予想をたてない手法で

原油価格は最近の高値から大幅に下落している。報道では、その原因をあれこれ述べているようではあるが需要と供給のバランスだけではないようだ。本当のところはわからないものの多分に政治的背景が見え隠れしているようだ。

原油価格の下落は日本にとってはメリットがある。原発の停止により、原油の輸入が年間3~4兆円とも言われていたものが、その半分程度になるのだから好ましいことなのだろう。しかし、世界経済の視点から見るといかがだろうか。

まず、原油価格の下落は産油国にとって好ましくない。産油国であるベネズエラ、イラン、サウジアラビア、ロシアなどであるが、通常、原油価格が下がれば減産して価格を調整するのであるが、今回はサウジアラビアが減産しないと表明している。なぜだろうか。

今回の原油価格の下落を受けて、もっとも影響を受け話題となっているのはロシアである。ロシアでは、原油価格の下落を受けて経済状況が悪化するとの見方からルーブル安が続き、ロシア中央銀行は下落に歯止めをかけようと、政策金利を10.5%から17%に大幅に引き上げた。

金利17%はサラ金なみの金利である。こんな高い金利で経済が成り立つのだろうか。このようなことから、欧州委員会の当局者は、ロシアの経済情勢に懸念を表明し、「ロシアが深刻な不況に陥るのを誰も見たくはない」と述べた。

また、減産しないサウジアラビアの意図は、従来型石油と競合するには価格の高止まりを必要とする米シェールオイル生産者を市場から締め出すのがひとつ。さらに大きな狙いは、シリアの内戦においてアサド政権を支えるロシアとイランを罰することにあると考えられる。

さらには、アメリカが画策してロシア潰しを狙っていることもあるだろう。また、中国のこれまで過剰な開発や投資で石油を過剰消費し、市場価格を引き上げてきたが、ここにきて内需の低迷を示す経済指標が相次ぐなど成長路線に急ブレーキがかかり、エネルギー需要も減少しているなど、いずれにしても、その真相は分からないところである。

このように政治と経済(投資)とは密接に絡み合いながら世界が動いている。または、世界を動かしている。原油価格は経済を動かし、経済の源といわれる原油価格が数ヶ月で半値になってしまうとは誰が予想しただろうか。

このように先のことは誰にも分からない。投資の世界も同様である。これから先のことは分からない。分からないが、投資家は皆、予想を立てて戦略を練る。予想が投資家の心のよりどころなのだろうか・・・。

前回も解説しましたが、予想して仕掛け入り、その後、予想と反対に展開した場合は、その傷は深くなる。損切りが遅れたり、最悪の場合は塩漬けになることもある。私もこのような体験をいやというほど味わってきたので、現在は「現在の数値で判断」する、予測をたてない手法で運用しています。

話題は変わりますが、最近「バイナリー・オプション」なる投資法を勧める業者が多いようです。バイナリー・オプションとは、通貨取引のひとつですが、ある一定期間内に上がるか下がるかに賭けるもので、まさしく丁半博打そのものです。取引方法や手法がシンプルなだけに素人なども参入しているようです。

私としては、バイナリー・オプションは絶対に避けるべきであると考えています。我々は投資の世界で活動しているのであって、決してギャンブルを行っているわけではないのですから・・・。投資家の本分を忘れずに!。

株式投資実践セミナー2017年3月2日(木)~新宿開催

あなたは株式投資でこんなことを悩んでいませんか?

・どの銘柄を買えば儲かるのか
・どのような投資方法が成功への近道なのか
・損しない方法は

もしこのような疑問を抱えている方は
3月2日(木)に新宿で開催する「株式投資実践セミナー」にご参加ください。
ただいま受講料3,000円のところ無料で参加頂けます。

当日は株式投資で2008年以降年間負け無しの柳橋が、 株式投資の基礎的なことから柳橋の投資手法について講義します。

無料セミナーに参加する