常識は先入観

市場は合理的だと言われています。もし合理的だとするとすべての銘柄が適正な価格のはずだから、割高も割安もないことになります。自分のリスク許容度に合わせて銘柄を組み合わせれば、いつ買っても損はしないないということです。でもそんなことはあり得ません。実際には誰もがいつ何を買うべきか悩んでいます。

長期的には合理的だという解説もよくあります。確かに極端なバブルはいつか崩壊します。でも、それがいつなのかは分からない。バブルは何年も続いたあとあっという間に崩壊して、回復するまでにまた何年もかかるわけで、市場が冷静で妥当だった期間、合理的な水準に収束して安定している期間なんてほとんどありません。

巷には、○○投資モデルなどといって、いかにも高尚な投資手法であるとうたっている手法もあるようですが、投資家心理や市場の動きがモデルで捉えられないことは、自分で実際に投資をすれば研究するまでもなくすぐに分かります。

投資の常識などもその類かもしれません。たとえば「安いところで買って、高いところで売る」など。この常識を信じて投資活動をしている投資家も多いのではないでしょうか。

この常識を実践している投資家は大いに儲けているはずですが・・・。現実的には長期的に儲け続けている投資家は3%程度と言われています。この現実から考えると、はたして「安いところで買って、高いところで売る」ことは正しい投資の常識なのかと疑問が残る。

株式投資の常識を実践している投資家には申し訳ないのですが、私はどこで買ってもどこで売っても良いのではないかと考えています。問題はどこで売買するかという問題ではなく、仕掛け後の処置の問題であると考えています。

特に仕掛け後のリスク管理です。忠実な損切りやリスクマネージメントなどがしっかりしていれば、仕掛けのタイミングなど問題ではないような気がします。買い仕掛けは「高いところで買って、さらに高いところで売る」という投資家もいるのです。

以上のように、投資に限らず、一般的にも「常識」と言われることに対して盲目的に信じていませんか。もし、その常識が正しいとすれば、その結果も常識的になるはずてす。しかし、投資に関してはそのようになっていないような気がしますが、いかがでしょうか。

ここに、一般に常識とされることが本当は間違いであったという例を挙げてみます。

◆卵を食べるとコレステロール値が上がる。
レシチンの作用でむしろコレステロール値が下がる。他にもいろいろよい成分が入っているので、毎日1個以上の摂取が望ましい。一番消化されやすいのは半熟。

◆うどんは消化に良い。
柔らかいから消化に良いと思ってるだけで、本当はうどんの粉が消化に悪い。

◆牛乳を飲むと骨が丈夫になる。
牛乳消費世界一のスウェーデンで骨粗鬆症が非常に多いのがその証拠。牛乳にはカルシウムが多く含まれてはいるが、その吸収を阻害する成分もある。飲み過ぎはよくないってことです。

◆牛乳を飲むと背が伸びる。
牛乳飲んでも骨が太くなるだけで背は伸びない

◆豆腐は高たんぱく低カロリーの理想的な健康食品。
標準的な豆腐1丁に含まれる脂肪分は大さじ1杯相当と意外と多く、また、豆腐には実質的に食物繊維がほぼゼロ。

◆お茶で薬を服用してはならない。
薬の吸収にタンニンはほとんど影響しない事が判明した為、現在はお茶で薬を服用しても別に差し支えないとされている。

◆暗い所で本を読むと目が悪くなる。
成長の過程にあって近視が進行中の子どもの場合、余分な調整力を強いられると、近視がより進行する可能性がある。少なくとも近視の度数進行がすでに止まっている大人の場合は「目が疲れることはあっても、目が悪くなることはない」という考え方が一般的です。要するに、暗い所で本を読むと一時的に目の疲労が原因で見えづらくなったとしても、それが視力の低下には繋がらない

◆デジカメは画素数が増えるほど高画質になる。
A4サイズ程度のプリントなら300万画素と1000万画素の違いはほとんど分からない。むしろ、撮像素子(CCD、普通のカメラのフィルムに相当)上の1画素の面積が小さくなるため、受光量が減り、全体として画質が落ちる。

◆鼻血は上を向いて首筋を叩くべし。
鼻血出たときに上向くのは、鼻腔内の出血が喉を通って胃に流れ込んでしまうため、気分が悪くなることがある。上を向くことによって、止血にはなんの影響もない。首の後ろ叩きは、「指を怪我したので手を振り回している」と同じような状態。安静にしておいたほうが止血は早いから逆効果。

◆毛を剃ると濃くなる。
毛の根元は太いので、剃った断面が広く毛が濃くなったように見えるだけである。

◆指をボキボキ鳴らしたら関節炎になる。
関節炎の原因となるのは老齢や怪我、肥満と遺伝で、指をボキボキ鳴らしても関節炎にはならない。

◆脳細胞は減り続ける。
脳細胞は生まれてから減り続ける一方だという説は誤解である。多くの研究で脳の数箇所では新しい細胞を生成していることが証明されている。
常識を盲目的に信じるのではなく、たまには別の角度から見てみるのもよいのではないでしょうか。
拙者の格言
『人は固定観念や自己暗示によって行動している。何の疑問も持たず常識を鵜呑みにしている。これでは「烏合の衆」となる。既成概念を破れ』

『世の中はいつも間違っている。世の中は、本来あるべき正しい姿から常に乖離しながら変化している。よって、現在の常識はいずれ非常識となる。常識は先入観』