株式市場の個人投資家

最近の株式市場はアップダウンが大きく激しく変動しています。ボラティリティが高くなっているため、このような相場では儲ける人は大きく、損する人も大きくとなります。うまくいけば大儲け、へたすると大損となる。しかし、通常の相場変動は往来相場が多い。往来相場ではなかなか収益につながらない。

我々個人投資家は、株価変動がボックス圏内に留まっていてはなかなか収益の機会に恵まれない。私もこのような状態では、システム売買を実践するも、いろいろと考えてしまうものです。

ボックス圏内でも収益が上がり、さらにトレンドが発生したときにも、さらに収益が上がる方法はないものかなどと考えを巡らします。投資家の皆さんも同じような考えになるのではないでしょうか。

ボックス圏内で収益を上げるには「逆張り」が最適ですが、ボックス圏がいつ終わるかもしれないため逆張りを躊躇する投資家もいることでしょう。ボックス圏から抜け出しトレンドが発生した場合は「順張り」が適していることは言うまでもありません。

相場について、あれこれ考えているうちに少しずつ投資金が目減りしていく。そして、ひとり、またひとりと市場から退場していく。トレンドが発生しない、往来相場ではこのような現象が起きてきます。これらを表したニュースがありましたので紹介いたします。

『東京証券取引所などが発表した2013年度の株式分布状況調査によると、個人の日本株の保有比率(金額ベース)が07年度以来、6年ぶりに2割を下回った。個人の保有比率は3月末時点で18.7%と07年度以来の低水準になった。低下幅は1986年度以来、27年ぶりの大きさだ。個人株主数(延べ人数)も4575万人と2年ぶりに減った。減少幅は21万人と、同じ基準で比較できる85年度以降では最大だった。マーケットでは個人投資家の存在が薄くなっているのだ。

以上のように、個人投資家市場は寒いかぎりである。

株式市場は、個人投資家不在の市場となってしまったようだが、これらの原因はどこにあるのだろうか。私なりに考えてみた。

株式市場に個人投資家が少なくなっていると同時に、個人投資家が増えている市場がある。それは、すでにご存知のようにFX市場である。書店に行ってみればよく分かる。株式投資の書籍は隅の方に追いやられ、FXの書籍が幅をきかせている。

投資市場は形は変わっても、株式でもFXでも、その基本は同じではないだろうか。株式投資で上手くいかないからといってFXに乗り換えても変わりはない。株式投資で損をする投資家はFXでも損をする。ひとつの市場で上手くいかないならば、どこの市場へ行っても同じことだ。

株式からFXに乗り換えた要因のひとつとして、株式投資で上手くいかず、投資資金が減ってしまったため、やむを得ず小資金でレバレッジの効くFXに乗り換えたなどであろうか。また「小資金で大儲け」などのマスメディアの宣伝に煽られて、FXにはまってしまったなども多いようだ。

また、株式市場の個人投資家減少の要因として次の問題を提起しているところもある。それは『個人は株価が下がり割安感が出たところで「押し目買い」を好むのに対し、ヘッジファンドは相場に追随する「トレンドフォロー」と呼ばれるタイプや、新高値を付けると買い、節目を突破するとさらに勢いづかせる「ブレイクアウト」型戦略など流れを加速する投資手法も多い。こうした投資手法の違いも個人投資家不在のままで株価が上昇している一因になっている。』としている。

現在の株式市場は、個人や金融機関など国内勢が手放した株を、海外マネーが吸収する構図が鮮明になっているという。何しろ今の個人投資家には投資余力がある。特段の上昇要因もなく上昇する株式相場を横目に、参入する機会を虎視眈々と見計らっている。この勝負を制するのは上昇相場を勢いづかせている海外勢か、それとも値下がりを待っている個人投資家か・・・。との解説もある。

いずれにしても、個人投資家参入が市場を活性化させ、収益のチャンスを広げるためには、投資の正しい知識の修得と投資技術の向上、そして、良いときも悪いときも、ひたすら続けることにあるのではないだろうか。