焦らないことです

若葉も芽吹きはじめ、晴れた日には清々しい気分にもなります。ところが・・・。手持ち株の成績を見てみると、いまひとつ気分が晴れない。

なぜだろうと自分に問いかけても分からない。とにかく成績が芳しくない。今のやり方が不味いのかなどと考え、他の手法を模索し始める。しかし、これは今まで辿ってきた道でもあり、同じ繰り返しのような気もする。

自問自答するもなかなか答えが見つからない。このようなことは誰でも経験することであり、常に投資家の頭痛の種となっている。私も何度も経験しており、投資家の避けることのできない道なのかなあと思っています。

しかし、日経平均のチャートを見てください。ここ直近では下降となっていますが、以前の日経平均の株価の動きは小幅な往来相場となっていました。つまり、相場にボラティリティがない状況が続いていました。

我々、短期投資家は値幅取りを目指しています。できるだけ大きな値幅を取ろうとしています。しかし、その相場変動が小さければ値幅もあまり取れません。変動か小さいということは、買い仕掛けしたもののすぐに反転してしまうということになります。

これは当然です。上下の変動幅が小さいためすぐに反転してしまいます。結果として成績が芳しくないとなります。相場全体の変動が小さいため取れないのです。投資手法が原因ではなく、取れない相場展開なのです。トレンドが発生していなかったのです。

このような展開はよくあることで、自分の投資成績ばかり見て唸っていないで、現在の相場状況の見極めも必要となってくるのです。

相場格言に「木を見て森を見ず」とありますが、まさしく現在がそのような状況ではないでしょうか。焦らないことです。『焦りと緊張は多くの失敗を招く』。

答えは常に自分の手の中にある

投資初心者や個人投資家は誰でも安いところで買って高いところで売りたいと思います。私だって望むところです。できるだけ安いところを探すため、移動平均線から、できるだけ大きいカイリ率の銘柄などを探します。

この手法は逆張りとなります。投資手法はどのような手法でも良いのですが、この逆張り手法では売買のチャンスが少なくなります。ハンターが木陰に隠れて獲物がくるのをじっと待ち構えているようなものです。

売買手法はともかく、投資市場は自己責任を前提に自由です。絶対のない投資市場ですが、私なりに長年研究してきた過程で、明らかに間違っていると思われる手法は理解しているつもりです。

では、明らかに間違っている手法とはどのような手法かと興味の湧くところでしょうが、これらについては当欄で何度も解説しています。結論的に言えば「結果的に儲からない手法」ということになります。バカにするなとブーイングもありそうですが、事実は事実です。

では、儲かる手法はどのような手法かと質問されるでしょう。結論は「分かりません」となります。またまたバカにするなとブーイング・・・。長年研究していてもなかなか結論は出ないものです。ただ、儲かりそうだという方向性は見出しているつもりです。

いつものことで恐縮ですが、私の語録に『答えは常に自分の手の中にある。ただ気が付かないだけである。今まで自分が辿ってきた道にその答えがある。』とあります。これは私の投資体験から生まれてきた言葉です。

投資の世界では欲が絡み感情的になって見えるものも見えなくなってしまいます。皆さんも体験はあるでしょう。興奮状態で売買し、後になって、なぜこのような売買をしたのかと振り返ったことがあるでしょう。

相場の世界では冷静さを失い、投資の基本を忘れ、自己の売買ルールさえも忘れてしまうことがあります。つまり、冷静さ、平常心を失っては、見えるものも見えなくなり正しい判断はできなくなります。「欲は盲目」

正しい判断(答え)は常に自分の手の中にあるのです。今まで経験した投資体験の中にその答えはあるのです。それを欲という雑念で見えなくなってしまうのです。誰でも成功体験、失敗体験から学んだことがあるはずです。通常なら、それらの体験が積み上がって成長していくはずです。しかし、相場の世界だけは、その学習が生かされないのです。同じ失敗の繰り返しです。その理由はすでにご存知でしょう。

上記の内容は、投資家個人の考え方や価値観に依存するところであり、何も私が強制するものではありません。しかし、長年投資の世界に携わってきた私の現在の投資に対する方向性は「順張り」と「損切り」です。

正しい答えは常に自分の手の中にあるのです。目の前にあるのです。

中断、放棄の空白

最近の話題は新聞でもテレビでもトランプ大統領の話で持ちきりである。政界、財界も今後トランプ大統領がどのような政策を出してくるのかと戦々恐々としているようだ。

私は、お化けが出てくるわけでもないので、日本に影響のある政策が出てきたならば、それらに対し検討、分析をして最善の対策を講じるべきであって、何も分からない時から異常に神経を尖らせ一喜一憂する必要もないだろうと思う。

これは相場においても然り。先のことは分からないので、何が起こっても良いように万全の対策を採っておけばよい。備えあれば憂いなしである。今、成すべきことは、現在の仕事に集中することである。

さて、投資家の日常は勝っては歓喜、負けては絶望の繰り返しであろう。もし、負けが続くようなものなら落ち込んでしまい投げ出したくもなる。さらに追証などの連絡がくると絶望し、頭を抱えて青天の霹靂状態となる。

このような時、次に投資家はどのような行動を取るだろうか。私にも体験があるのだが、好むと好まざるにかかわらず、多くは「一時休憩」となるであろう。中には「もう相場などやるものか」と市場から退場していく者もいるだろう。

私も同様の体験があり、友人たちは一時仕事を離れて気分転換に旅行にで行ってきたらなどと親切にアドバイスしてくれる。私自身は気分転換が下手なほうなので、残念ながら親切なアドバイスも実行していない。また、酒でも飲んで気分を晴らしたらなどとのアドバイスを受ける。しかし、私は酒を飲んでも悪い状態は何も変わらないと思っているので、今でもヤケ酒は一切飲まない。

このような状況に追い込まれた場合、私自身の体験を踏まえてアドバイスをしたいと思います。このアドバイスが適切であるは、はなはだ疑問ではありますが・・・。ただし、このアドバイスは相場を趣味的に捉えている投資家ではなく、専業投資家に対してのアドバイスですのでお間違いのないように。

古い話ではありますが、『第二次大戦当初、日本空軍はイギリスの絶対沈まない不沈戦艦といわれていたプリンス・オブ・ウェールズをマレー沖海戦で雷撃及び爆撃し撃沈させた。その報を受けたチャーチルは「これほどの衝撃はなかった」と回想録に記している。第二次大戦時に活躍したゼロ戦をはじめ、日本の戦闘機の優秀性は誰の記憶にもあるでしょう。それは当時、日本の戦闘機の優秀性と操縦者の技術力、能力などのレベルの高さを証明したものである。しかし、戦いに敗れた日本は、その後7年間GHQに占領され、日本にあった軍用、民用を問わずすべて壊された。GHQは航空機の製造から研究まですべて禁じた。これは日本人の精神的な強さや能力、優秀性、高い技術力を恐れたためであろう。今になって考えると、この空白の7年間は、その後の日本の航空産業や技術の発展は世界に対して大きく後れを取ることになった。最近になってやっとジェット旅客機や戦闘機の製造を始めたようだか、もし、この空白の7年間がなかったら、日本人の優秀性や技術力、高い能力を持ってすれば、今では自動車産業と同様に航空機産業も世界を席巻していたに違いない。』、とても残念なことだ。

以上のように、研究の中断、放棄の空白の期間が長くなれば、それだけ技術や能力、体験が衰退していくものである。これがいかに後々に悪影響を及ばすかが良い例であろう。当欄で何度も申し上げていますが、相場に手が合わなくなった場合でも株数を減らしてでも市場に留まるべきであると考えます。相場格言に「休むも相場」とありますが、これは投資を生業としている私はとらないところです。

「何事にも落胆しない、あくまでもやり続ける、決して断念しない」