在の日本にあると思う。いや、日本以外にはないと思う。そのためにも、日本には政治的、経済的にも世界に通用する強いリーダーが必要とされます。

今後、日本は現在のアメリカや中国のようにはならないと私は思います。これからは、アメリカ経済の凋落、中国のバブル崩壊などが考えられます。これらに対し、日本は経済的に復活し、日本による日本型の資本主義がグローバルスタンダードとなる時代に入ってくると思っています。

日本は明治時代以前には、良くも悪くも鎖国制度が引かれており、また、島国であったため、容易に外敵に進入されずにいた。そのため日本独自の文化が形成されたという経過がある。その間に日本人には、共存、共栄という文化が培われてきた。つまり、お互いに助け合う相互信頼の精神が養われてきたということです。

また、日本の歴史は長く、単一民族国家であり、世界に類を見ない国である。日本ほどすばらしい国は世界中のどこにもないだろう。民度の高さ、素養の高さ、モラルの高さ、勤勉さ、マナーのよさ、向上心、もてなしの心、思いやりなど、どこをとっても世界から賞賛されている。特に、東日本大震災における日本人の行動は世界から賞賛されたことを思い出してほしい。「謙譲の美徳」という言葉があるが、このような言葉は日本くらいにしかないだろう。

どこかの国のように「恩」や「思いやり」などの言語のない国がある。それらしき言葉はあっても日本人が考える「恩」や「思いやり」とは程遠い。「恩」や「思いやり」の言語が無いということは、そのような文化がその国には無いということでもある。損得しか考えないような国は世界のリーダーにはなれない。世界には、日本の価値観とまったく異なる国がいかに多いか認識しておく必要がある。

日本には四季があり、それぞれの季節のうつろいや四季折々の食文化など、他国には無い独自のすばらしい文化が育まれてきたすばらしい国である。もっと自信と誇りを持つべきである。

元名古屋グランパスエイト監督のアーセン・ベンゲルが言っていた言葉が印象的だ。『信じられるかい?、こんな理想的なすばらしい国を築いたというのに、誇ることを知らない。日本の現実は奇跡にしか思えない。日本ほどすばらしい国は世界中のどこにもないだろう』と言っている。

ベンゲル氏が言うように、問題は日本のすばらしさ、突出したレベルの高さについて、日本人自身がまったく分かっていないことではないだろうか。海外に行って比較してみれば日本のすばらしさが痛いほどわかる。

最近、日本の経済システムや日本の文化のすばらしさに世界から注目されている。車などの工業製品の信頼性、技術力の高さ、寿司などの和食文化のすばらしさ、四季の織りなす風情、歴史のある伝統文化、さらには、漫画やアニメなどは世界を圧冠している。元フランス代表のサッカー選手のジダンは、日本のアニメ「キャプテン・翼」に感動して、サッカー選手になったという。

このように、すばらしいアイデンティティーを持つ日本人、近代化され完成された都市、古き良き文化が融合した神秘的で魅力的なニッポン。これからの日本は、自由主義、資本主義国家として世界をリードしていくべきである。また、それができる国である。

自信を持って、ガンバレ・ニッポン。

原因と結果と確率

往来相場を形成する行ったり来たりの小幅な展開では投資家も頭の痛いところです。投資家は「小幅な相場展開、つまり、もちあい期では目先的な売買(小すくい)で取るんだよ」などと言っています。理屈はその通りだと思います。

世の中はすべて理屈道理にはならないことは周知の通りです。何度も解説しましたが、これからもちあい期に入ると判断できれば、当然ながら目先的な売買は有効です。では「もちあい期に入る」との判断は何をもって決定するのでしょうか。

株式投資の解説などでよく見受けられますが「もし、上昇すると判断したなら。もし、下降すると判断したならば・・・」などの説明がある。これでは何の根拠もない。投資に一番重要な「上昇する、下降する」の判断根拠がまったく記されていない。非常に無責任である。

ここでの「上昇、下降」の判断は、主観的な判断ということなのだろうか。主観的、感覚的な判断では儲からないことは分かっているはずなのに・・・。

ある試行または観察(たとえば、さいころを振る)を行った結果起こり得る確率は、回数が増えれば増えるほど、ある一定の確率に回帰するのである。また、ある現象が起きた場合には、その現象(結果)には原因が必ずあるものです。

つまり、原因と結果、さらに確率的な要素を含んで事象は発生するものです。これらの視点から、投資の世界も見ていく必要があるのではないでしょうか。

話は戻って「上昇する、下降する」「もちあい期」の判断をこれらの視点から捉えるとすれば、いかがなものになるでしょうか。

ここでは、あくまでも私の個人的な判断として考察してみます。当然ながら、反対意見もあることを承知しながら話を進めてまいります。

まず「もちあい期」についてですが、「ここからがもちあい期」とは分からないものの、株価変動が一定の期間が経過した場合には、ある程度の捉え方は可能であると思います。

一般に、株価の変動幅が小さく、それらの変動が継続されている状態を「もちあい」と判断しますが、私は、その変動幅を「20%」と定義しています。たとえば、ある銘柄の株価の安値が500円とした場合、その20%高は600円となります。つまり、株価が安値を基準として、その安値から20%以内で変動している場合は「もちあい期」と判断しています。

では、その「20%」の根拠(原因)は何だということですが、これは「ある一定の確率」ということになります。私が膨大なシミュレーションを行った結果から導き出された数値です。もちろん、これらの数値に疑問を持つ方もおられると思いますが、それはそれで良いと思います。

以前に、私もこのシミュレーションから導かされた「20%」とは何なのだと考えたことがあります。そこで私が出した結論は、多くの投資家の心理的な利食い幅は20%であると考えました。短期的な売買において、利幅20%は納得できる利幅であり、多くの投資家が満足できる数値ではないかと考えました。このようなことから平均値である20%という数値に納得しました。

この考え方は今でも変わっておりません。ここで申し上げた「20%」は、あくまでも個別銘柄を対象としたものであって、日経平均やTOPIXを対象としたものではありません。では、日経平均やTOPIXなどの指標はどのように判断したらよいのだろうか。

ここでの「20%」は、あくまでも個別銘柄における平均的な数値であり、確率的な数値であることを申し添えておきます。

通常、指標等は個別銘柄の平均値などを利用して算出しています。そのため、私は指標における「もちあい期」の判断は「10%」としています。

私はこのような判断基準をもって相場を捉えていますが、絶対のない相場の世界ですから、そのほかの判断基準でも良いと思います。いずれにしても、物事は原因と結果、さらに確率的な要素で動いているのかなあと考えているところです。

投資基本の欠如

投資雑誌「ダイヤモンド・ザイ」に、株式投資家の実態なる解説が掲載されていましたのでご紹介いたします。投資家自身の投資手法と照らし合わせながらお読みください。

まず、その解説のタイトルは「投資で負けてばかりいる人の実態が判明、その共通点は銘柄選びへの執着だった!」であった。平均年齢は勝ち組よりやや低めで、投資歴が浅い人が多く、退職時に保有していたい額も控えめ。年齢は若いがネット証券で投資する人の割合は勝ち組より低く、コストには無頓着な人が多い、とある。

もう何年も投資をしているのに一向に勝てない人には、どんな問題があるのだろうか。ダイヤモンド・ザイ編集部では、この疑問を解明するために投資家1万人大調査を実施した。その結果から浮かび上がってきた実像とは・・・。

「負け組はリスク回避の管理を怠る習性があり、投資であるにもかかわらず元本割れが許容できない人も多い」と言う。投資家1万人大調査のデータをこまめに調べ、資産1億円未満で直近1年の成績が0%以下の人を負け組と定義し、勝ち組の人と比較してみた結果として・・・。

負け組の平均年齢は51.5歳とやや若めで、株や投信への投資年数が浅め。日本株での過去1年の実績は0.6%増と、80%増の勝ち組と比べるとかなり低い成績だ。また、投信を買っている人はわずか20%に過ぎず、NISAを開設している人も31%。低コストのネット証券で投資をしている人も28%と3分の1以下で、コストに気を配らない投資家が多いことがわかった。

投資スタイルでも、勝ち組との差が顕著に出ている。たとえば、「投資のタイプ」では、株では株主優待狙いがダントツで、投信でも分配狙いやローリスク・ローリターン狙いが多い。さらに、「1年間で許容できる損失」については、「元本割れは許容できない」人が48%と、リスクを回避する志向が強いことも判明した。

「最初の銘柄選びだけに注力し、その後はほったらかしで負ける!」。さらに、驚くべきは「投資のルール」で「守っているルールがない」という人がダントツに多かったこと。

「分散投資」はかろうじて20%近くになったが、その他の項目はおおむね10%以下。また、「銘柄選びのポイント」では、「株主優待」と「配当利回り」の2つのみが30%を超え、勝ち組に多かった「相場全体の動き」はなんと0%。非常に狭い視野で銘柄を選んでいる。そして、「会社名を知っているかどうか」を重視している人の割合も、勝ち組と比べると多いのが特徴だと言う。

「儲けるためのポイント」でも、売買タイミングよりも「銘柄選び」と答える人が多く、さらに「収支の確認頻度」は、株式投資においても「1日に1回」はわずか24%で、銘柄選びをした後はほったらかしにする人が多い。総合してみると「リスクは回避したいけれど、買ったあとはほったらかし」という矛盾する行動が負け組の特徴だと言う。

結論として「元本割れを許容できない人は投資が何なのかがわかっていません。投資はリスクを前提でどう収益をあげていくかを考えなければならず、買った後にほったらかしにするのは愚の骨頂です。また銘柄選びだけに固執するのもダメ。株主優待、配当、知っている株かどうかだけで銘柄を選ぶのは、負けて当然です」と結んである

以上の内容から、リスク管理の怠慢、銘柄至上主義、投資ルールを持ち合わせていない、売買手数料などのコスト意識の希薄、元本割れが許容できない、分散投資の欠如、「相場全体の動き」の認識がない、などの問題点が浮かび上がってくる。

これらの問題点と投資家自身の投資手法と比較していかがでしたでしょうか。投資における最低限の基本が欠如していては儲かるはずもありません。