オールラウンド・システムトレード

私は毎日デイトレードシステムのシミュレーションを行っています。データを見ると一日の値幅が日経平均で見ると100円以上変動すれば何とかものになりそうな気がする。

ただ、今日の変動が100円以上であるかは予想は付かない。結果的に100円以上の変動であればということである。たしかに、どのような市場であっても値動きが小さければ、あまりキャピタルゲインが発生せず収益も上げられないという当然の結果です。

私も長年投資場にかかわり、多くの分析を行ってきました。投資手法は数多くあるけれど、自分に合った手法は現在採用している手法あたりかなあと感じでいます。もちろん、これからも研究は続けますが、ある程度絞られてきた感があります。

すでにご存知のように、私の手法は「完全システム売買」にあります。巷には完全システム売買用のソフトも数多くあります。しかも発注も証券会社への自動売買です。これは便利だと飛びついた友人が早速システムを導入し売買を開始しました。

順調な滑り出しでした。ある時、急用ができて地方に出かけ、二日後に帰ってワクワクしてパソコンを覗くと「残高はゼロ」。なぜだと思い売買履歴を見ると確かに売買をして残高がゼロになっていた。

頭に来た友人は、ソフト会社に「なぜだ、どうしたんだ。話が違うだろー」とクレームをつけた。そのソフト会社の担当者いわく「相場が大きく変動したときはパラメータを変えるんですよ」と。友人「そんなの聞いてねえよ・・・」。

ここの「相場が大きく変動したとき」とはどのような状況を言うのでしょうか。何を根拠に判断するのでしょうか。明確な判断基準がなければ、投資家の裁量で行うのだろうか。

相場状況によりパラメータを変えなければいけないということは、裁量的トレードと同じではないだろうか。

また、あるシステム売買のソフト会社はトレードシステムを何種類か用意をして、相場に合わせて使い分けするんですと話していた。これも上記と同様で、どのような状況になったらソフトを切り替えて使い分けするのだろうか。明確な基準があるのだろうか。

完全システム売買の怖いところは、相場急変時には思いもよらない展開となる場合があり、残高ゼロもありえることです。いずれにしても注意が必要です。

私の目指すシステム売買は「オールラウンド・システムトレード」です。どのような相場環境においてもパラメータなど変更せず売買が続けられるシステムです。

もし、相場変動によりパラメータを変更する場合は、分析期間の変更が効率的と思われます。相場変動、つまりボラティリティと分析期間にはある程度の相関があり、変動が小さい相場では分析期間を長めにとり、変動が大きい相場では分析期間を短めにとるなどの工夫をします。

ボラティリティと分析期間の関係を数式で表し、それらを利用してパラメータを変えるなり、売買システムを変えるなりすれば効率的な運用ができると思います。

私の「オールラウンド・システムトレード」は分析する指標はひとつしかありません。そのためパラメータなどは存在せず、相場展開によりパラメータを変えることなどできません。その方が私にとっては、あれこれ悩まず売買ができるので好都合なのです。

実際問題として、自分が作ったシステムでも不安はあります。シミュレーションでは良い結果がでているが、これをそのまま信じてよいものか。すこし損が続くと、どこか間違っているのではないか。常に不安は付きまといます。

以上のように、投資の世界は不安や悩み、苦痛の連続です。しかし、これが相場なのです。これが投資の世界なのです。投資家はこれらを受け入れて続けていかなければならないのです。投資家は、その覚悟を持ってチャレンジするのです。

大きな壁

さて、私の方は相変わらずシステム開発にまい進しています。今までシステム開発では常に壁にぶち当たり右往左往してきました。今回こそはと思いきや、やはり大きな壁が覆いかぶさってきました。

デイトレードのシステムは一応でき上がって、シミュレーションを続けていますが、ここでやはり問題が発生しました。問題は売買手数料です。先物の売買手数料は株式取引に比べ相当安くなっていますが、デイトレードで回転売買を重ねると、その手数料もバカにできません。私が株式取引から先物取引に転じたのは、この手数料の問題が大きく影響しています。

分かりやすいように解説しますと、たとえばミニTOPIX先物を一枚売買したとします。この場合、証拠金は5万円程度(状況により変化します)です。そして手数料は往復一枚で86円程度(証券会社により異なります)です。この手数料は非常に安い感じがします。

しかし、デイトレードで回転売買を行うとかなり収益に影響してきます。たとえば、一日30回売買したとします。すると手数料合計は2580円=(86×30)となります。もし、ミニTOPIX先物を一枚で売買して、1ポイント変動したとすると損益は1000円です。

一日30回売買したとして、手数料を稼ぐには2.58ポイント必要です。通常、穏やかな相場でミニTOPIX先物の上下の変動幅は10ポイント前後、またはそれ以下の場合もあります。このような状況の中、手数料が抜けて利益を上げるのはなかなか難しいのではないだろうか。

そこで、売買回数ほ減らせばペイできるのではないかと考えます。私のシステムでは、順張りのため売買回数を減らすと売買ポイントが高く(低く)なってしまい、あまり良い結果が得られていません。

ならば逆張りでは?、となりますが逆張りでのシステム売買は、私が望むところの連続売買はできないことになってしまいます。その他にもいくつか問題はありますが、もし、良いアイデアがあったら教えていただきたいものです。一日何回売買しても売買手数料は一定といった証券会社もあるとかないとか聞きましたが・・・。

ただ、このシステムが私のオリジナルなシステムだから、このような問題が発生するのかも知れません。実際に儲かっているデイトレーダーはどのようなシステムなのでしょうか。それとも裁量でのトレードでしょうか。

デイトレードのシステム開発の目的は、前回説明しましたように本来の売買(片張り)のヘッジのためのデイトレードであって、単独でデイトレードを行うものではありません。本来の売買が買いの場合はデイトレードの売りのみでヘッジするわけです。

であるならば、デイトレードの売り専用、買い専用のシステムを別々に作ればよいのでは考えますが、まずこのようなシステムは組めません。作ってみればわかりますが、売り、または買い専用のシステムは、システム化する上で「最適化」というワナに陥りやすくなります。

買いにしても、売りにしても連続売買ではドテン売買意外にはないと思っています。今回作成したデイトレードシステムはほとんどプラスで完結するものの利幅が少なく売買手数料を差し引くと、現段階ではヘッジの機能を果たさないようです。

いずれにしても、私の前にこのような問題で大きな壁が立ちふさがって私を悩ませています。もし売買手数料がなければなどと思ったりしています。壁は毎度のことで、少し頭を冷やしリフレッシュしてからまたチャレンジしましょう。