新たな発見は・・・・

株式市場は高値圏で推移しています。これらにより投資家のパフォーマンスもやや上向きになっているという話が聞こえてきます。

私は投資成績を横目で見ながら相変わらず研究開発の日々を送っています。ほとんどが室内で過ごしていますので、家族には「引きこもり父さん」と言われています。

別に出かけることが嫌いなのではなく、性格が集中型であるため、何事か始めるとある程度結論が見出せて、納得できるまで追及するタイプの人間なのでしょうか。このような性格は自分自身でもあまり好きではないのですが・・・。

答えのない世界に答えを求めるという矛盾した作業を黙々と続けています。相場の世界には正しい答えがないことは十分理解しているつもりですが、長年、相場の研究を続けていると、ある程度の方向性は見えてくるものです。

私の投資方針は短期売買であるためテクニカル分析が中心であり、この姿勢は今後も変わることはないと思います。テクニカル分析は内部要因を中心に分析する手法であり、その中心は、株価、出来高、信用残です。

一般に、この企業は業績が今後良くなりそうだと多くの投資家が判断し買い付けするわけですが、その買い付けは出来高として現れています。信用取引での売買では、信用残に現れてきます。実際に企業の業績が良くなりそうだと皆が思っていても買い付けする投資家がいなければ株価は上がりません。つまり、出来高や信用残の需給関係により株価が形成されるわけです。

では、出来高や信用残の推移を見ていれば株価も分かるはずではないか。確かにその通りです。株価は出来高や信用残の推移の結果として形成されるものであるからです。

出来高分析では、出来高が非常に少ないところは株価の安値圏ですし、出来高が最大となっているところは、おおむね高値圏となります。また、信用残においても売残の多いところは高値圏であるし、評価損率がプラスになると天井となります。また、評価損率がマイナス15%にも達すると安値圏となります。このように、出来高や信用残の推移は、株価と相関関係にあることが分かります。

しかしながら、出来高の内容を詳細に分析すると、その出来高はクロスであったり、裁定取引のSQの出来高であったりします。正しくは、これらを除外し真の出来高を求めて分析しなければなりません。しかし、これらは現実的な作業ではありません。

また、信用残においては、その数値発表が一週間遅れとなっています。これでは短期売買の投資家にとっては参考になりません。

このようにテクニカル分析において、いくつかの問題やハードルがあり正しく分析できない現状があります。このような状況を嘆いても始まりません。私は常に「与えられた環境の中で最大限の努力をする」を心情としていますので、このような状況下でもベストを尽くすべきと考えています。

そこで、需給関係の結果である「株価」のみで分析できないものかと考え、以前から研究を継続しています。他の投資研究家からは「邪道だよ」と非難されていますが、悲しいかな、偏屈親父の私としては、非難されればされるほど邪道を追求したくなるものです。

この「株価」のみでの分析もかなり長期間研究しています。そして新たな発見もありました。私は評論家ではなく実践者であるため、これらの研究と同時進行で実践売買を行っています。おおむね良い結果が出ています。いずれ機会があれば発表したいと思います。

「新たな発見はひとりの研究者によって行われる」と言われています。私もこれらを目指して日々努力しています。
そこで一言。
『絶対無理だと言われた先にも道はある。確固たる信念と情熱があれば必ず道は開ける。不可能は行動によって可能となる。できるかできないかではなく、やるかやらないかである。人類の偉業の多くは、当初は不可能だと言われていたのだから』

思い込み

投資家は日々、市場で収益を上げようと悪戦苦闘しています。そのような時、何とかならないものかと情報収集に走り、投資情報誌や投資のサイトを探し回ります。

誰でも行き詰まった時は、現状を打開しようと試行錯誤するものです。これらの行為は投資に限らず我々の社会生活には当てはまるものです。

たとえば、少し体重が増えてきて医者からもコレステロール値が高いなどと言われると「これはいけない、何とかしよう。やはりダイエットだな」と思い、その対策を考え行動します。

「まずは歩くことである」と考え、早朝から眠い目を擦りながら散歩を始めます。そのような思いからか、私の家の周辺では早朝から手を大きく振りながら夫婦で散歩している姿を多く見ます。冬などは暗いうちから、防寒具を着て颯爽と歩いています。本当にご苦労様です。

散歩している多くの人々の姿を見ると、非常にスリムで健康には何ら問題はないように見受けられます。そう思うのは太った私のやきもちなのでしょうか。皆さん健康に取り付かれたように真剣に歩いています。大いに結構なことです。

「コレステロール値が高い」→「ダイエット」→「散歩」などの一連のプロセスはどの健康雑誌でもテレビの健康番組でも健康への定番のように推奨されています。多くの健康願望者は、これらには何の疑問も持たず受け入れているようです。

さらにテレビや雑誌では、健康器具やサプリメントのコマーシャルが溢れに溢れています。知らず知らずのうちに「健康おたく」となってしまうのでしょうか。

このような方の考えに逆らうわけではありませんが、東京都健康長寿医療センター研究所が発表した最新の研究成果では、「痩せた男性(BMI15・9~21)は、太った男性(BMI24・9~39・9)に比べて介護リスクが2倍になる」という事実も判明した。太っているほうが長生きというのも、いまや健康の「新常識」だという。

おやおや、今までの健康の概念は何だったのだろうか。さらに健康おたくをたたみ込むようで申し訳ないのですが、東京都健康長寿医療センター研究所の発表では「そもそも、コレステロールは体内にとって必要不可欠なもので、細胞膜をつくる大切な材料。だから、コレステロールが減ってくると、細胞の機能や構造に障害をきたしてきます。さまざまな研究成果から、コレステロール値が高いほうが長生きすることははっきりしている。さらに、コレステロール値が低いほどがんの死亡率は高く、脳卒中のリスクも高くなるということも、研究から明らかになっています」

ちなみに、コレステロールは全体の約70%が、肝臓や脳など体内のさまざまな臓器で作られており、食べ物から摂り込まれるのは30%程度。そのため、食事を摂る際にコレステロールを気にするのもナンセンス。卵を食べるとコレステロール値が上がる、などと言われているが、「一日何個食べても大丈夫」という。

病気のリスクだけではない。意外なところでは、コレステロールは頭の回転にも影響を及ぼしていると言う。「体内で作られるコレステロールのうち、約30%が脳で作られています。脳はコレステロールも栄養として使うため、脳の働きと深く関係しています。たとえば、子どもの成績とコレステロール値の相関関係を調べると、コレステロール値が高い子は成績もいい傾向にある。子どもに限らず、コレステロール値が高い人は、頭の回転が速く、話の面白い人も多いんです」と。

さらに極めつけのショッキングなデータがある。過去に、大学の学者が行ったJRとの共同研究で、駅のホームから飛び込み自殺をした55~60歳男性のほぼ全員がコレステロール値を下げるクスリを飲んでいたという結果も出ています。

以上のことから「常識とは何ぞや」となり、また悩んでしまいそうです。私が考えるに「常識とは先入観」ではないかと思います。先入観とは思い込みです。では、思い込みはどのようにでき上がるのでしょうか。

思い込みとは、その人の置かれている環境による影響、さらにマスメディアなどの影響により無意識のうちに潜在意識に蓄積されていくものと考えます。それがたまりたまって、その人における「常識」が形成されていくものです。

上記の問題のように、無意識に常識?を信じて行動するべきではなく、科学的、物理的な視点から客観的に判断するべきではないでしょうか。同様に、投資の世界でも盲目的に投資の常識を信じて行動するのではなく、一歩引いて、客観的な視点から投資判断をすべきでしょう。

私が常々申し上げている「数値による判断」は、これらの背景を踏まえて、投資の常識や先入観を排除できる唯一の方法ではないでしょうか。

「勝率」の考察

今回は「勝率」について考えてみましょう。私は以前から投資で成功するためには勝率ではないと申し上げてきました。投資では利益は大きく、損は小さくの「損小利大」でなければならないと解説してきました。このことは、プロのトレーダーの間ではすでに定説となっています。

勝率5割の世界で利益を上げるためには、どうしても損小利大の投資手法でなければ収益は上がりません。これらの点は、投資家であれば理解されていると思います。

さて、投資で、もし利益も損失も同じであった場合はいかがでしょうか。つまり、利益が10%で利食い、損失も10%で損切りという投資手法であった場合、その手法で利益を上げるにはどのようにすればよいのでしょうか。

利益も損失も同じ幅での売買で収益を上げるには勝率を上げなければ収益が発生しないのは理解できるでしょう。この「利益も損失も同じ幅」はデイトレードの世界に見られます。

なぜなら、通常の売買では利益を最大限に伸ばし、損失はできるだけ小さくするという手法ですが、デイトレードの場合は、1日での売買であるため、その利益には限界があります。つまり、利益が限定されてしまうことです。

もちろん、デイトレードであっても利益を伸ばし、損失は限定することは可能ではあると思いますが、一般的な売買よりは、損小利大の理念は制限されてしまうと思います。

これらから、デイトレードは邪道的な手法であると言わざるを得ません。しかしながら、多くの投資家はデイトレードを好んで採用しています。デイトレードの投資家からは、1日の売買であるためその損失も限定されるのではないか、などの意見も聞かれますが、逆に利益も限定されるのではないでしょうか。

話題は変わりますが、投資理論に「サイクル理論」というものがあります。これは、株価の変動にはある一定のサイクル(周期)が存在するという理論です。私もこれらの理論を検証したことがあります。

確かに、株式の個別銘柄の一部の銘柄に、これらのサイクル理論が当てはまる銘柄が存在します。このサイクル理論を採用し売買される場合は、将来もそのサイクルが継続されるため、そのサイクルの山谷で売買すれば効果的であるという結論です。

しかし、私が検証した結果においては、そのサイクルが未来永劫継続されるわけではなく外部環境などで、そのサイクルに変化が生ずるということです。ただ、そのサイクル検証の直後しばらくは、そのサイクルが継続されるという検証も得られています。そのため、短期売買のサイクル理論もそのサイクルの当てはまりの精度が高い銘柄であれは採用できるものです。

私はデイトレードは行っておりませんが、デイトレードでは、利益も損失も限定的であるため勝率を上げなければなりません。そのためには、サイクル理論を採用して勝率を上げてのデイトレード、つまり、過去に周期性のある勝率の高い銘柄によるデイトレードもあるのかなあと考える今日この頃です。

 

作用・反作用

「世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観」と私の語録にある。

これらの内容は、投資活動の中から生まれてきた文言です。株価の変動は基本的には、ファンダメンタルズをベースにして、そこに需給関係が加わり上下に変動すると考えます。上記の「正しい姿から常に乖離し」は、まさしくこのことを表現しているものです。

上記の文言にある「世の中は」は、「株式市場は」と置き換えて考えてください。株式市場における「正しい姿」とはファンダメンタルズであり、「常に乖離し」は、需給によりファンダメンタルズを軸にして上下に変動するという意味となります。このことが私が考える株式変動の基本です。

私は、株式投資における考え方も世の中を捉える考え方も同じではないかと思っています。株式投資の基本ベースをファンダメンタルズとすれば、株価はそのファンダメンタルズを軸として上下するわけですから、株価が本来の正しいとされるファンダメンタルズの位置に留まるのは、ファンダメンタルズと株価が交差する一瞬に過ぎないのです。

このことを世の中と対比して考えると、本来あるべき正しい世の中の姿は、正しいとされる世の中と現在の情勢が交差する一瞬に過ぎないのです。これが現実です。「本来あるべき正しい世の中の姿」とは何であるか、と判断するのは難しいものですが・・・。株価が需給で変化しますが、世の中は、その時々の人々の考え方や思想、時流、ブームなどの時代背景によって変化するものです。

つまり、株価も現在の世の中も「本来あるべき正しい姿」から常に乖離しながら変化しているものです。株価においても買われすぎれば、その訂正安が起こるものです。世の中においても、行き過ぎればその反動が必ず起こるものです。日本のバブル期を見ればよく分かります。

このように、世の中は「作用」「反作用」の原理で動くものです。「作用」「反作用」は調和(バランス)が取れるまで続くのです。バランスが取れたときが正しい株価であり、正しい世の中であると言えるのです。しかし、このバランスが取れたときとは一瞬でしかないのです。「作用」「反作用」は自然の摂理でもあるのです。

これらの現象を別の視点から見て極言すると、株価も世の中も、いつも間違っているということになりませんか。そして、この原理から言えば「現在の常識はいずれ非常識」となるのです。さめた目で客観的に見るとそのようなことにならないでしょうか。暴論かもしれませんが・・・。

世の中を「さめた目で客観的」に見ると「世の中は矛盾だらけ。人は矛盾の中で生きている」となるのです。しかし、それを愚痴っても批判しても始まりません。よく年配者に見られることですが「現在の世の中は間違っている。私の若い頃は・・・。」と言う。私から言わせていただければ「現在も過去も世の中はいつも間違っている。世の中はいつも矛盾だらけ」となります。

まわりくどい解説となってしまいましたが、要するに、株式投資の常識はいつも間違っているということです。間違っているから儲からないのです。現在常識とされる投資常識をいったんリセットして取り組むべきでしょう。

マスメディアの投資常識論など一切信用すべきではありません。投資の正しい基本(常識)は、投資家自身の投資体験の中から生まれてくるものですから、自分自身を信じて、良いときも悪いときもひたすら続けることです。

そこで一句。「自分の過去の体験から現在の社会を批判する。あたかも過去の自分の体験がすべて正しかったかのように・・・。それこそが現代社会から取り残されている証しである。」