偏向報道と印象操作

私の友人はテレビの国会中継をみて「それはおかしい」とテレビに向かって怒鳴っているそうです。私も同じ年代なので見れば私も怒鳴るような気がします。なのでテレビは見ないようにしています。

年齢を経てくると、それなりの経験も積んで自分なりの考え方もでき上がってきます。そのため、現代社会には文句のひとつも言いたくなるのでしょうか。自分の歩んできた道のりは常に正しく、それに照らし合わせて今の社会は間違っているなどと吠えている。これを反対側から見ると現代社会から取り残された連中のようにも見える。

私は政治的には中立な立場であると考えるも、本当のところは政治にはあまり関心がないといったほうが正しいかもしれません。あまり関心のない私でも現在の政治に対するマスメディアの報道には目に余るところがある。

国会は政治を議論するところであるべきだが、最近は国会がワイドショー化しているようだ。政治家はこれからの日本をどのように導くべきかビジョンを持って議論していくべきであろう。もっと大事な議論があるだろう。

私は常々、マスメディアに対しては疑問を持っている。報道の仕方によっては国民の思想を誘導しかねない。メディアは政治権力に対して正しくけん制すべきものであり、賛否両論、是々非々で対応すべきであると考えますが・・・。

当欄は投資についてのコメント欄ではありますが、ここでもう少し脱線して私の考えを述べさせていただきたい。

現在のマスメディアの問題点について、テレビのニュース番組などで街頭インタービューがある。あれはまったく無意味であると思います。なぜなら偏った内容に編集ができるからである。たとえば、インタビューで反対意見と賛成意見が同数であったとしても編集しだいでどのようにでも加工、細工できるからです。

また、電話アンケートでも同様です。政党支持率などの集計のため電話アンケートする場合、アンケート調査のために電話をかける場合は、おおむね家庭の固定電話である(最近はケータイもあるかもしれませんが・・・)。一般に固定電話に出られる方は大体は年配者であろう。

その年配者の多くは家に居てテレビや新聞を見ているだろう。特にニュースやワイドショーなどを見ているため、その内容に無意識に引き込まれることになる。もし、そのニュースやワイドショーが偏向的な内容であったとしても、知らず知らずのうちに、その内容は正しいものだと思い込んでしまうでしょう。そのため電話アンケートでの答えもニュースやワイドショーの内容に沿った返答となるはずです。

私はテレビも新聞も見ないと述べてきました。では、情報源はどこからという疑問もあるでしょう。私の情報源はネット・ニュースなどから収集しています。なぜなら、溢れる情報量はテレビ・新聞の比ではありません。ネット・ニュースにはあらゆるニュースや情報が満載されており、取捨選択が可能であり、反対意見もあるし賛成意見もあります。その両論を読み比べて自分の判断が可能となるからです。反面、テレビや新聞は一方通行となります。

メディアの偏向報道と印象操作は周知の事実であると言われています。私は「情報過多は迷いを引き起こす。マスメディアの情報の9割はノイズ(雑音)。時として、メディアにより真実が嘘の情報のもとに隠蔽されることがある」と考えています。

かなり脱線してしまいましたが、私が上記のような考えを述べるのは、年齢的に世の中の中心から外れた存在になってしまったのかなあと少し寂しく思っています。

マスメディアの報道は政治にかかわらず、我々投資家にも及んできます。投資関係の報道はテレビ同様「やらせ」的な情報が溢れています。すでにご存知のように「私はこの手法で儲けました」「100万円を1年で○○倍にしました」「カリスマ投資家に聞く」「素人の私がこれだけ儲けました」など・・・。

投資初心者や負け続けている投資家は飛びつくかもしれませんが、経験の長い投資家には「バカ言ってんじゃないよ」となる。他人の勧める話に儲け話などないことに気づくべきです。儲かるのは儲け話を提供している人たちです。マスメディアの投資情報は要注意です。

投資家は他の投資家の意見は参考にしてもよいが、結局は自分で判断して決断し、失敗を繰り返しながら成長していく以外はないのです。このことをしっかり踏まえてください。

スキルアップ

私の解説(当欄)を自分で読み返してみると、どうしてもネガティブな解説が多くなっていることに気づきます。この点は私も気にはなっています。「もう少し夢のある解説をしてくれ」という要望もありますが、私も夢のある解説をしたいのはやまやまなのですが・・・。

また、同じ人間が狭い業界の内容を20年近くの長きにわたり解説するとなると、どうしても同じような内容になってしまいます。これらについても気にしているところではあります。それでも長い間ご購読いただいている皆様には感謝申し上げる次第です。

相場で儲けている投資家は、2~3%と言われている現状では、あまり明るく楽しい話題もないことも事実です。そこで、あえて楽しい希望のある話となれば、どうしても「儲かります」「儲けさせます」となってしまうのではないでしょうか。私にはちょっと無理なようです。

真実の見えない相場の世界では、いつも述べていることですが、まずは明らかに間違っていることの排除から始めるべきではないだろうか。すると、どうしても「これはしてはいけない」「あれは間違いだ」となって、結局、頭の痛い暗い話となってしまいます。そもそも、解説している私が根暗であることが一番の原因ではあるのですが・・・。

さて、話を本題に戻します。今回はテクニカル分析指標について感じたことを解説したいと思います。一般に出回っているテクニカル分析指標は、長期間の運用には耐えられず、長期間運用すると必ずマイナスになることはすでに解説しました。

しかし、これらのテクニカル指標でも一時的には、利益を上げることができる時期があります。調子が良いので、そのまま運用を続けると、なぜかどんどんマイナスになってしまい、途中で断念してしまったという経験はなかったでしょうか。

その原因は、相場がそのテクニカル指標に偶然一致した場合にかぎり収益を上げることができます。皮肉なもので、その分析指標で当てているのではなく、たまたま、その分析指標に相場変動の方がマッチして儲けたにすぎないのです。

しかし、時間の経過とともに相場とそのテクニカル指標が合わなくなり、結局は成績がマイナスとなってしまうわけです。全体的に見ると相場とそのテクニカル指標が合わない期間が長くなるため、結果的にマイナスが積み上がってしまうという現象となるのです。

同様に、テクニカル分析指標の最適化についても言えることです。最適化は、現在の相場展開に、分析指標を合わせているに過ぎないのです。ですから、最適化後に、相場が最適化中の異なった相場展開となってしまうと、結局は外れてしまうという結果になるのです。そのため、私は短期的な最適化などは全く無駄であると申し上げています。

では、一般のテクニカル分析指標は全く利用価値のないものなのだろうか。分析手段を持たない投資家は、やむなくチャート上に表示される指標で、ある程度の分析をせざるを得ない状況にあるのも事実です。

そこで、一般のテクニカル分析指標の利用の方法を考えてみたいと思います。現実的には少し労力が必要となるかもしれませんが、上記のようにテクニカル分析指標は、たまたま、その分析指標に相場変動の方がマッチして儲けることができるわけですから、そのマッチした時の株価変動を記録しておき、これらと同様の株価変動のときに、それらの分析指標を利用するという考えはいかがでしょうか。大変な作業ではありますが・・・。

「同様の株価変動のとき」とは、まずボラティリティ(株価変動の変動の大きさ)を記録しておくことです。その他、株価変動をいくつかの角度から分析して記録しておきます。そうすることにより、これらと同様の株価変動となった場合に、それらの分析指標を利用すればよいのではないでしょうか。

一般のテクニカル分析指標で収益が上がらないのは、どのような相場展開でも同じ分析指標(分析設定期間)で利用しているからです。移動平均であれば、25日とか75日とか・・・。

突き詰めるところ、一般のテクニカル分析指標の正しい利用の仕方は、株価のボラティリティにより、分析設定期間を変化させるということです。どのような相場展開でも、一律の分析設定期間では、ギブスをはめて歩いているようなものです。

ここで、相場変動をキャッチするシンプル指標がありますのでご紹介します。それは日経平均採用銘柄でもTOPIX採用銘柄でもよいのですが、当日の値上がり銘柄と値下がり銘柄の比率を百分率にして計算します。これらを時系列にして集計しグラフ化すると、相場展開が0~100の範囲に収まり、より相場の流れが把握できるものと思います。

これらの指標をさらにスキルアップすれば高度な分析指標となります。これはヒントですので、皆さん大いに研究をしてみてください。

結果が出ないと投げ出したくなることもありますが、「目標を持つ」「常に前向きの姿勢で」「何事にも落胆しない」「あくまでもやり続ける」「決して断念しない」をモットーに皆さん頑張りましょう。

景気動向より株価

我々投資家も社会の一員であり、各々いろいろな経済活動をしています。それらの活動の中で、現在の景気動向などは何となく肌で感じているものです。では、これから景気が悪そうだと感じたときに、投資家はどのような行動を取るでしょうか。今後の見通しは暗いからすべての持ち株を処分しようとするでしょうか。

景気は悪くなりそうだと感じつつも、「上がりそうな銘柄はないか」などと銘柄探しに躍起になっている逆張り投資家も多いのではないだろうか。それらも決して間違いではありません。「不景気の株高」などのことわざもあるように、景気が悪いからすべて持ち株の処分や空売りとはならないはずです。

これらの判断は、多分に投資スタンス(期間)により、その判定を行うべきです。長期投資であれば、買い持ち株は持続しつつ、日経先物の売りつなぎを行いながら、ポジション調整をします。短期売買などでは、急落場面での押し目買いなどを行います。

このように投資家の投資スタンスにより、景気動向をどのように株式投資に組み入れていくか投資家の判断に委ねられるところです。しかし、現実的にこれらの景気動向などを個人投資家の立場で売買に組み入れていくことはとても困難で厄介です。また非現実的に問題かも知れません。

景気が悪いからすべて空売りをするわけでもないし、好材料があってもすべてが買いとなるわけではないでしょう。これらをどのように判断すればよいのでしょうか。

一般に、景気や不景気、好材料や悪材料などは、その内容が正しいとすれば必ず株価に反応してきます。しかしながら、我々個人投資家のように情報の最終受信者には、どれが正しく、どれが間違った情報かも分かりません。最近は特にインターネットにより情報量も多く、偏向報道やフェイクニュース(虚偽の情報)なども氾濫しており、その判断がますます難しくなっています。

このような状況の中、短期売買の投資家は値幅取りで収益を上げるわけですから、その内容が好材料であっても悪材料であっても、機敏に対応できるはずです。つまり、何らかの情報で株価が上昇となれば買いに入れば良いわけですし、株価下落となれば空売りができます。よって、売買手法が「順張り」であれば、その流れについていくことにより収益を上げることが可能となるはずです。

もちろん、これらのタイミングを図ることは難しいのですが、世界情勢や景気動向など難しいテーマを気にすることなく、その対応が可能となるのではないでしょうか。これらが短期売買の魅力と言ってもよいでしょう。

世界情勢も景気動向も好材料も悪材料もすべて株価に反応してきます。難しい経済動向などを分析することより、我々個人投資家の立場では、株価動向を注意深く観察し、流れに沿った売買をすることにより、個人投資家レベルでも収益を図ることが可能となるのではないでしょうか。