相場心得

相場では勝つこともあるが負けることもある。投資手法は投資家の数ほどある。しかし、相場には絶対はない。これが正しいという正解もない。これらを踏まえて、相場には常に謙虚に向き合うべきである。

投資初心者がたまたま時流に乗り儲けると有頂天になる。相場なんか簡単だと慢心する。相場は長く続けるもの。たまたまの偶然を自分の実力と錯覚したときがピークとなる。慢心は山の頂き。そして慢心は下り坂の始まり。

相場は継続して売買することによって収益を上げることができる。継続は力なり。長い間の売買では山あり谷あり、さらに想像を絶するようなサプライズが必ずある。好調時も不調時にも常に「万が一」のための対策を取っておかなければならない。

相場の勉強をしたからといって勝てるわけではない。経済学を勉強したからといって儲かるわけではない。常識があるからといって勝てるわけでもない。勝つためには実戦を通して体験していくしかない。

理屈は誰でも知っている。分かっているが実践ができない。実践ができない理由は欲が原因である。実践できないことは欲の深さに比例する。欲は感情を揺さぶる。相場に感情を出せば必ず負ける。

相場における勝者は2~3%。相場は継続して売買してこそ収益を上げることができるが、継続して行くと勝者は2~3%となる。嘘のような話であるが現実である。投資家のほとんどは相場に夢を抱いて参入してくるが、現実は非常に厳しい世界である。勝者は夢をみない、勝者は常に孤独である。

今後の相場を見通して投資をする。投資とは将来に対する行為である。しかし、先のことは誰にも分からない。だからリスクを承知で投資をする。リスクとリターンはシーソーのようなものである。不透明な将来に投資するには、いかにリターンを得るかではなく、いかにリスクを抑えるかである。

投資活動に入ると精神状態が不安定になる。それは不安からくるものである。不安とは、先のことを考え過ぎたり、物事の成否を考え過ぎたりすることにより、限界意識が先にたち起こるものである。あまり先のことを考え過ぎるな。大事なのは今である。

相場では負けることがある。負けによる苦悩は負けを拒否しているからである。負け続けると、それを取り戻そうとしてさらに深みにはまる。正常な人間ならば誰でも同じ心理状態となる。たから、ほとんどの投資家は最終的に負けることになる。負けは素直に認め、その原因を追究することである。負けを認める強さが必要です。

相場は投資家の思い通りには展開しない。投資家の都合で指値やナンピンをしても相場は我関せずである。だから相場は投資家の思い通りの展開とはならない。主役は相場(市場)であり、投資家は脇役であることを理解しておくべきである。

相場は難しい。儲けるために近道しようと思っても相場には近道はない。たまたまの偶然はあるが、勝者として勝ち残るためには根気よく続けるしかない。あきらめないことです。他に方法はありません。

投資手法の多様性

短期投資家で「買いのみ」であれば、多少の下げでも成績が悪くなってしまいます。私が「空売りもやってみたら」とアドバイスしても頑として「買いしかやらない」と言う。株式投資は買いだけという思い込みが強いようだ。

私が考えるに、株式投資で「買いだけ」であれば長期投資ではないかと思う。長期投資であれば多少の下げがあっても長期投資だからあたふたしないでゆったり構えていられる。

しかし、短期(売買)投資では、少し下げか続くと買っても買ってもに成績がマイナスになってしまう。安いところを逆張りだといって買い下がるものの大勢には勝てない。

短期売買で買いのみだけでは視点が偏ってしまうのではないかと思う。買いのみでは、常に上がりそうな銘柄だけに目が行ってしまう。短期的売買における勝率は50%前後であるから視点が偏っていてはうまく行かないと思う。

空売りをすることにより、中立的、客観的な視点で相場を見ることができるのではないだろうか。たしかに、買いも空売りもとなるとその判断も難しくはなるが、買いのみでの売買より投資技術や体験がいっそう増し、上達するのではないだろうか。

投資家の考え方も千差万別であるが、このあたりで投資の多様性も考えてみてはいかがだろうか。株式投資には買いだけでなく空売りもできる。また、両建てによるサヤ取りもある。さらに高度な「つなぎ売買」もある。

信用取引残高を見ると、やはり買残が売残を上回って(2~5倍程度)いる。つまり、信用取引においても買い方が多い。以前よりは空売りをする投資家も増えてきているようだが・・・。

もし、単独の空売りが怖いと言うなら、買いの手持ち株を決済、または損切り時に買い銘柄はそのままで、同銘柄に空売りをかけてみてはいかがだろうか。これで、持ち株はロックされた状態になり、その後、相場がどのように変化しようとも損益は変わらなくなります。

そこで、改めて客観的な視点から相場動向を探り、相場上昇と判断したなら空売りを処分し買いのみとします。反対に相場下降と判断したなら買いを処分して、空売りのみとします。

もし、処分後に相場が思惑と反対に転換した場合には、即座に反対の建玉を入れて再び持ち株をロックし、相場動向を注視します。これらを繰り返しながら相場の波を泳いでいくのです。この手法は昔の相場師が取り入れていた手法です。

投資手法は数多くあります。ひとつの手法で頑張るのも良いのですが、投資の多様性にチャレンジして投資の幅を広げることも、これから長く続くであろう投資活動には重要ではないかと考えます。

危機管理、危機意識

北朝鮮情勢が緊迫度を増している。トランプ政権は北朝鮮が6度目の核実験を実施する兆候がみられれば「先制攻撃」を行う準備をすると伝えた。

米軍の原子力空母カール・ビンソン、ロナルド・レーガンが朝鮮半島沖に接近している。一方、北朝鮮はミサイル打ち上げや核実験などで徹底抗戦する姿勢を高めている。圧力を強めるトランプ米政権をけん制する狙いがあるようだ。

現状、北朝鮮情勢はもはや一触即発の状況にもかかわらず、日本ではノー天気のお花畑状態である。危機管理や危機意識がまったくないように見える。これを「平和ボケ」と言わずに何と言うのだろうか。

テレビのワイドショーなど見ている場合ではないだろう。我々投資家は世界情勢の変化によっても成績が左右される。報道機関も現在おかれている日本の状態を最優先で国民に知らせなくてはいけないはずだ。

投資市場は国内企業状況や国内経済、さらには世界経済の状況をすべて織り込んで変動している。投資家であれば、そのような状況をすべて網羅して把握することは難しいだろうが、せめて分かりやすい身近な事象だけでも把握しておくべきであろう。

お花見の季節でもあるが、花見で酒を飲んでいる間でも世界は刻々と変化し何が起こるかわからない。ほろ酔い気分で家に帰って、持ち株の成績を見ようとしたら、持ち株はすでに処分されてなくなっていた、などないように。

そのためにも持ち株には常にストップロス(逆指値)を入れておいて、万全の体制にしておかなければならない。これが投資家として実践しなければならない最低限のルールである。

私たちの身の回りには危険がたくさんある。「君子危うきに近寄らず」とあるが、しかし、自ら避けられない危険もある。自然現象や今回の北朝鮮情勢、外部からの予想もしないサプライズなど。

海の波は100回に1回は大きな波となって海岸に押し寄せるという。さらに1000回に1回はもっと大きな波となって押し寄せるという。津波でなくてもこのような状態だ。もし、これらの知識があれば、穏やかな海だからといって岸壁近くで釣りをするのはリスクがあるということが認識できるはずだ。

つまり、リスクのあるところには常に危機管理や危機意識をもって対処しなければならない。リスクがある程度事前に予想されるものに対しては、完全とは行かないまでもそなりの対策を講じておくべきであろう。「備えあれば憂いなし」

青葉が芽吹き、色鮮やかな花が咲き始めました。我が家の花壇にもバラの花が満開です。過ごしやすい季節となりましたが、投資家であれば常に心の隅には危機管理や危機意識を持っておくべきでしょう。

投資家の目的はひとつ。異なるのは投資手法や相場認識程度であろう。目的は投資収益に尽きる。私が考える投資とはビジネスであり、それを生業としている。では、その目的(生業)を達成するために、乗り越えなければならない障害がある。その障害とは何であろうか。

人生を祝うの言葉に「福・禄・寿」がある。「福」は、一家が円満で、家族が皆元気で子孫が繁栄しているのを表します。「禄」は、収入財産に恵まれていて、安定していることで、最後の「寿」は長生きのことを表現しています。

当欄の範疇では、我々が目指すのは、やはりこの三つの中の「禄」であろう。つまり、「収入財産に恵まれていて、安定している」ことになるだろう。しかし、収入財産は働かなくては発生しない。

我々は収入を得るために投資活動をしている。これもりっぱな労働である。他人になんと言われようとだ・・・。では、投資活動の中で一番障害となるのは何であろうか。何が障害だと思いますか。これは投資家全員に共通した問題です。

それは簡単です。それは「損失」です。損失が投資家全員を悩ます障害となっているのです。投資に絶対はありませんが、投資においては大なり小なり損失は絶対発生します。

損失を回避することができなくとも損失を最小限にとどめ、運用していくのが勝ち組と呼ばれる投資家たちです。しかし、勝ち組であっても損失、損切りには苦痛を伴います。そして、度重なる苦痛はストレスとなりボディブローのように効いてきて投資家を悩まします。

また、私は常々、投資家の成績はその投資家の性格に起因すると述べています。投資に向く性格、投資に向かない性格があるのも事実です。心が折れやすい人、逆境に強い人がいるのも事実です。

では、投資に向かない性格で心が折れやすい人は、客観的にみて投資で収益を上げることができないのでしょうか。投資に向かない性格で心が折れやすい人とはいったい誰なのか。何を隠そう、それは私なのです。

何事にも問題や障害を打開する方法はあるものです。それは思考習慣で軽減できると私は考えています。このような問題に対しては、私は下記のような対策で実践し克服を目指しています。
投資に向かない人、心が折れやすい人の特徴とは。その問題点と対策。

問題点1、過去の失敗を引きずり、いつまでもくよくよしている。
その対策、過去の後悔や未来の不安をいったん脇に置いて、今この一瞬に集中する。

問題点2、先のことを考えすぎたり、漠然とした不安や心配を堂々巡りさせている。
その対策、不安や恐怖に直面したときに、曖昧さを排除し具体化することで解決策を考える。

問題点3、物事を先延ばしにして、すばやい行動や実行ができない
その対策、変えられないことではなく自分ができることに焦点を絞り行動する。

問題点4、視野が狭くなりすぎて、いろいろな視点や角度から物事を判断できない。
その対策、自分の立場から離れ、多くの視点から考えることで常に冷静さを保つ。

問題点5、悪いことはすべて他人のせいにする。
その対策、置かれた環境や辛い状況など自分では変えられないことを受け入れる。

問題点6、いつも誰かと比較して自分の欠点ばかり見ている。そこに自分の信念がない。
その対策、長所も短所も含めて等身大の自分を受け入れることで適切な信念を持つ。

問題点7、自分の置かれている立場にいつも愚痴をこぼしている。
その対策、置かれた環境や辛い状況など自分では変えられないことを受け入れる。

問題点8、完璧にやろうとしすぎている。
その対策、0か100かの極端な思考から抜け出し、複数の基準を設定することで物事を柔軟に捉える。
投資に限らず、多くの逆境に直面した時には誰でもストレスを強く感じます。よって、上記のような思考習慣を身につけ、勝ち組に入れるよう頑張りましょう。