人間とコンピュータ

日本経済はそんなに悪くないのに株価だけが大きく下げているような気がします。アナリストは、その要因のひとつとして、東京市場での最大級の売り手は、主要産油国の投資家(政府系ファンド)のようであり、原油価格の急落に伴う収入減を穴埋めするためだと言う。

以上のように、投資銘柄のファンダメンタルズだけでは判断できない外部的要因が大きく影響しているようです。やはり、投資世界は内外のあらゆる要因が複雑に絡み合って市場を形成していくものです。難しいものです。

さて、最近のニュースに「人工知能(AI)による株式投資」と題した記事があったので読んでみました。その記事によると。

『将棋や囲碁の世界でプロを撃破する人工知能(AI)が、株式市場でも存在感を見せ始めた。株価指数の騰落 予想における的中率は現在7割近くとなっており、将来的には8割まで 確率を上げることが可能、とAIモデルを研究するストラテジストは言う。投資の的中率について「上がるか下がるかなので50% が基準になり、そこからどれだけ高められるか。今まで出てきたモデルは57-58%で、今回70%近くまで持ってきたのは飛躍的な進歩」と話す。精度の向上に関しては「人工知能の動きがちょうど株価の動きに合っている」とみている。

もっとも、AIによる予想は計算量が多く、コンピューター の能力に左右されるため、現時点では取り込むデータに限界がある。「良いモデルを選ぶことはできているが、それを選ぶまでに1、2カ月 かかり、その間負けてしまう。良いモデルが選ばれたら、しばらく当たりだす」と。コンピューターの容量拡大などで改善が図られれば、前月比の高安を的中させる確率は「80%近くまで上がる可能性が十分ある」としている。』

このようにコンピュータ「人工知能(AI)」は日々進化し、近いうちに将棋や囲碁、チェスなどはコンピュータには誰も勝てないという時代が必ずくる。さらに近い将来、現在の職業の半分はコンピュータに置き換わってしまうと話もある。

人間とコンピュータの大きな違いは何だろう。それぞれに得意分野はあるだろう。コンピュータであれば計算能力や処理速度であろう。人間であれば想像力や感情であろうか・・・。

では、株式投資にとってはいかがだろうか。上記の記事に「精度の向上に関しては人工知能の動きがちょうど株価の動きに合っている」とあるように、コンピュータはON、OFFの世界、投資は売り、買いの世界。どちらも二者択一の世界であり、相性が良いのかも知れない。

人間とコンピュータの違いに感情の有無がある。人間には感情があり、勝てば嬉しくテンションも上がる。これだから相場はやめられないという投資家も多いのではないだろうか。ただ、感情と勝敗は相反するような気もするが・・・。

それにひきかえ、コンピュータには感情が一切ない。プログラムで指示された通りの仕事をこなす。勝とうが負けようがお構いなしに指示を出す。しかし、コンピュータもそのプログラムも人間が作ったもの。その指示が間違っていれば結果も間違うことになる。この問題をクリアしようと、上記の記事のように日夜奮闘しているのでしょう。

いずれにしても、コンピュータの進化は早く、いずれほとんどの仕事はコンピュータに置き換わってしまうでしょう。それであっても人間ではなくてはできないことはあるはずです。それは想像力でしょう。

これからの投資家は想像力を駆使し、投資をシステム化して、その構築のプロセスの中に楽しみを見出し、そして、その成果に喜びを味わうべきでしょう。
『想像力を働かすことは、知識を得ることより格段の価値がある。知識は我々を後押ししてくれるが、想像力は道を切り開き、未知の領域に導いてくれる』

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