変化に沿った売買

最近の世界情勢を見てみると「世界経済の回復は続いているが、なおまだら模様であり、力強く持続的で、均衡の取れた成長という目標を下回る」「金融政策は引き続き、経済活動を支援し、物価安定を確かなものにするが、金融政策だけでは均衡成長は実現できない」。

我々投資家としては、世界情勢が持ち株にどのように反映するか、また、その対策はと聞かれても「まったく分からない」と言ったところではないだろうか。漠然とは理解できるが明日の持ち株の予想はつかない。

世界情勢がめまぐるしく変化しているのは分かるが、今後の相場展開を自分の売買にどのように結び付けていくか分からない。確かに、このところの株価の変動を見ていると株価の変化が著しい。

これらの株価変動をテクニカル的に分析してみた。一日の株価の変動を過去6ヶ月間にわたりTOPIX採用銘柄(2000銘柄弱)を調査してみると、最近の株価変動は通常の変動より5割り増しの変動となっていることが分かる。

TOPIX採用銘柄の一日の始値、高値、安値、終値をみて、始値に対してどのぐらい変動しているかを調査([高値-安値]÷始値)してみると、過去6ヶ月では平均して1.2%の変動となっている。通常の変動は0.8%前後であるため、実に5割り増しの変動となっている。

このように最近の株価変動は大きく乱高下しているのが分かる。これらも世界経済の不安定さを物語っていることが、株価変動によっても読み取れるのではないだろうか。

上記のように、最近の株価変動が大きいため理論的にもテクニカル的にも損切り幅もそれらに準じたものにしなければならない。つまり、損切り幅を従来の損切り幅の5割り増しにすることです。今までは10%で損切りと決めていたものを最近の相場では15%で損切りにしなければ相場に沿った売買とはならない。

相場が大きく変化しているのに、分析指標や損切り幅もいつも同じでは収益には結びつかない。今までは順調に収益を上げてきたのに、突然収益が落ち始めたなどは、相場が変わったことに気づかず従来の分析指標を使い続けているためでもある。

我々には今後の世界情勢などは分からないものの、通常のテクニカル分析でもその変化は捉えられるものです。以前にも申し上げましたように、常に相場のボラティリティに注意を払い、それらに沿った売買を目指すべきです。

相場はあらゆる情勢を織り込み常に変化しています。「流れに棹させば流される」とあるように、その変化に沿った売買を行うことが成功への近道ではないだろうか。

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