負け組

もう何年も投資をしているのに一向に勝てない人には、どんな問題があるのだろうか。あるデータより検証してみたい。現在の自分の投資手法と照らし合わせて考えてみてはいかがだろうか。

投資家1万人の調査データ(ザイ・オンライン)をこまめに調べ、資産1億円未満で直近1年の成績が0%以下の人を負け組と定義し、勝ち組の人と比べてみた。

負け組の平均年齢は51.5歳とやや若めで、株や投信への投資年数が浅め。日本株での過去1年の実績は0.6%増と、80%増の勝ち組と比べるとかなり低い成績だ。また、投信を買っている人はわずか20%に過ぎず、NISAを開設している人も31%。低コストのネット証券で投資をしている人も28%と3分の1以下で、コストに気を配らない投資家が多いことがわかった。

投資スタイルでも、勝ち組との差が顕著に出ている。たとえば、「投資のタイプ」では、株では株主優待狙いがダントツで、投信でも分配狙いやローリスク・ローリターン狙いが多い。さらに、「1年間で許容できる損失」については、「元本割れは許容できない」人が48%と、リスクを回避する志向が強いことも判明した。

さらに、驚くべきは「投資のルール」で「守っているルールがない」という人がダントツに多かったこと。「分散投資」はかろうじて20%近くになったが、その他の項目はおおむね10%以下。また、「銘柄選びのポイント」では、「株主優待」と「配当利回り」の2つのみが30%を超え、勝ち組に多かった「相場全体の動き」はなんと0%。非常に狭い視野で銘柄を選んでいる。そして、「会社名を知っているかどうか」を重視している人の割合も、勝ち組と比べると多いのが特徴だ。

「儲けるためのポイント」でも、売買タイミングよりも、「銘柄選び」と答える人が多く、さらに「収支の確認頻度」は、株式投資においても「1日に1回」はわずか24%で、銘柄選びをした後はほったらかしにする人が多い。総合してみると、「リスクは回避したいけれど、買ったあとはほったらかし」という矛盾する行動が負け組の特徴だ。

元本割れを許容できない人は投資が何なのかがわかっていない。投資はリスクを前提で、どう収益をあげていくかを考えなければならず、買った後にほったらかしにするのは愚の骨頂です。また銘柄選びだけに固執するのもダメ。株主優待、配当、知っている株かどうかだけで銘柄を選ぶのは、負けて当然です。

上記のように、負け組にはそれなりの理由があります。投資には「絶対」はないわけですので、投資でやってはいけないことを消去法で除いていって、やはり自分の投資手法を確立していくべきでしょう。

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