作用・反作用

投資は難しいものです。「投資をすると勉強になるからやった方がいい」とよくいうけれど、そんな生易しいもんじゃない。そんなつもりならやめておいた方がいい。やるなら本気でやらないと。すべてを投げうって・・・。

市場は合理的だという考えがあります。もし本当に経済学の合理性がすべて成り立っているなら、すべての銘柄が適正な価格のはずではないだろうか。自分のリスク許容度に合わせて銘柄を組み合わせれば、いつ買っても損ではないということです。でもそんなことはありえない。実際には誰もがいつ何を買うべきか悩んでいます。

私は、株価は常に間違っていると考えています。かくあるべき正しい(実際には分からない)水準を軸として上下に変動している。正しい水準とはファンダメンタルズであると思いますが、その軸を正しく算出すべき手法が見当たらない。

一般的に、かくあるべき水準より下落している銘柄を割安株と呼び、かくあるべき水準より上昇している銘柄を割高株と呼ぶ。通常はこの割安株を買い付けすることになる。理論的にはこうなる。

要は、この正しい水準が分かれば良い訳で、そこで理論価格(株価)なるものを算出する計算する手法があるが、これが適正であれば誰もが飛びついて採用することになります。しかし、理論価格を誰もが採用すると株価は変動しなくなるはずです。

ここが投資の難しさでもあり面白さでもある。私は株価は常に間違っていると考えいますが、間違っているから正しい水準に戻ろうとして、結果的にそこに変動が発生すると考えています。

この考え方は、株価の変動に限らず、世の中の現象も株価と同様に変動していると捉えています。現在の世界は、かくあるべき正しい世の中(株価の適正と同様に実際には分かりませんが・・・)から常に乖離しながら変化しています。

世の中も株価も常に行き過ぎが発生します。そして株価は変動し、世の中は移り変わります。つまり、森羅万象「作用・反作用」の原理で動いているのです。

アメリカの大統領選挙でトランプ氏が話題となっていますが、その背景にはアメリカの閉塞感があるためです。今の閉塞感を打ち破ってほしいという期待感から、奇抜なトランプ氏が注目を浴びているのではないだろうか。閉塞感という作用により、トランプ氏の注目という反作用が働いているように思えます。

世の中、株価は「作用・反作用」の原理で動き。「作用・反作用」は、調和(バランス)が取れるまで続きます。つまり、バランスが取れたときが、かくあるべき正しい姿となります。しかしながら、本来あるべき正しい姿は、理論的にも体感的にも、その判断は難しいものです。

株式投資も、この「作用・反作用」の原理を利用した投資手法が正しいことになりますが、なかなか思い通りにはならないものです。人生も・・・。