値段は常に正しい

お金を稼ぐことは楽しいものでもあるがお金を使うのも楽しい。女性たちはショッピングを楽しみブランド物に興味津々である。好きなものを購入し満足感に浸る。一方、男性陣はブランドのゴルフクラブを購入し、あれやこれやとウンチクを語る。腕前は別にして・・・。

私は物にはこだわらない方であり、ブランド物にもあまり興味がない。たまには私も買い物に行きますが、最近は商品の種類が多すぎてどれを選んでよいの分からなくなってしまうことがある。私だけかもしれませんが、携帯電話などはどの機種を選んでよいのか迷ってしまう。

私は買い物する時にはある程度の基準を持っています。それは一番安いものは買わないということです。では一番高いものを買うのかというと、そうではないが高めの商品を選んで買うようにしています。これが私の買い物の基準です。とにかく安いものは買わないということです。

物を売る立場からは、できるだけ商品を安くしてたくさんの商品を売りさばきたいところでしょうが、仕入れが高ければそうそう安売りはできない。高い商品にはそれなりの価値があるから価格も高いのである。であるから、私は価値のあるものを購入したいため、あまり安い商品は買わないようにしている。一番安い商品の製造元を見てみるとほとんどが「Made in China」である。

商品などは「値段は常に正しい」と私は考えています。高ければ高いなりの価値があり、安ければ安いなりの価値しかないものでしょう。よって、私は安物は買わなようにしています。「安物買いの銭失い」ということわざがあるように・・・。

さて、以上のような考え方を投資の世界に当てはめてみましょう。「投資市場は効率的である」という理論があります。たとえば、割安に売られた銘柄は、いずれ適正な位置に戻るという理論です。一方「現在の株価は常に正しい」という考え方もあります。

どちらが正しいかは別として、私としては後者の「現在の株価は常に正しい」という考え方です。現在の株価はすべてを織り込んで現在の株価になっているという考え方です。

反論もあると思いますが、私の考え方からすれば、現在において株価が高いということは、それなりに価値があると捉え、現在において株価が安いということは、それなりの価値しかないということにならないでしょうか。

投資とは価値のあるものに投資するわけです。価値のないものに投資する人はいないと思います。このような考え方からすると、現在の株価が高いということはそれなりの価値があるということになりませんか。であるならば価値のある株価の高い銘柄に投資することが正しいとなりませんか・・・。

投資家は常に株価の安い水準にある割安銘柄を探します。そして、そのような銘柄に投資します。しかし、その結果として個人投資家の97%は損をしているという現実になっているのでは・・・。

前回「ピラミッディング」について解説しましたが、ピラミッディングは高いところ、高いところと買っていくわけですから、上記の理論からすれば、価値のあるものをどんどん買って上がっていくことになります。極論かもしれませんが・・・。

投資においてはそれぞれん考え方があり、上記のような考え方は相容れないかもしれませんが、一考の価値はあるのではないでしょうか。

ピラミッディング

株式投資を距離を置き客観的に見た場合、株式市場は上場企業の資金調達の場であり、また企業の将来性を見込んで資金を投資する投資家の集まりの場でもある。投資家は企業の将来性に投資するわけですが、上場されている企業の多くは収益を上げているにも係わらず、投資家は一向に収益を上げていない。何故だろう。

今回は投資家が収益を上げられない問題点を掘り下げてみたい。まず、株式投資で収益を上げるには「相場観測」「銘柄選択」「売買テクニック」の三要素が不可欠とされます。

「相場観測」は、投資にとって一番重要な項目です。今後の展開が上昇か下降かがある程度分かれば相場で絶対に勝てます。しかし、予想はするものの当たり外れは五分五分でしょう。であるならば、相場観測から判断すれば収益はトントンになるはずです。しかし、多くの投資家が損をしている現状から見れは、問題は相場観測だけではないような気がします。

では「銘柄選択」についてはいかがでしょう。「投資成果は銘柄選択の如何に係わる」「投資は情報の先取りである」という投資家も多いようです。しかし、情報収集の早い遅いは多少あるかもしれませんが、インサイダーは厳しく処罰されますし、現在は、ディスクロジャー(企業の情報開示)された情報がある程度公平に公開されいますので、銘柄選択が多くの投資家に損を招いているとは考えにくいところです。

「売買テクニック」についてはいかがでしょうか。売買テクニックは株価のどこのポジションで買うか売るかの判断であり、よって、この売買テクニックが投資家の収益に大きく左右するとは考えにくい。

では、上記の内容からすると投資家が大きく損をする決定的な項目はないような気がします。問題は別のところにあるのでしょうか・・・。

何が多くの投資家の損を招いているのでしょうか。投資家が大きく損をする決定的な要因は「感情的な売買による損大利小」ではないだろうか。これらのことについては以前にも解説してまいりましたのでご理解いただいていると思います。

当たり外れが五分五分の世界で、損は大きく利益は小さくでは儲かるはずもありません。これが投資で収益を上げられない決定的な要因であることは間違いありません。このことを正さない限り投資での収益はありません。

さて、問題はこれだけでしょうか。まだ他に問題はないのだろうか。私は今まで、今回のテーマについて解説はしてきませんでした。なぜなら、投資家に受け入れられないと考えたからです。現実的に無理があるからです。しかし、反論もあると思いますが、考え方としては受け入れられるかも知れないと思い、初めて解説いたします。

多くの投資家が何年たっても収益が上げられない問題点。それは「損大利小」のほかに売買の手法にあると考えます。一般に投資家は「安いところで買い、高いところで売る」ことを投資の基本として売買されていると思います。

そのため、できるだけ株価の安いところを狙い仕掛けます。もし、さらに株価が下げるようなら買い増しして平均コストを下げようと考えます。しかし、私はこのような売買を完全に否定します。

以前に「株価の高いところで買って、さらに高いところで売る」という方法を解説したことがありますが、正しくは「高いところで買って、さらに高いところで買い増しする」ということです。私はこの手法が正しい売買手法であると考えています。

私は以前に、これらについて検証を行いました。「買い上がり手法」と「買い下がり手法」を比較した場合、買い上がり手法は多くの利益を手にしますが、買い下がり手法は多くの損失を招く結果となりました。買い下がり手法が、まさしく現在の投資家の成績(多くの損失)となっているのが分かります。

買い上がり手法を実践で証明しているのが、投資家W・Dギャンです。テクニカル分析の理論はギャン理論と呼ばれます。ギャンはピラミッディング(買い乗せ、売り乗せ)という手法で成功を収めています。

ピラミッディングとは、値動きに対して順張りで仕掛け、相場のトレンドに乗って、買い増しして利益を上げる手法です。空売りについても同様に売り下がり(売り増し)で対処します。当然ながら、この手法は資金管理や売買ルールが構築された上で実践されるべきです。

ピラミッディング手法は、個人投資家では心理的、感情的に実践できないのではないかと思います。株価が上がれば、最初に買った価格よりさらに高い水準で買い増しするわけですから、安値買いになれた投資家には、かなり勇気が必要でしょう。通常では利食いするポジションなのに新たに仕掛けるわけですから・・・。「仕掛けは順張り、気持ちは逆張り」とはこのことです。

たとえば、100円刻みで買い上がるとした場合、買い上がりができる時は持ち株は常にプラス評価です。一方、買い下がりの場合、買い下がりができる時は持ち株は常にマイナス評価です。この結果が投資損益となってくるのです。

では、買い上がりの場合に利食いはどこでするのか。これは投資家それぞれの判断となりますが、たとえば、最後に買い付けした手前の買い付けポイントに達したら利食いするなど工夫すれば良いのではないでしょうか。理屈は簡単ですが、実践では感情が揺さぶられ難しいところでしょう。

私が常日頃から述べている「投資の常識は非常識」というのはこのようなことなのです。収益が上がらないのは、その手法が間違っているからです。間違っているから儲からないのです。

投資では「安いところで買って、高いところで売る」という非常識(間違い)に気がつかなければ儲かるはずもありません。このピラミッディングについては、反論が殺到すると思いますが、私は強く信じているところです。そして実践しています。

自分流

株式投資を始めようと考えたとき、まず何からはじめるだろうか。当然ながら投資の勉強だろう。勉強といえば学校に通ったり書物で勉強するのが一般的です。投資セミナーに足しげく通ったり、投資関係の書物を読み漁ったりする。ウェブサイトには投資関係のサイトが溢れかえっている。

自分なりに勉強したつもりであったが、今でも成績は初心者と一向に変わらない。そこで、儲けている人の手法を学び、その手法で自分も売買しようと考えるも途中で頓挫してしまう。なかなかうまくいかないものである。

ウォーレン・バフェットは、投資の世界で成功した投資家の一人であるが、彼の手法を真似して、バイ・アンド・ホールド手法で挑んでみた。しかし、そのバックボーン(市場)が異なる。バフェットは主にアメリカ市場で投資を行っているが、こちらは日本市場である。

ご存知のようにアメリカ市場と日本市場ではその変動は異なる。日本では「失われた20年」と言われるように長期低迷が続いた。そのように市場でバイ・アンド・ホールド手法を持ってしてもバフェットのような成績は収められないだろう。もし、バフェットが日本市場のみで運用したら今のような成績を収められただろうか。

投資の世界でバフェットとともに両雄をなす投資家が、慈善家としても有名なジョージ・ソロスである。ソロスはハンガリー生まれのユダヤ人である。ユダヤ人は国を持たない民族である。そのためかユダヤ人同士の結束は固い。そして富豪も多い。

このような環境の中、当然ながらソロスもユダヤ人同士の情報交換はレベルの高いものとなるだろう。投資とは先読みであることから情報の質の高さやスピードが必要となってくる。よって、ソロスは投資環境としては最適なステージにいるのではないだろうか。我々個人投資家としては真似のできないところである。

成功者の真似をしようとしても、その背景が異なれば真似をしてもうまくいかない。また、資金量の大小によっても投資手法は異なってくるだろう。それでは我々個人投資家はどのような手法で投資活動を行えば良いのだろうか。勉強してもダメ。成功者の真似してもうまくいかない。・・・その答えはないのだろうか。

バフェットとソロスの投資手法は異なる。しかし、両雄とも投資の世界で成功している。彼らは、それぞれの自分の手法で成功を収めている。投資の世界では、この投資手法でなければ儲からないということはないはずです。であるならば、我々個人投資家であっても、自分流の投資手法で成功することだって可能であろう。

投資家は、その背景や資金量、考え方、性格などはそれぞれ異なるわけですから、やはり、自分流の投資手法を貫いて頑張るべきではないだろうか。雑念、雑音を排除して自分を信じて突き進むべきでしょう。

最近、このことを痛切に感じている私です・・・。”


・・・、心理は逆張り

夢を抱いて投資市場に参入するも投資の世界の厳しさを実感するのに時間はかからない。その後も試行錯誤しながらも何とか市場で収益を上げようと努力する。これが投資家の現実ではないだろうか。

私自身もまったくその通りです。長い投資活動の体験の中から、大きな損失を出して市場から退散することのないような手法は見出したものの、まだまだ納得できるようなものではない。私の理想とする投資とは、私情を挟まない完全なシステム売買であり、市場変動に左右されることなく収益を上げ続ける投資手法である。

しかし、短期売買の収益の原点は値幅取りであり、値幅の大小でその収益も変わってくる。相場に変動がない時期も右肩上がりの収益を望むのは無理であることは分かっているのだが・・・。

私の分析手法はテクニカル分析が中心である。そこで、テクニカル分析で相場の先を予測することはできるのだろうかと素朴な疑問がわく。テクニカル分析による相場予測手法はたくさんある。

トレンドラインを引いて相場の方向性を読む。回帰直線を用いて予測する。あるいは酒田五法のローソク足により予測するなどがある。予測する手法は数多くあれど、その予測が当たるか当たらないかは別問題である。

たとえば、トレンドラインを引く場合、高値あるいは安値の接点を利用してラインを引くのであるが、2、3の接点の株価で相場の予測をするのはあまりにも無謀過ぎないだろうか。回帰直線を利用した予測法もあるが、現在が上昇トレンドであれば回帰直線も上向きである。どこでトレンドが転換するかの指示はない。

私も昔、これらのシミュレーションを行ったことがありますが、結論としては全部不採用という結果でした。長期間で検証すると何らの傾向も見られないという結果でした。つまり、テクニカル分析では相場の予測はできないということです。

ではファンダメンタルズではいかがだろうか。もし、ファンダメンタルズで相場予測が可能であれば、テクニカル分析はこの世に存在しなかっただろう。要するに、どのような手法でも未来の予測は不可能ですよということなのでしょう。あるいは世に出ない手法で未来を予測できる方法があるのかもしれませんが・・・。

いずれにしても、我々個人投資家レベルでは相場の予測は無理ということになるのでしょう。であるならは投資で収益を上げることはできないということなのだろうか・・・。私は決してそのような考えは持っておりません。ただ、投資の常識を鵜呑みにしなければ・・・。

以前にも解説しましたが、仕掛け時の手法で、たとえば100円ずつ買い下がる手法と100円ずつ買い上がる手法を比較した場合、投資家はどちらの手法を選択するでしょうか。心理的に100円ずつ買い下がる手法の方が安心感が出るのではないだろうか。100円ずつ買い上がる手法は高値、高値と買い上がるため高値恐怖症となるかもしれません。

そこで、投資家の感情を無視して考えた場合、100円ずつ買い下がる手法は買い下がるたびに買いコストは下がるものの、時価評価は常にマイナス評価です。一方、100円ずつ買い上がる手法は買いコストは上がるものの、時価評価は常にプラス評価です。投資で収益を上げるためにはどちらの手法が効率的でしょうか。

以上の説明で分かりますように、実際には高値恐怖症となるような手法が結果的に収益が上がるわけです。100円ずつ買い上がる手法は順張りです。高値恐怖症となる手法は投資家心理の逆張りです。

「売買は順張り、心理は逆張り」。このような捉え方は間違っているのでしょうか。

市場の効率性

インターネットは非常に便利なものであります。しかし、正の裏には負があるようにすべい良いところだけではない。その裏にはハッカーによる被害も甚大である。ウィルスソフトは、そのように被害を避けるためのものではあるが、無名のソフトをダウンロードしたりインストールしたときにはほとんどウィルスチェックで弾かれてしまう。

コンピュータに詳しくない者にとっては、ソフトをダウンロードしてもいつも間にか消えてしまったり、フリーズしてしまったりする。何かがなんだか分からない。また、ウィルスソフトは外国製のソフトが多く使い勝手も悪い。

ここで「正の裏には負がある」と述べましたが、また逆もまた真なりであるように、負の裏には正があるわけで、負(相場での負け)の裏には、正(相場での体験)があるとポジティブに考えてはいかがでしょうか。

すでにご存知のように、私の投資手法は買いも空売りも行うシステム売買ですが、成績も順調であったものの、ここのところ成績がいまひとつ。納得できないので、その原因をいろいろと考えてみた。

株価変動が私の分析システムと逆になっている。私の分析システムがすべて正しいとは思わないが、今までとは明らかに異なった動きである。株価チャートを眺めているだけでは何も感じないが、分析システムは異常を感じているようだ。

私なりに考えてみた。日経平均の2万円は相場にとっても投資家にとっても心理的に大きなインパクトであろう。2万円は数値にすぎないが、ある者にとっては大きな意味を持つのかも知れない。

日経平均の2万円は経済指標として説得力がある。日経平均の安値7千円台からの上昇であるからお見事である。当局としては日経平均の2万円はできるだけキープして景気回復を示したいところでしょう。

このような背景から2万円キープのための株価維持が必要になってくる。これを官製相場と言うのだろうか。本来、市場は市場参加者に委ねるべきである。そこに横から強引に市場を捻じ曲げるような操作はいけない。その咎めは必ずくる。今の中国市場を見てみるとよい。株価対策に25兆円もつぎ込んだのに株価は一向に回復しない。

記憶している方もおられると思いますが、株式市場がバブル崩壊後に日経平均が2万円を割らないようにPKO(プライス・キーピング・オペレーション)を盛んに行ったことがある。しかし、結局はその水準を割り込み市場は長期低迷を余儀なくされた。それどころか今度は2万円が上値抵抗線となってしまった。やはり咎めはくるものだ。

市場は効率的であると言われている。真偽のほどは私には分からないが、長期的な視点から見ればやはり市場は効率的であろう。なぜなら株価の強引なPKOも市場を歪める操作も結局は市場に飲み込まれ、そして是正されて正しい市場の姿に戻ることになるのだろうから・・・。

このようなことから、私は現在の成績が悪くともシステムに従い、ひたすら売買を続けていくつもりです。今のところ私にはこれ以外の選択肢はない。

いずれは正しい市場に回帰することを信じて・・・。