恐怖心

先日、ある投資家交流会なる会合に出席した。出席者全員が投資初心者(私が見る限り)であった。しかし、彼らの投資暦は平均で10年前後であった。キャリア10年で今でも初心者とは・・・。とは言うものの、私の投資人生でもキャリア10年のころはやはり初心者であったと記憶している。

なぜ投資の世界はキャリアが長くても成長しないのだろうかと考えさせられる。通常の仕事であれば10年もすれば、それなりに成長しているであろう。しかし、投資の世界はそうではないようだ。多くの投資家が4~5年で退場してしまうという現実は何を意味しているのだろうか。

何が原因なのだろうか。何が投資家の成長を妨げているのだろうか。一般社会と投資の世界の違いはどこにあるのだろうか。私なりに考えてみた。一般社会においては会社に勤め給与を頂く。商売であれば品物を仕入れそれを売りさばく。

そこで考えてみると、一般社会と投資の世界の大きな違いは「損の概念」ではないかと思います。会社勤めであれば多少サボっても給与は頂ける。仕事で失敗しても給与なしとはならないだろう。たとえリストラされても今まで頂いた給与を返せとは言われない。逆に割り増し退職金がもらえる。

商売であれば売り上げの変化はあっても売り上げがマイナスになることはない。差し引きで赤字になることはあっても売り上げがマイナスにはならない。いずれにしても、貯めたお金が一度に全部持っていかれるということはないだろう。

一方、投資の世界を見てみると、最悪の場合、追証で持ち金を全部持っていかれた上に、さらに追加請求されることだってある。現物で売買しているから大丈夫と思っていても、投資した企業が倒産してしまうということだってある。

このようなことから、投資家が常に心の根底には損失に対する「恐怖」があるのではないだろうか。この恐怖が通常の人間の判断を狂わせるのです。一般的に恐怖からは得られるものはないと言われています。それどころか、恐怖心は常に敗北をもたらすことにもなるのです。

つまり、恐怖心を持つということは結果的に敗北をもたらすことになるのです。投資の世界は歓喜と絶望(恐怖)の世界と言われています。恐怖することにより負けるのです。ここに一般社会と投資の世界に大きな違いが生ずることになります。つまり、一般の人々は損に対する体験が乏しいのです。誰でも概念的に損失については理解しています。しかし、理解と体験は別物です。体験がないから損に対する対処ができないのです。

では、この恐怖を払拭するには・・・。これは難しい問題です。私は、恐怖心の多くは無知が作り出すと考えています。知らないから不安になるのです。不安だから恐怖心が沸いてくるのです。だから損失が発生したときにおろおろしてしまうのです。

投資初心者は知識が乏しい。知らないから不安になり恐怖心を抱き、利食いは早めに、そして損失はいつまでも・・・、となるのではないだろうか。投資知識の欠乏、投資経験の不足は結果的に損失を招くという構図になるのです。だから投資初心者はいつも負けるのです。

恐怖心取り除き、そして投資で収益を上げるためには、やはり経験を積み、正しい知識を身につけ、確固たる自分の投資ルールを持つことに回帰するのではないでしょうか。
拙者の格言

『恐怖はためらいを作り出し、結局、恐怖を現実にする。恐怖は知的な行動の妨げとなる。恐怖は精神を萎縮させ、きわめて重要な直感を減退させる。恐怖は無知が作り出す。恐怖心は常に敗北をもたらす』

slide1

動画を視聴できる期間は限られていますので、下記のボタンから登録して今すぐご覧ください。
今すぐ参加する