設定日数

現在、東京市場は乱高下が激しくボラティリティが高いままです。ここ何週かは、ボラティリティについて解説しましたが「ボラティリティの重要性は分かったが、現実的に個人投資家はボラティリティの算出や具体的な利用方法が分からない」という質問を受けた。

ボラティリティは標準偏差を用いて算出するものですが、計算手段はエクセルなどの表計算で容易に計算はできます。しかし、表計算の方法も分からないという投資家も多いはずです。

そこで簡単な方法は、一般に株式分析ソフトなどに付帯しているボリンジャーバンドを利用する方法があります。そのほかにもウェブサイトなどでこれらを表示しているサイトもあります。検索ソフトで「ボリンジャーバンド」と検索してみてください。

ボリンジャーバンドの利用方法は、まずスパン(期間)の設定を行います。短期売買の場合は、期間の設定を10日とか20日とか、またはそれ以上の期間など、投資家の投資スタンスに合った期間を設定します。そして、自分に合った設定期間を見つけたら、以降変更しないでください。設定期間を変更してしまうと利用価値がなくなります。

まず、設定した期間でボリンジャーバンドを起動しますと、上下に+-1シグマ、+-2シグマ、+-3シグマなどのラインが表示され、その周りを株価が変動しているのが分かります。そこで、現在の株価はどの範囲にあるかを判定します。

利用方法は、ボリンジャーバンドそのものを利用するのではなく、現在の株価がどのシグマの範囲であるかを判定し、その判定を元に、その他のテクニカル分析指標を利用することです。

通常、テクニカル分析指標は日数の設定があります。これらの日数を算出するため利用します。たとえば、現在の株価が上下1シグマ以内にあれば、利用するテクニカル分析指標の日数を○○日になどと設定して利用します。2シグマであれば○○日、3シグマであれば○○日にするなどにします。シグマをもう少し細かく分類してもよいでしょう。

一般的に、現在の株価が小さいシグマ以内であれば、テクニカル分析指標の設定日数は長めに、大きいシグマであればテクニカル分析指標の設定日数は短めに設定します。

現在の株価がボリンジャーバンドの位置と最適なテクニカル分析指標の設定日数はおおむね比例しますので利用するべきです。これで株価変動の大きさによりテクニカル分析指標の設定日数を決定することができます。今までのような、テクニカル分析指標の固定した日数設定での最適化はまったく意味を成さないことを理解すべきです。

このように、テクニカル投資家は株価のボラティリティの変化によって、テクニカル分析指標の設定日数も変化させることを学ぶべきです。ボラティリティの大きさと最適なテクニカル分析指標の設定日数との相関数値を導き出すことです。