ボラティリティの大きい市場での売買法

最近の株式市場はボラティリティが大きい。以前は為替の動向によって企業業績が左右され、株価が上下していましたが、今年は理屈が逆になっているようです。

値動きの大きい要因は何であろうか。私はコンピュータによる高速取引が原因ではないかと考えています。統計資料によると、発注数と成約数の差が開いていることです。つまり、市場への発注数は多いものの、その成約数は発注数に比べて少ないという現象です。

これは「見せ玉」、つまり「大量」の買い注文(売り注文)を約定させる意思がないのに出して、約定前に注文を取り消す行為です。大量の注文で、発注や取り消し、訂正を用いて取引が活発であるかのようにみせかけます。これを高速コンピュータで行うものです。

見せ玉を行うには相場操縦できるほどの大きな資金(数千万円~数億円規模)が必要になります。見せ玉は相場を意図的に操作しようとする行為です。見せ玉は証券取引法で「相場操縦」として禁止されている行為なのですが・・・。

高速売買では、先物の細かな売買が一方向に続くことで値動きが大きくなるのだそうです。一方、個別では、テーマ(材料)を絞った短期売買の勝率が高いそうです。いずれにしても大きく動かしたいファンドによる先物売買が中心です。

以上のような取引は、当局が規制を行うとの噂もあるのですが、いずれにしても自由市場である株式や先物市場はフェアな取引を願うものです。

ボラティリティが大きくなれば、売買は必然的にハイリスク・ハイリターンとなります。このような状況での売買は当然ながら、ハイリスクの部分はロスカットで対処します。そして、ハイリターンの部分はできるだけ持続します。

しかし、これは理屈の上であって、実践ではなかなかうまく行かないものです。とは言うものの、実際には、これらの手法(損少利大)に近づけた売買を行わなければ利益を得ることはできません。

まず、ロスカットをどのように行うかですが、通常は投資家の資金量等によって、損切り幅を決めて実行することが一般的でしょう。しかし、以前にも解説いたしましたが、私は建玉の大小にかかわらず金額によるロスカットを行っています。

たとえば、100万円投資しても損切り金額は10万円、200万円投資しても損切りは10万円などとします。一般的に、投資金額が大きくなると、どうしても損切り金額が大きくなってしまうことがあります。

これを損切り金額を一定にして行うことによって、投資金が少ない時は損切りまでの幅が大きいですし、投資金が多い時は損切りまでの幅が小さくなり、早めの損切りとなります。金額での損切りはメンタル面でも楽になります。

そこで、損切り金額はどのように算出すればよいのでしょうか。もちろん、投資資金量により損切り金額を10万円、20万円などと固定値としても良いのですが、正しくは、その損切り金額にも理論的根拠が必要となってきます。

正しい損切り金額の算出方法は、投資資金量に対する市場のボラティリティとのバランスにより算出すべきです。市場ボラティリティが大きい場合は、その損切り金額もそれらに合わせて増額することになります。

また、ハイリターン市場での利食いは、簡便法ではありますが、できるだけ大きな利幅をとるために、上昇後の高値から何%下げたら利食いするなどの決済法が賢明かと思います。

現在のようなボラティリティの大きい市場では、以上のような売買手法で実践されてはいかがでしょうか。

slide1

動画を視聴できる期間は限られていますので、下記のボタンから登録して今すぐご覧ください。
今すぐ参加する